2016.7.8 23:50
元スクエニ社長・和田洋一氏「和田が来たから(スクウェアから)クリエーターが辞めたと言われているが事実無根。着任前に相当離反していた」
【前スクエニ社長・和田洋一氏、会社を立て直した時の思い出を語る 「2010年は本当にキツかった。倒れて1日入院した」】
和田洋一氏のFacebookより
そろそろ語ろうか(其の壱)
https://www.facebook.com/notes/%E5%92%8C%E7%94%B0-%E6%B4%8B%E4%B8%80/1078206192234133
かなり長いので、一部だけ抜粋。
時間がある方は全文読まれるのをオススメします。
2016年2月末、スクウェア・エニックスを離脱して数か月になり、これまで伝えられなかった事もお話しできる立場になりました。
証券時代16年、ゲーム時代16年と、気がつけば中々の古参。
改めて見渡すと、アーケードゲーム、家庭用ゲーム、PC、スマホゲームと全ての時代を経験し、かつグローバル展開を行っていた方がほとんどいらっしゃらない事に気づきました。またこの間、経営者として、業界リーダーとして、数々の貴重な局面に立ち会っています。
事実を忘れてしまったり、自分の都合のいいように記憶を塗り替える前に、皆さんにお話しする意味があると思いました。
経営者は、その足跡について1ミリ単位で説明できなければならないというのが、私の持論です。
無論、その時々の事実認識には個体差はあるでしょう。また、戦略実行にあたっては、様々な方が関わりますから、各人の視点によって、同じ事実でも見え方は異なるでしょう。さらに、実行の効果については運も多分に影響し、因果関係が判然としないケースも少なくありません。
しかしながら、あくまで和田視点ではありますが、私が何を考え、どのように行動してきたかは、ケースとして参考になるのでは考えます。
以下は、先般黒川塾35(2016年5月31日)にお招きいただいた際の対談録です。 できるだけ忠実に再現しましたが、まとめた方が分かりやすくなる個所はまとめました。また、当日話さなかった若干の補足も括弧書きで加筆しました。
(略)
和田:当時のスクウェアについては映画の話がよく出ますが、映画だけじゃなかったんですね。内情は相当酷い事になっていました。
2chでは、和田が来たからクリエーターが辞めたなどとディスられていましたが事実無根で、2000年になるまでに既に相当離反していましたね。私が着任した2000年5月には、それを見たアドミスタッフまでもが脱走し始めていて、着任前後半年で、経理部長、営業部長、広報IR部長、法務部長、知財部長等、管理職クラスが続々と退職していました。ここまで傷んだ会社は見た事がありませんでしたね。
一体これは何なんだと、実態を調べました。
スクウェアというのは、いい意味でも悪い意味でもアグレッシブな会社でしたから、新規事業に注力していました。
一つはデジキューブで、これは公開まで持っていきました。もう一つはPlay Online(以下、POL)というオンライン事業。それから最後に映画。この3つです。
ところが本業のパイプラインがびっくりするくらい貧弱だったんですよ。着任時点では、直後にリリースしたFFⅨと2年後くらいに出るFFⅩ、それから年内に出ましたけど劇空間プロ野球、バウンサー、これで終わりなんです。つまりFFⅨとFFⅩ以外大きな売上が見込まれるタイトルがないという凄い状態でした。
以下略
【和田洋一】
和田 洋一(わだ よういち、1959年5月28日 - )は、日本の実業家。スクウェア・エニックス及びタイトーの代表取締役社長を歴任。2016年現在はメタップス取締役。
来歴・人物
愛知県立千種高等学校卒業。東京大学法学部卒業。 1984年4月、野村證券入社。 2000年4月、株式会社スクウェア入社。同年6月取締役兼CFO、2001年12月代表取締役社長兼CEOに就任。
株式会社スクウェアと株式会社エニックスの合併に伴い、2003年4月から株式会社スクウェア・エニックスの代表取締役社長に就任。2008年10月から2013年6月まで持株会社スクウェア・エニックス・ホールディングス代表取締役社長を務める。2013年3月期の業績が最終益130億円の赤字となった責任を取り、2013年6月に辞任。2009年度から義務付けられた役員報酬の開示制度では、報酬額2億400万円であることが公表された。
2006年から2012年まで社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)会長を務めた。また、経団連著作権部会長(2006年~2013年)、コンテンツ・日本ブランド専門調査会の委員(2007年~2009年)なども歴任。
2011年以降、『ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア』のインターネットライブに度々出演し、そのたびにハウジング(ゲーム中のプレイヤーが所有できる住宅システム)周りの資料を持ってくることから、ついには同作プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹から「ハウジングおじさん」の名前を賜った(後に正式な肩書になり、スタッフロールでは「Mr. Housing」とクレジットされている)。
2014年9月、スクエニHD傘下の海外子会社で、クラウドゲーミング企業であるShinra Technologies, Inc. 並びに日本子会社であるシンラ・テクノロジー・ジャパンを立ち上げ、社長に就任。 新たなクラウドゲーミングの展開が注目されたが、2016年1月、資金調達の不調により事業継続が断念され、Shinra Technologies, Inc. 並びにシンラ・テクノロジー・ジャパンは解散されることとなり退任した。
1. この話題に反応する名無しさん
これは凄いエントリー。壱ってことは続きがあるの?
2. この話題に反応する名無しさん
デジキューブとかFF映画の大失敗とか初期の頃からいろいろありましたよね・・・。
3. この話題に反応する名無しさん
当時のスクエニファンにはたまらない
4. この話題に反応する名無しさん
この人完全に組織志向だ
5. この話題に反応する名無しさん
当時の話面白いし余り表に出ない業界のあれこれ知れて勉強になる
6. この話題に反応する名無しさん
下らん言い訳。就任後PS切って迷走させてたじゃないか。 FF13も360マルチで劣化させてブランド低下
7. この話題に反応する名無しさん
まあこの人は色々アレだけど時代の変遷を見る資料としてはこのノートは面白い
昨日は、新卒内定式2件に会食も若手社員。いいっすね。社員の3分の1を20代にしたら、問題の7割は片付くんじゃないかな。
— 和田洋一 (@yoichiw) 2010年10月2日
任天堂出禁の話なんかも書かれてたりして面白い
いろいろ批判も多いけど、この人いなかったらスクウェア自体がなくなってたかもと考えると・・・
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