ベンジャミンの守護霊獣とかヤバそうだな…。

No360■切断
血生臭い継承戦…！！

ハンターA「質問だと？」

ハンターA「おい、待てよ。非常事態だと言ったのはお前さんだぜ？」

ハンターA「その上で時間を無駄にしてまで尋問でもする気か？」

クラピカ「その非常事態を更に上回る事態になっただけだ」

ハンターB「……。」

クラピカ「まず出航してから数時間しか立っていないにも関わらず」

クラピカ「既に護衛が数名殺されている」

クラピカ「この異常な現場を作り出したのが王位継承戦」

クラピカ「王子同士の殺し合いだ」

ハンターA「…！？」

クラピカ「おそらく我々が理解出来る範疇を超えての暴動がまだ起きるだろう」

クラピカ「私は王妃と面会をした上で継承戦の事を知らされた」

クラピカ「新大陸までワブル王子を護衛する事を了承した上で船に乗っている」

オイト王妃「彼は…彼は初めて会った時から信用出来ました」

オイト王妃「王子同士の殺し合い…貴方方に継承戦の話をしなかった理由は」

オイト王妃「全てが怖かった…。王子の中で下級である私たちが」

オイト王妃「生き残れる可能性を見付けられなかった。全て息子の命を狙う輩であると」

ハンターA「…。」

オイト王妃「ですが今彼が話した通り、貴方方に真実を伝えぬまま巻き込んでしまった事もまた事実」

オイト王妃「船を降りてください。報酬の金額はそのまま…」

クラピカ（言いくるめられてしまった…）

クラピカ「もう一度言う。嘘を付けば引き金が引かれる」

冷や汗のハンター達

クラピカ「質問１…先程王族や軍の複雑な事情を知っていると言ったな」

クラピカ「知っている事を全て話せ」

降参したかの様にため息をつくハンター

ハンターB「君が思っている事ではない。継承戦の事も今知った」

ハンターB「複雑な事情って言うのはよくあるアレさ」

ハンターB「王族同士の小競り合いによる裏での取引、直属の警護兵との三角関係」

ハンターB「カキンでの黒い噂が絶えないのはお前さんも知っていると思うが」

クラピカ「質問2…警護を襲った念能力者の使い手…心当たりはあるか？」

ハンターA「知らん。あれ程の殺傷力を持った念能力者とはお近付きになりたくないとさえ思っている」

ハンターA「仕事柄警護をする事は珍しくもないがハッキリ言おう」

ハンターA「戦いのど真ん中に放り出された事など1度もない」

ハンターA「分かるのは…護衛を襲った奴が悪質であり強力な念能力者」

ハンターA「それくらいだ」

クラピカ（嘘は付いていない…）

ハンターB「おい！まだ質問を続けるのか？いい加減にしてくれよ」

クラピカ（事情を知らない上で警護をしていた彼等だが…）

クラピカ（王子や王妃にとって彼らがリスクになるとは考えられない）

クラピカ（この先戦線に共に立つならこれ以上の質問は避けたい）

クラピカ「質問3…」

ハンターB「おい！いい加減に…！」

クラピカ「最後の質問だ」

クラピカ「不躾な質問をした事は非礼を詫びよう」

クラピカ「この先必要なのは信用と覚悟」

クラピカ「お前たちは船を降りるのか？」

―3層4層連絡通路―

ミザイ「やっぱりな…」

サッチョウ「息が詰まる　2人共口論するだけで勝手に解決してしまう」

ミザイ「船の中まで本職でいつ必要はないんだぞ」

ミザイ「ま、お前の言うとおりだビヨンドの監視に3人は多いな」

ミザイ「だが1人は国王軍のサポートでは無く5層でいざこざに対処してくれないか？」

サッショウ「分かった」

―1層王子個室部屋―

部屋で蹲るフーちん

