名曲と地球救う父娘愛５６０億円…最高も最低も超越した「アルマゲドン」（１９９８年）

＜中略＞

　宇宙で作業中の米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）のスペースシャトル「アトランティス」が、流星群の直撃を受け爆発。
その後、流星群はニューヨークやパリなどにも降り注ぎ、各国に大きな被害を与えます。

　さらにＮＡＳＡの調査で、米テキサス州に匹敵する巨大な小惑星が地球に向かって飛んでくることが判明。
直撃すれば地球は間違いなく壊滅します。

　そこでＮＡＳＡはこの小惑星に穴を掘り、内部で核爆弾を爆発させて吹き飛ばす計画をスタート。
石油会社の３代目社長で採掘のプロ、ハリー（ブルース・ウィリス）や彼の部下フロスト（ベン・アフレック）、 天才地質学者のロックハウンド（スティーブ・ブシェミ）ら名うての８人を招集。彼らはＮＡＳＡのクルー６人と共に２機の スペースシャトルに分乗し、小惑星に向かいます…。

　ＮＡＳＡが製作に全面協力したスケールの大きい良質の娯楽大作で、自らの命と引き換えに地球を
救うハリーと娘のグレース（リブ・タイラー＝スティーブン・タイラーの実娘）との父娘愛に多くの人々が感動。
日米で爆発的ヒットを記録しました。

　ところが、うるさ方の映画ファンは感動ストーリーがあざといと揶揄（やゆ）し、科学考証が甘いと猛批判。
バンドとして初の全米１位のヒットとなったエアロの主題歌は米でアカデミー賞の歌曲賞と、最低映画賞ラジー賞の
最低主題歌賞で同時候補となる珍事に。

　でもこれって、裏を返せばこの楽曲が映画史にもロック史にも残る超名曲であることの証拠ではないでしょうか…。

http://www.sankei.com/west/news/160724/wst1607240002-n1.html