現地の報道によると、イラクの少数民族である「ヤズィーディー教を信仰するクルド人」たちが、
イラクとシリアで活動するイスラム過激派組織「ISIS」(イスラム国)からの迫害を受け、現在多数が
イラク北部の山岳地域に追いやられている。
ISISはこの民族に対し、男性は斬首刑、女性には強制売春を強要しているという。
ヤズィーディー教は、ゾロアスター教の流れを受け継ぐ古代ペルシャから続く宗教であり、サダム・フセイン政権時代から、
一部のイスラム教徒からは「悪魔の崇拝者」と呼ばれたこともあった。
ISISは支配地域を拡大しており、2014年8月はじめには、クルド人が暮らす多数の町と、イラク北部の
シンジャールという町の大部分を掌握した(国内最大のダムや油田も制圧した。ISISは勢力を広げる過程で
大量の公開処刑などを行っており、アルカイダからも「過激すぎる」として非難されている(日本語版記事)。
イラク国民議会のフィヤン・ダキー議員。2006年のUNICEF資料によると、イラク政府の大臣37人のうち4人が女性。またイラクの女性議員は全体の25%にのぼる。