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凄い秘密はすぐそばにあった。魔女の刻印、ヴァイキングの財宝などなど、建物内で偶然発見された10の秘密 : カラパイア

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 過去の隠された秘密をもつ、長く埋もれていた遺物や財宝を発見することに人は憧れる。こうした宝を探して世界中を旅して歩いたり、精巧な考古学用の装置を使って古代遺跡を探索したりする。だが、もっと魅力的な何世紀も前の秘密が、実は自分の自宅の毎日歩いているまさに足元に隠されているのかもしれない。

 ここでは建物内で偶然発見された凄いものを見ていくことにしよう。
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10. ジェームズ王を守るためのデーモントラップ

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 イングランドとスコットランドの王、ジェームズ一世は、妖術に強い関心を示し、あげくの果てはこれを使うと死刑をもって断罪する厳しい法律を制定した。17世紀初めごろには、王が注目したせいもあって、妖術はかなり取りざたされた。2014年、イングランドの南東にあるノウルハウスの考古学的調査で、ジェームズ王や妖術に深く関連する遺物が見つかった。この屋敷の床板の下に秘密の刻印が刻まれていたのだ。

 これは悪霊に憑りつかれるのを防ぐための魔女の印で、1606年にこの屋敷を訪ねることになっていたジェームズ王を守るために特別に刻まれたと思われるもの。床板の木材の年輪分析から年代的にとても近いものであることがわかり、この説が正しいことが裏づけられた。結局、王はこの屋敷を訪ねなかったが、この刻印は王が睡眠をとるはずだった寝室の暖炉の下に、悪霊を捕らえる配置で刻まれている。当時、暖炉、窓、ドアなど
は、魔女や悪霊の弱点だと思われていたためだ。


9. 気がふれた女性を天井裏に閉じ込めた秘密の階段

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 1839年に、シャーロット・ブロンテが北ヨークシャーのノートン・コンヤーズ屋敷を訪ねたとき、精神に異常をきたしたマッド・メアリーという女性が屋敷の屋根裏に隔離されていたという伝説を聞いた。シャーロットはこの話に刺激されて、『ジェーン・エア』の中で似たようなシチュエーションを描き、女性が閉じ込められている屋根裏を登場させた。

 封印された屋根裏に続く実際の階段の位置は、長い間忘れ去られていたが、2004年に屋敷の持ち主がついに発見した。所有者が壁を叩いて、空洞になっている場所を探し当て、女性が監禁されていたという屋根裏の床板の下を調べると、壁の中に、屋根裏に続く薄汚れた階段を発見した。この階段は、前回の屋敷の修繕のときに壁の後ろに封印されて、長年忘れ去られていたようだ。階段と屋根裏が見つかり、所有者の妻は特に屋根裏には悲劇的な雰囲気がすると言っていた。現在、屋敷は公開され、観光客が不気味な階段と屋根裏の雰囲気を体験できるようになっている。


8. 英国海軍艦船の残骸

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 1995年、イングランド南東のチャタムにある歴史ある海軍工廠で、作業員たちによる珍しい発見があった。造船所の床板の下に、名も知れぬ古い船の200近くもの木のフレーム材があったのだ。長年調査をしてもその船の正体はわからなかったが、ついに2012年、船大工のサインやイニシャルから、1756年に英国海軍によって進水が行われたナミュール艦船であることが判明した。

 ナミュール号は、1700年代半ば、七年戦争のときに50年近くにもわたって英国に貢献した重要な船だった。1759年のラゴスの海戦のときには旗艦として活躍し、フランスのブリテン島への進出を阻んだ重要な勝利を勝ち取った。これは、勝利が続いた“奇跡の年”の戦争のひとつで、イギリスが海洋を制し、世界的に台頭するのを支えた。戦争が終わって何十年もたってから、この戦艦の木材が造船所の床を支えるのに使われ、そのまま200年近くも忘れ去れることになった。


7. エルサレムの古代儀式の沐浴場

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 エルサレムのエン・カレムの家を改築していたときに、工事業者の重機がうっかり床穴にはまりこんでしまったが、そのおかげで大発見があった。なにやら古代の風呂場のようなものが現われたのだが、これがいったいなんのためのものなのか、業者にも家の持ち主にもわからなかった。家の持ち主はこれを埋め直すことにしたが、3年後にイスラエル考古学庁(IAA)が調査に入って、その起源を突き止めた。

