星奈「手探りで電車に乗る」
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小鷹「今度みんなで行こうと思うんだけど」
小鷹「どうせみんな暇だろ?」
理科「理科は暇ですけど、どこの遊園地ですか?」
小鷹「横浜の八景島ってとこなんだが」
夜空「八景島か……この間トモちゃんと行ったぞ」
小鷹「さいですか」
夜空「しかし八景島は駐車場が狭いぞ?大丈夫か?」
理科「混んでると5時間くらい待たされるって聞きました」
小鷹「電車で行けばいいだろ。7人だし」
夜空「そうだな、そうしよう」
理科「じゃあ遠夜駅集合でいいですか?」
夜空「分かった」
幸村「りょうかいしました」
夜空「……どうした、肉」
星奈「……」
小鷹「もしかして電車乗ったことないのか?」
星奈「」ギクッ
夜空「そうか電車などという低俗な庶民の乗り物は乗ったことがないか」
星奈「あんな大人数で同じ空間に立つなんてありえないわ」
夜空「では電車でしか行かれない八景島は低俗な庶民の遊び場ということになるな」
星奈「……」
夜空「どうやら肉は低俗な庶民の遊び場に興味は無いようなので」
理科「6人で行きましょうか」
小鷹「そうするか」
星奈「私も行かせて下さいお願いします!」
理科「夜空先輩、どうしますか?」
夜空「……」
夜空「よし、こうしよう」
夜空「貴様は今から東京へ行って電車に乗ってこい」
夜空「無事に目的地に到着することができたら、貴様も連れていってやる」
星奈「え?今からってどういう」
星奈「ん?」
黒服「」ホールドオン!
星奈「いやっ離しなさい!」
小鷹「夜空、こいつら誰だ?」
夜空「こんなこともあるかと思って連れてきておいた」
小鷹「と言いつつ最初から計画通り」
夜空「よく分かったな」
黒服「」ホールドオン
星奈「いやああああああっ」
夜空「そのまま東京まで連れていけ」
<起きたか>
星奈「……夜空?どこ?」
<私は談話室にいる。この声は貴様の脳内に直接届けているものだ>
星奈「何言ってるのよ」
<我々には『機関』と<企業>と<協会>と情報統合思念体と月読神社が付いているからな>
星奈「だから何言ってるの?」
星奈「現在地も何も分からないわよ」
星奈「気がついたら気を失ってて、起きたらここにいたのよ」
<情報統合思念体特製の睡眠薬は効いたか?>
星奈「だから情報統合思念体って何?」
<とにかく貴様は現在地を確認して報告しろ>
星奈「うるさいわね……」
<貴様の後ろに大きい看板があるだろう>
星奈「後ろに大きい看板……」
星奈「……信濃町駅?」
<そうだ、それが現在地だ>
<ステージは全部で……何個にするかはまだ決めていない>
<無事にクリアしたら、八景島に連れていってやる>
<失敗したら、そのときは覚悟しておけ>
星奈「なんか怖いんですけど……」
<貴様が使えるのは、左ポケットに入った路線図と財布だ>
<携帯電話は取り上げておいた>
<人に聞くのは当然無しだ、貴様に話し掛けられても気付かないように『改変』しておいた>
星奈「かいへん?」
<『改変』の説明は後だ>
星奈「とにかく私は誰も頼れないってことね」
<当然だ。これは貴様に課した試練だからな>
<最初の目的地は、『代々木』だ>
星奈「代々木?」
<場所や行き方は自分で調べろ>
<当然だが鉄道で行くこと。歩いていくのは認めない>
星奈「分かったわよ!代々木に行けばいいんでしょ!」
<健闘を祈る>
マリア「そのマイクは何なのだ?」
夜空「ここに声を吹き込むと肉の脳内に届くようになっている」
小鷹「よくそんなの作れたな」
夜空「FLT特製だ」
マリア「FLTって何なのだ」
理科「FLTですか……あそこの人たちには一度会ってみたいです」
夜空「今度紹介しておこう」
