287 名前:名無しさん[] 投稿日:2000/03/29(水) 21:49
学生の頃(10年前)、自分のアパートの向かいに小料理屋がありました。
おばあさんが一人で切り盛りしている自宅兼小料理屋でカウンターに5人座れば一杯になる規模。
一人でもよく行ったが絶対儲からないだろうなぁーと思うほどサービスたっぷり。

ある日、道端で会った時に「カゼ引いちゃいましたよ」と言ったら、”すいとん”を作って持ってきてくれました。
恥ずかしながらそれまで”すいとん”というものを食べたことがなかったのですがおいしかったという記憶だけがあります。
まさに私にとっての思い出の食事。
その日をきっかけに”客”というよりも話し相手という感じでお茶や昼間から酒を飲んだりのお付き合いになりました。

卒業式の日にお世話になったことを報告に行ったら、「おめでとう。私も今日で店を閉めるのよ・・・」
えっ!
息子さんらしき人が来ていて「お世話になりました・・・」って・・・

前々から息子夫婦に実家へ帰って隠居するように言われていたことは聞いていたけど自分の卒業式の日に店を閉めるなんて・・・
「アンタの卒業が節目かなぁー」「スーツ姿もいいんじゃない?」と言っていたのが忘れられません。