 これは、ユダヤ教の沐浴儀式であるミクヴァのための施設。およそ2000年前のもので、当時のユダヤ純粋法によると、岩を削り漆喰を塗って作る。この沐浴儀式施設は、自然死した動物の肉を食べたりした後、男女問わず身を清めるために使われる。この沐浴場の発見とともに、沐浴をする人たちが使った独特な石の容器や陶器類も見つかっている。

 この発見は、紀元前1世紀のエン・カレム近辺にユダヤ人共同体が実際にあった証拠という意味で特に注目に値する。IAAの考古学者のひとりによると、こうした物質的証拠が見つかることはときどきあるという。


6. 第二次世界大戦の最高機密事項

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 イングランド、ニューフォレストのブロッケンハーストにあるバルマー・ローン・ホテルは、もともと1800年代に個人の私邸や狩猟用ロッジとして建てられ、のちに第二次大戦の士官学校のような軍事用に使われた。ホテルとして改築されたとき、思いがけず当時の軍事書類が隠されているのが見つかった。2015年、ホテルの床板の下から最高機密書類がごっそり出てきたのだ。

 書類には、さまざまな軍事関連項目が含まれていて、日々の兵士の構成や、解読不能な暗号、果ては兵士たちを音楽のショーに招待する気楽な内容も含まれていた。もっとも注目すべきものは、有名なDデー、ノルマンディー上陸作戦についてのものだろう。書類では進軍している連合軍によって敷設された電話ケーブルに関する問題が説明されていた。

 ホテルのオーナーによると、以前に使用済み弾薬を発見したことはあるが、まさか足元にこのような貴重な書類があるとは思いもよらなかったという。これらの古い書類はボロボロだが、修復し、ホテルの客に公開できるようするつもりだとオーナーは言っている。


5. 暴動をたくらむ労働者対策の隠れ家

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 ジョン・ヒースコートは、レースやリボンを作るための機械を開発したイギリスの発明家。1800年初頭、ヒースコートは、ラフバラである製造業者と組み、この機械を使ってビジネスを始めた。しかし、この工場には何世紀も隠されていた秘密があった。

 2006年、工場の建物を改築したとき、その秘密が白日のもとにさらされた。工場の床板の下に隠されたトンネルによってつながる小部屋がいくつも発見されたのだ。これらの部屋は、暴動が起こったときに備えて、ヒースコートやその知人たちが隠れるためのものだったようだ。部屋は狭く薄汚れていて、まるで犬小屋のようだったが、当時、ラッダイトの活動が盛んだったため、とても重要なものだった。

 この運動のうねりのせいで、労働者たちが産業革命に対して反旗をひるがえし、労働者たちの仕事を奪う機械を破壊しかねなかった。特に1816年、ラッダイトたちがヒースコートの工場を襲い、50台以上の機械を徹底的に破壊してしまった。幸いヒースコートは、襲撃当時別の町にいたが、彼がこの秘密の小部屋を使うはめになっていたら、どうなったかはわからない。


4. 世界的に有名な冒険家のウイスキー

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 2007年、有名な冒険家サー・アーネスト・シャックルトンが使用していた、南極の小屋の床板下から、ウィスキーの木箱が複数見つかった。南極の氷の下に大切に埋められていた木箱は、1907年のシャックルトンの南極遠征からずっと眠っていたものと思われる。木箱が発見されてから3年後、長きにわたる南極歴史遺産トラストとの交渉の末、5つの木箱が小屋から引き揚げられた。

 驚いたことに、100年たっても、ウイスキーは損なわれていなかった。何本かはビンが壊れていたが、信じられないほど保存状態が良かった。3本が詳細な分析のために研究者に送られ、味見をしたところ、期待していたような燻製風の豊潤な味ではなく、すっきりした軽い味わいだったという。化学分析によると、グレーンではなく、モルトウイスキーだったそうだ。

 さらに詳しい分析が終わった後、ウイスキーは南極に戻されたが、話はここで終わらなかった。研究者たちが、その分析結果を利用して、シャックルトンウィスキーのレプリカを作ったのだ。現在、真の冒険家のウイスキーを飲みたい人は、ネットで購入することができる。


3. ジョージ・ワシントンの壁紙

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 元アメリカ大統領ジョージ・ワシントンのような有名人の歴史ある邸宅を訪れる際、何を見られるかは、訪ねた時によって違う。建物の設計に関する新たな手がかりが常に発見されていて、研究者たちがそれを反映して、邸宅の様相を更新しているからだ。

