モバP「クールなお隣さん」
モバP「ん、誰だこんな時間に…家賃はきっちり払ってるよな…」
ガチャリ
モバP「どちら様ですか?新聞と宗教は結構…」
ライラ「おー、初めましてでございますです。隣に引っ越して来たライラと申しますです」
ライラ「日本では挨拶にお菓子を持っていくと聞いたでございます」
モバP「へー、隣の空き部屋に来たんですか。丁寧にありがとうございます」
モバP「あー、古いやつだし分からないか…良いですよ、付いてきてください」
ライラ「貴方様は親切ですねー。名前を聞きたいでございますです」
モバP「ん、ああ。Pって呼んでください」
ライラ「P殿ですねー。わたくしはライラさんですよ」
モバP「よろしくお願いしますね。ライラさん」
ライラ「こちらこそよろしくでございますです」
モバP(大学やっと終わったー、帰るの遅くなっちゃったな)
モバP「あれ…ライラさん?」
ライラ「おー、P殿。ライラさんでございますよー」
モバP「こんなとこで何してるんですか?暗くなってきたし危ないと思うんですけど」
ライラ「心配してくれるのでございますねー。わたくしの趣味は公園で色々な人とお喋りすることでございますです」
モバP「…珍しい趣味ですね。気をつけてくださいね」
ライラ「ありがとうございますです…P殿もお喋りしませんですか?」
ライラ「わたくしのことが気になりますですか?」
モバP「そりゃあ…まあ。寂れたアパートに外国人の女の子一人暮らしなんて珍しいですし」
ライラ「ライラさんは日本に家出して来たのでございますよー。お家はドバイでございまして」
モバP「ドバイ?それはまた一風変わったというかなんというか…なんで家でなんか?」
ライラ「パパが結婚をさせようとするのでございますです」
モバP「人の家に口出しはしづらいですけど…大変ですね」
モバP「失礼ですけどライラさん年齢は?」
ライラ「はい?15でございますです」
モバP「それは確かに逃げ出したくなるのもわかりますね…何か困ったら頼って下さいね」
ライラ「おー、P殿はイイ人ですねー。P殿は何歳なのでございますか?」
モバP「今21だよ」
ライラ「P殿は年上の方だったのでございますねー。普通に話してくださいです」
モバP「えっと、敬語を使わないでってことですか?」
モバP「それで練習にか…分かったよ。ライラさん」
ライラ「ありがとうございますです」
ライラ「ところで早速頼りたいのは日本のアイスのことでございますね」
モバP「ア、アイス?」
ライラ「そうでございます。ライラさんはアイスが大好きでございますです」
モバP「うーん…日本だとコンビニでも結構美味しいものが買えるけど」
ライラ「ほー、それは嬉しいですねー。今度いろいろ買ってみますです」
モバP「……ライラさん、夕飯はもう食べた?」
ライラ「……まだでございますです」
モバP「良かったらオススメの食堂も教えようか?」
ライラ「おー、ありがたいのです。アルバイト大変でお腹が空くのですよ」
モバP「確かに大変だよね。自分もよくわかるよ」
モバP「店の紹介くらいならいくらでもやるよ。さ、行こうか」
ライラ「P殿のおすすめならきっと美味しいのでございますでしょう」
ライラ「味があるというやつでございますね」
モバP「そうそう。安くて美味しいけど女性1人だと来づらいかな…?」
ライラ「わたくしは気にしないでございますよ。早速入りましょうです」
ガラガラ
ライラ「むむむ…字が読めないのでございます…」
モバP「あっ、ここのメニュー崩して書いてあるからな…ライラさんは何が食べたい?」
ライラ「食べられないものは無いのでお任せでございますです」
モバP「魚の煮付けとかなら大丈夫かな。箸は使える?」
ライラ「あまり自信はないでございます…」
モバP「ん、わかりました。それなら一応フォークも頼もうか」
モバP「俺も…同じやつにしようかな」
ライラ「おー、ホクホクで美味しいのですよー。ご飯が進みますです」
モバP「満足して貰えて良かった」
ライラ「」ハフッハムハフッ
モバP(美味しそうに食べるなぁ)
ライラ「美味しかったのですよ」
