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世界の多くの人々は、牛と言ったら「牛肉、牛乳、革の原料」と考えるだろう。だが牛を尊敬し崇めている人々が存在する。もちろん牛から恩恵を得ているのだが、牛の存在が文化的に不可欠であり、宗教伝統とも繋がっているのだ。
南アフリカの写真家ダニエル・ノーデは、ウガンダ、マダガスカル、インドの美しい牛たちの姿を撮影した。その写真には素晴らしい角を持った神々しい牛たちの姿が収められている。
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ノーデが牛の写真を撮ろうと思ったきっかけは、南アフリカに住むコーサ族とングニ族の畜牛たちを見たことにある。その後、ウガンダのアンコーレ牛の記事を読み、ますます牛に興味がわいた。
曲線が美しい大きな角が特徴的なアンコーレ牛は何百年にわたり牧畜民ヒマの資源であった。しかし経済的圧力により、多くのヒマがミルクをより多く生産するアメリカンホルスタインを繁殖させるようになり、アンコーレ牛はあと40年で消滅してしまうという。
ノーデは自らの目でアンコーレ牛を見るため、ウガンダに出かけて行き、現地のガイドと一緒に彼らを捜し出した。
ウガンダのアンコーレ牛
ウガンダのアンコーレ牛
ウガンダのアンコーレ牛
アンコーレ牛の群れの動画
THE INCREDIBLE ANKOLE.mpg
マダガスカルでは、コブウシ(ゼビュー牛)の写真を撮った。コブウシは農耕に用いられ神とつながりがあるとして神聖視されている。動物のポートレイトを作るかたわら、ノーデさんは、コブウシの頭蓋骨と角を祭るお墓も訪れた。コブウシの墓は通常飼い主の墓のそばに作られるという。
マダガスカル、コブウシ
インドでは、収穫祭「ポンガル」に参加した。4日間にわたる収穫祭では、家畜に感謝する日「マートゥ・ポンガル」がある。この日は日頃の感謝を込めて、牛たちの角や体に色彩を施し、鈴などで飾り付ける。
インド人の多くはヒンドゥー教を信仰している。彼らが崇拝するシヴァ神の乗り物はナンディンという牡牛でありインドでは牛が神聖視されているのはご存じの通りだ。
インド、タミル・ナードゥ州ポンガル祭りで飾り付けられた牛
via:slate
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コメント
1. 匿名処理班
アンコーレ牛って、1人1人、角の形が違うんだ!
かっちょえぇ〜〜〜(^O^☆♪
2. 匿名処理班
ゴッド・ビーフと名付けよう
3. 匿名処理班
飾りか…うっわ、ハデな色…こんな色のツノ生えてくるんか〜と一瞬思った
クリスマスみたいな飾りだね
4. 匿名処理班
牛界の本多忠勝。
5. 匿名処理班
カッコいい!いろんなタイプがいるんだね。文化とも密接に繋がってるし、失われるのは惜しく感じるけど、生活もあるしね…お祭りとか含めて観光に活かせれば少しは残せるかも。
6. 匿名処理班
これはRPGで聖獣として出てくるやつだな
7. 匿名処理班
10年くらい前に話題になったアフリカン・ワツシという品種のラーチくんが思い出されたので、どうしてるだろうとググッてみたら、2012年に亡くなったらしい。
8. 匿名処理班
※2
ビーフは牛肉のことだから
9. 匿名処理班
※8
あっ、ツッコミ間違ってたら(勘違いだったら)ごめんなさい。
連投失礼。
10. 匿名処理班
頭重くないのかな?首痛めそう。
あぁ見えて角って中身は案外スカスカで軽いとか?
11.
12. 匿名処理班
古代エーゲ海文明のミノタウロスの伝説は、どの品種の牛がモチーフになったのか気になる
間違っても現代の大量生産の家畜ではないのは確かだろうw