 2016年5月、マウントヴェーノンにあるジョージ・ワシントンの邸宅の寝室に、最新の変更があった。壁紙の小さな断片の新たな発見に基づいたものだ。まず、寝室の床板下から壁紙の一部が発見され、さらに1センチにも満たない断片が漆喰の後ろにはさまっていた。これらの小さな色あせた断片を法医学的に分析したところ、もともとは鮮やかな色がついていて、贅沢なチンツ(光沢のある平織綿布)が使われていることがわかった。これまで考えられていた、単純でさえない壁紙とは正反対だ。

 最近発見された歴史的証拠と共に、この分析結果から、研究者たちは18世紀のエリートの洗練された部屋を、より正確に精巧に装飾し直すことができた。


2. 30万ドルの砂金

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2 012年、空調機器の会社クラーク&ラッシュの工事業者が、カリフォルニア州サクラメントのある家庭の工事を始めた。工事を依頼した家族は、作業に6500ドル(66万円)を支払うつもりだったが、これが予想を上回る利益を生むことになった。

 作業中に、家の床下に隠された大量の砂金が発見されたのだ。いつ、だれが隠したのかはわからないが、いくつもの食べ物のビンに詰められた砂金がオーブンの床下に隠してあった。全部で30万ドル(3075万円)もの価値になるという。

 当の家族が変な評判になるのを嫌がったので、クラーク&ラッシュの従業員が、地元テレビでこの発見を討議した。発見した従業員は、自分のものにしたがったが、結局は家の主に返したそうだ。


1. これまでで最大級のヴァイキングの財宝

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 870年頃、ある裕福なヴァイキングが、スウェーデンのゴトランド島にある建物の床下に財宝を埋めた。それから1000年以上たってから、ひとりの質素な農夫が自分の畑で銀貨を発見した。さらに調べると、150以上ものコインが出てきた。一年後、研究者がこの畑を調査すると、大量の宝が出てきた。当時、最大級のヴァイキングの財宝だと報道された。

 お宝の中には、大量の銀貨や銀の延べ棒、ブレスレット、指輪、ネックレス、20キロ以上の青銅などがあり、全部でおよそ50万ドル以上の価値があるとされた。ゴトランド島から財宝が発見されることは、珍しいことではなかった。当時、ここは貿易が盛んだったため、スカンジナヴィアでももっとも裕福な島だったからだ。しかし、銀行がなかったため、各家庭はそれぞれ、秘密の場所に自分たちの財産を隠していた。それが長いこと忘れ去られていたというわけだ。

 これほどの財宝なので、発見は秘密にしておくことができなかった。スウェーデンの法律によって結局、発見はお上に報告され、お宝は分析、記録されて、博物館で展示、さまざまな国を巡回することになった。だが、発見者の農夫は財宝を手放したことを特に気にしなかったようだ。なぜならこの途方もない財宝の価値相当の金銭的な報酬を受け取っていたからだ。

via:10 Fascinating Secrets Found Hiding Under People’s Floorboards・/ translated konohazuku / edited by parumo

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コメント

1

1. 匿名処理班

  • 2016年07月04日 20:57
  • ID:.Vb2IvqT0 #

実際、今も凄いお宝が眠ってる土地に知らずに住んでる貧しい人っているんだろうなー

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2. 匿名処理班

  • 2016年07月04日 20:58
  • ID:o.9yt6Gf0 #

気持ちは分かるが従業員が家主差し置いて自分の物にしなくてよかったよ
酷い所じゃ報告せずにポケットに入れたかもしれないしな

3

3. 匿名処理班

  • 2016年07月04日 21:03
  • ID:72OEaaZ90 #

ここほれワンワンみたい

4

4. 匿名処理班

  • 2016年07月04日 21:45
  • ID:PdzG1iVD0 #

あなたが住んでいる場所の地下を掘ると
温泉が湧き出してくるよ。
君が住んでいる場所が日本であるならば、だけど。

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5. 匿名処理班

  • 2016年07月04日 22:10
  • ID:2Y7ENBXK0 #

日本でもセメント用の砂置き場から銅鐸が見つかったこともある。不思議!!

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6.

  • 2016年07月04日 22:32
  • ID:NetPhJBM0 #
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7. 匿名処理班

  • 2016年07月04日 22:46
  • ID:ywL0tG7n0 #

発見者に知識が無くてそのまま壊されたり燃やされたりしたものも有ったんじゃないかなぁ。

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8. 匿名処理班

  • 2016年07月04日 23:18
  • ID:vELn0uVK0 #

※4
地元にある公園の敷地内から六価クロムなら滲み出てきたぜ

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9. 匿名処理班

  • 2016年07月04日 23:49
  • ID:y8FPZHpE0 #

そういや最近埋蔵金の話聞かなくないね

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