モバP「ライラさんはアイス好きなんだよね?ここのお店アイスのサービスあるから貰ってくると良いよ」
ライラ「おー、本当でございますか?素晴らしいお店ですねー」
ライラ「早速貰ってくるですよー」
モバP(目、キラッキラしてた…)
モバP「それは良かったね」
ライラ「2段アイスでございますよー」
モバP「これで満足できた?」
ライラ「わたくしは大満足でございますです。P殿、ありがとうです」
モバP「いやいや、ライラさんの引っ越し祝いということで。それじゃお金払ってくるから」
ライラ「わたくしの分は出しますです」ガサゴソ
モバP「良いから良いから。ライラさんはゆっくり食べてて」
モバP「そんなに高いわけでもないから気にしないでいいからね」
ライラ「それでもお礼は言わなきゃダメでございますよ。ありがとうございましたです」
モバP「うん。ライラさん、また何かあれば聞いてね。お喋りの相手にもなるから」
ライラ「おー、それは嬉しいのです。また日本語の練習を手伝って欲しいです」
モバP「ん、分かったよ。それじゃあおやすみなさい」
ライラ「おやすみなさいでございます」
モバP(最初に覚えたのが癖になってしまったのか日本語はイマイチ片言のままだが…)
モバP(……しかし昨日夜に公園で話し込んだせいか体調が悪い)
モバP(講義には休みの連絡入れたけどどうしたものか)
モバP「38.5℃。しん…どいな」
モバP「あー、食べるもの何もないか…ちょっとコンビニ行くだけなら…」フラフラ
モバP「」バタリ
ナニカオトガ…Pドノダイジョウブデゴザイマスカ?
ライラ「おー、起きたでございますか。心配したでございますですよ」
モバP「あれ?ライラさんどうしたの?」
ライラ「それはライラさんが聞きたいのでございます。P殿、廊下で倒れてたです」
モバP「うわ、そんなに体調悪かったのか…ここ、ライラさんの部屋?」
ライラ「そうでございますよ。P殿、お水飲むでございます?」
モバP「ありがとう…貰おうかな」
ライラ「少し待っていてくださいです」
モバP「何から何までありがとう、ライラさんもバイトあるんじゃないの?」
ライラ「今日はおやすみでございますよー」
モバP「それはちょうど良かったというか…ライラさんがいなかったら危なかったかも」
ライラ「P殿にはお世話になってるですから。恩返しでございますよ」
モバP「本当にありがとうね。自分の部屋で休むことにするよ」
ライラ「P殿はまだゆっくり寝た方が良いのですよー」
ライラ「まだご飯、食べていないです?わたくしが準備するですよ」
モバP「や、うどんは消化に良いし助かるよ」
ライラ「それは良かったですよ」
モバP「……ライラさん、これどうやって作ったの?」
ライラ「何かおかしかったです?」
モバP「いや、なんかちょっと変わった味がする」
ライラ「あー、ドバイで良く使ってた香辛料を使ったでございますよ」
モバP「これどこで売ってるのか教えてくれないかな?」
ライラ「わかりましたです。でも、P殿は今は寝てくださいです」
モバP「…分かった」
ライラ「」クゥスゥ
モバP「うわ、外暗いしライラさん寝ちゃってる…床で寝させるとか最悪かよ…」
モバP「取り敢えず体はもう楽だし…布団開け渡そうか」
モバP「よい、しょ。ごめんね、ライラさん」
モバP「あー、鍵かけずに出てくわけにもいかないか…」
モバP「仕方ない。家から毛布でも持ってきて玄関で寝るか」
コメント一覧
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- 2016年07月19日 22:48
- とときん可愛い
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- 2016年07月19日 22:50
- 愛梨可愛いよ愛梨
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- 2016年07月19日 22:51
- 生気を吸うアイリ、マジカワイイ
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