夜空「機械自体はFLTだな」
夜空「監視システムは<協会>のものを使用している」
理科「もしかしてこの路線図も公安から貰ったものだったりして」
夜空「それは私がネットで見つけてきたものだ」
理科「そうでしたか、残念です」
夜空「路線図くらいどれも一緒だろう」
小鷹「さっきからついていけないの俺だけか……?」
幸村「大丈夫です。わたくしもついていけません」
マリア「私もついていけないぞ!」
夜空「ここだ」
マリア「代々木は?」
理科「ここです」
小鷹「すっごい簡単じゃねーか……」
夜空「すっごい簡単だな。普通なら」
幸村「ですが星奈のあねごは今まで電車に乗ったことがありませんゆえ」
小鷹「だとしてもこのレベルで苦戦するか?」
夜空「電車というものに縁のなかった者が切符というものの存在を知っているかどうか」
小鷹「さすがに知ってるだろ……」
夜空「いや、それ以前に駅というものを知らない可能性も」
小鷹「絶対に無い」
1st STAGE
信 濃 町 → 代 々 木
星奈「あ、電車来た」ノシ
快速高尾「」
星奈「……」ノシ
星奈「……行っちゃった」
星奈「見えてないのかな……」
星奈「……」ノシ
快速八王子「」
星奈「おーい」ノシ
快速八王子「」
星奈「……」
星奈「……線路の反対側だから?」
快速東京「」
星奈「止まりなさい!」 ノシ
快速東京「」
星奈「」
星奈「……」ノシ
各停千葉「」
星奈「何かおかしいわね……」ノシ
星奈「電車って線路脇で手挙げてたら停まるんじゃないの?」
各停中野「」
星奈「……」ノシ
各停中野「」
星奈「……」
小鷹「あいつは何をやってるんだ?」
夜空「さあ」
小鷹「何か変なこと吹き込んでないだろうな」
夜空「吹き込んでないぞ」
理科「バスと勘違いしてるんじゃないでしょうか?」
夜空「あそこの道路にバスは走ってない」
幸村「おそらく駅やホームという施設を知らないのでしょう」
小鷹「それはさすがに無い……いやどうだ?1回も乗ったことないって言ってたし……」
各停千葉「」プシューッ
星奈「あそこに止まるのね」
星奈「私何やってたんだろ……」
星奈「……」
各停千葉「」
星奈「どうやって行けばいいの?」
星奈「ん?なんか歩道橋みたいのがある?」
星奈「ちょっと行ってみる」
<星奈先輩>
星奈「理科?」
<まさかこのレベルだとは思いませんでした……>
星奈「ああそう……」
<隣人部一同呆れてます……>
星奈「ごめんね……失望しちゃった?」
<当然だ。失望しない奴があるか>
星奈「夜空は勝手に失望しててください」
星奈「多分あの階段を下りればさっきの島みたいなとこに行けると思うんだけど」
星奈「なんか手前にゲートみたいのがある……」
星奈「……」
星奈「……とりあえず行ってみまし
ピーン ポーン
乗車券を入れてください
星奈「……」
星奈「……」
星奈「ん?あの左端のとこ……」
星奈「ゲートが無いみたいね」
星奈「もしかしてあそこから行けばいいんじゃない?」
※信濃町駅は左端に有人改札があります
星奈「すいませーん通りまーす」
<そこまで!>
星奈「はpjまxpawにひmtこやmud」ビリビリビリビリ
星奈「夜空……いきなり電気流さないでよ……」
<貴様が不正乗車などするからだ>
星奈「え?私まだ電車乗ってないわよ?」
<乗らなくても不正乗車だ>
ぶっちゃけ更新したら即レス付けてほしい。俺の書いたやつ見てくれた人全員から感想欲しい。
毎回10〜レス以上更新してるっつーのに1レスばっかなんだ最近。それがド贅沢でありがたいありがたいな事も十二分にわかってるんだけど本当に欲しいんだ。
一回の更新で2〜3レスついたらもう満足するから!大丈夫だから!それを糧に明日を生きれるから!
ID:FIUxEI2g