卯月「卒業 ~さようなら島村卯月~」
凛「……どうも、皆様こんばんは」
未央「…………」
凛「今日は、皆様に悲しいお知らせがございます……」
奈緒「…………」
加蓮「…………」
凛「私達と一緒に一年目からシンデレラガールズを支えてくださった、島村卯月がですね……」
凛「えー、本日をもって卒業ということになってしまいました……」
未央「…………」
凛「真相はね、本人の口から直接ということで……」
奈緒「…………」
凛「島村卯月さん、どうぞ」
スタスタ
今日限りでシンデレラガールズを卒業する
島村卯月「……」
加蓮「プフッ……」
ストン
卯月「…………」
凛「えー、あのですね。本人の口から直接、理由をということで……」
凛「説明していただきましょう」
卯月「…………」コクン
未央「…………」
卯月「私……シンデレラガールにね、選ばれたんです」
奈緒「ええ、まあ……それはおめでたいことだと思いますが」
卯月「シンデレラガールってね、ものすごい非凡じゃないですか」
凛「はい、まあ……」
卯月「私、もう普通なんて名乗れなくなったんですね」
奈緒「はい……え?」
未央「あー……こうなるとね、もう島村さんダメなんです。カラに閉じこもっちゃって……」
奈緒「はあ……え?」
凛「自分の中のね、こう……」
卯月「…………」
奈緒「…………」
未央「…………」
卯月「…………」
凛「卯月にね、お別れの言葉と花束の贈呈をということで……」
凛「まずはですね、えー……彼女を五年に渡ってプロデュースしてきました」
凛「担当プロデューサーのモバPさんからお別れのご挨拶をいただきましょう」
卯月「…………」コクン
スタスタ・・・
モバP(以下P)「……」ペコリ
卯月「…………」ペコリ
P「えー、先日ですね。社長から呼び出されまして……」
卯月「…………」
P「『分かりません』私は、そうハッキリ言いました」
卯月「…………」
P「そしたらですね、社長のデスクに紙が置いてありまして……」
P「『島村卯月』……と書いてあったんです」
卯月「」
未央「ンフッ」
凛「グッ…ククク…」
P「『コイツのせいで俺は今まで出世出来なかったのかぁ……』って」
卯月「」
P「『CGプロダクション全体として島村卯月を外したいんだ』……そう言ったんです」
卯月「」
凛「グ、ククク……」
未央「ングッ……」プルプル
P「これで、ようやく私の憑きものも落ちた感じがします」
P「どうもありがとうございました」ペコリ
卯月「……ありがとうございます」アクシュ
グイッ
ガサガサ・・・
P「……」ペコリ
卯月「……」アクシュ・・・
未央「…………」
凛「えー、それではですね。我々も一言ずつということで……」
凛「花束を贈りつつ……ですね。まずは奈緒と加蓮から……」
ペコリ
奈緒「えー、島村は……あたしらより少し先輩なのかな?」
卯月「」
奈緒「と言っても、あたしはほとんど同期みたいなもんで……加蓮が後輩か」
卯月「」シマムラッテ・・・
奈緒「別にね? うん、やめても全然連絡とかしてくれて構わないし……」
卯月「」
奈緒「あたしは、さ。今まで通り普通に付き合っていっても良いとは思ってる。お疲れさん」
グイッ
卯月「……」
加蓮「ああ、私はいい。何も無いし」
卯月「!?」
奈緒「いや、ほら最後だしさ……」
加蓮「何も無いんだってば本当に……」
奈緒「最後なんだから、加蓮」
加蓮「いや、だから……」
奈緒「加蓮、ほら」
加蓮「思い出が何一つ無いの!!!!」
卯月「」
加蓮「お疲れ」
グイッ
卯月「」
卯月「」
凛「えー、っと……じゃあ私達からもね。花束とお別れを……」
凛「まあ、とは言ってもね。私は卯月とは事務所か現場でしか会うことが無いし」
卯月「!?」
凛「卒業するんなら、もう二度と会えないと思うから……お元気で」
グイッ
卯月「」
凛「じゃあ、未央」
卯月「……」コクン
未央「まあ、卒業するにあたってね。ニュージェネもやっぱり三人体制でやっていきたいし……」
卯月「……?」
未央「ちょっとプロデューサーとも話し合ってさ。後任を探してたんだけども……ね」
卯月「!?」
未央「一応……しまむらの社長さんがOKしてくれてる、ってことだから」
卯月「」
未央「まあ、そういうことで」
グイィッ!
ガサガサガサ!
卯月「」
島村卯月からのお別れの言葉
卯月「………………グスッ」
卯月「……コンナ……」
奈緒「声小っさ……」
加蓮「ンフッ」
卯月「こんないっぱいの花束に…………誰が囲まれると思いますか…………?」
凛「グクッ・・・」
未央「プ…フフッ…」
卯月「いつもね……グスッ、三人で、ニュージェネレーションとして………グスッ………」
卯月「ヒグッ…………エグッ……」
卯月「………………」
卯月「エグッ………………」
奈緒「エフッ」
加蓮「ンフフン」
卯月「ヒグッエグッり゛んぢゃんとも゛ね、エグッどもだぢいじょうの関係になれだどおも゛っだのに」
卯月「な゛れだどねヒグッおもっだのにねっエグッエグッごべんだざい」
卯月「ヒグッヒグッ……ヴェェェェエエエエ」
凛「グッ…ククククククク…」プルプル
未央「ンハハハハ」
奈緒「……ッ」プルプル
加蓮「グッ」
凛「グッ……えー島村卯月さん、お疲れさまでしたー!」
「「「お疲れさまでしたー!」」」
卯月「グズッ……ヴェェェエエエエエェェェエエエ……!!」スタタタタタ
スタタタタタタ・・・
奈緒「…………」
加蓮「…………」
凛「えー……というワケでね。私達も引き上げようか……」
未央「……だね」
奈緒「引き上げかぁ」
加蓮「ふぅ…………」
「ちょっと待ったあああああああああああああああああ!
コメント一覧
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- 2016年07月08日 23:44
- 新たな仲間を発見しました
-
- 2016年07月08日 23:54
- まあぶっちゃけ辞めないんだろうなぁとは思ってた
-
- 2016年07月09日 00:00
- 二次元キャラは数多けれどこの娘ほど「笑顔が嘘くさい」キャラを俺は知らないわ
そういう意味ではアイドルは天職といえる
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