フーちん（言えなかった…）

フーちん（継承戦なんてしたくないっ）

フーちん（2人で生き残ったってカーちんは最後にあたしを殺すに決まってる）

フーちん（あたしはカーちんの本性を知っている）

フーちん（…寂しがり屋で活舌な女の子…）

フーちん（ただ自分に危険が迫ると見境なくなって…）

―回想シーン―

背中に虫が止まり泣きわめくカチョウ

直ぐに虫を追っ払うフーちん

カチョウ「っざけんなよ！！」

フーちん「えっ…？」

カチョウ「何してたんだテメーは！直ぐ傍に居んだったらもっと早く気付け！」

カチョウ「使えねーんだよこのボケ！！平静気取るなブスッ！！」

戸惑いながらも微笑むフーちん

フーちん（死ぬのは怖いよ…でもやらなくちゃいけないんだよね…）

―4層5層間の連絡階段―

警護A「おいおい…もうザコ寝してる奴らがいるのかよ」

警護B「これも仕事の内だからな」

寝ている一般乗客者に声を掛ける警護

肩を揺するとズッと首がその場に落ちる

上半身に多数の穴が空いている

警護A「！！？」

警護B「うわっ？」

警護Ａ「直ぐに他の警護の奴等に知らせろ！！」

警護Ａ（一体なんだってんだこりゃあ…）

5層に降りて辺りを見回す警護Ａ

警護Ａ（やけに静かだ…とても歓喜に満ち溢れていた客が乗船しているとは思えない）

警護Ａ（なにが起こっているんだ…！！）

―5層倉庫―

警護が大勢倒れている

フィンクス「これで終わりか？」

フランクリン「偉業を達成する船とは思えない警備だな」

フィンクス「お宝は上にあるんだろ」

カルト「王子と一緒に在ると考えるのが普通だね」

倉庫を出ようとするフィンクス達

その瞬間ゴワッっと強風が吹く

フィンクス「あ…！？」

目の前に巨大な蚊の形をした念獣

―説明描写―

（この世にはありとあらゆる宗教が存在する）

（人は神秘的な力、超越的な意思、目に見えない何かを信じたくなる生き物である）

（ある地域では種の進化を促すべく呪術の力を用いさまざまな現象を起こそうとする者たちがいる）

（別称は様々だが中に蠱毒と言う術式が存在する）

（生け贄を要求する呪術であり百虫を壺に閉じ込め共食いさせる）

（他の生命エネルギーを貪り死臭が漂う棺桶の中で1匹のみ）

（生き残る…！！）

（生き残った王の力を借りて得られる力は迷信なれど大いに崇められている）

フィンクス「こいつが念だとっ！？」

フィンクスが腕を回し大量のオーラが拳を包む

―説明シーン―

（壺の中にはありとあらゆる虫が放出される）

（百足　蜂　蠍　蜥蜴　蟻　蚊　甲虫　蚯蚓　鼠　蜘蛛…）

（百虫の中でも特に強力なのが毒を持つ虫）

（それは百足や蜂、蜘蛛等が該当される）

（過去に行われた蠱毒の儀式でも例に挙げた虫が生き残る確率が高いと証明されている）

（だが…）

壺の中で他の虫に押し潰され身動きが取れなくなっている蜘蛛

（何百と重なる虫の重圧により逸早く狙われるのは他でなく蜘蛛である）

（故に蜘蛛は…）
ヒュン…ドス
右肩まで切断され左肩に穴の開くフィンクス

狙われた蜘蛛…！！
更にスポーツ選手を見て落胆してしまう。<義博>

腕グルグルしてる最中に殺されるとかマジ笑える

フィンクスンゴｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

さすが強化の失敗例だぜぇ　フィンクスさんは

フィンクスがこの有様なら腐女子に人気のフェイタンもゴミのように死ぬな
楽しみ

旅団は全員死ぬからな

守護霊獣やべえな
下手すると護衛クラスじゃないの?