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インターネットが登場する以前から陰謀論は存在したが、ネット時代となりさらに加速がかかっているようだ。人は自分の信じたいものしか信じない。
例え科学的根拠があろうとなかろうと、自分の信念が裏付けられる情報のみを集めるので、陰謀論者に何を言っても聞き入れてくれることはない。だが人間の脳がそういう風にできているということは、防衛本能の1種として、あるいは多様性という観点において、一定数の割合で陰謀論を信じる人の存在も必要ということになるのかもしれない。更には「陰謀論」と人々が切り捨てたものの中に本当の真実が潜んでいるのかもしれない。
ここでは、最近アメリカでまことしやかに囁かれている10の陰謀論を見ていこう。陰謀論は話題となるニュースの影に必ず沸いてでてくる。選挙戦も近いあの人物のことから、社会現象となったポケモンGOに関することまで、もう人間の存在自体が神の陰謀と言えるレベルでいたるところに陰謀論は存在する。
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10. チポトレでの大腸菌アウトブレイクはバイオテロ
カジュアルレストランチェーン、チポトレ・メキシカン・グリルは何度も食中毒問題を起こしているが、その1つが2015年後半に複数の州で起きた大腸菌のアウトブレイクだ。様々な生鮮食材が混ぜ合わされていたため、FDAはその発生源を突き止めることができなかった。が、ネットで囁かれる噂によればこれは”食品テロリスト”の攻撃なのだという。
チポトレは遺伝子組換え生物には反対の立場をとってきた。その報復としてバイオ産業の関係者がウイルス入りのスプレーで嫌がらせをしたのだという。ある記事の副題には、「遺伝子組換え生物産業はテロリズムやマフィアのやり口にも似た戦術を使っている」と記載されている。
また食品テロリストはコカインなどによるチポトレ経営陣の買収工作にも余念がないという。FDAとの関係修復を試みた担当者が麻薬所持で逮捕されたことが証拠だそうだ。
9. プリンスとマール・ハガードの死因はケムトレイル
飛行機雲には大量の化学物質(ケムトレイル)が含まれているらしい。これは新世界秩序の樹立を目指すイルミナティの陰謀だ。この説の支持者によれば、今年4月にちょうど2週間おきで亡くなったプリンスとマール・ハガードはこの犠牲者なのだそうだ。
どちらもその楽曲(プリンスは『Dreamer(2003年)』、ハガードは『What I Hate(2011年)』)の中でケムトレイルに言及している。またプリンスはこれについて各地で話してもいた。2人のカリスマの命を奪ったのは武器化された”ケムトレイル・フルー”だそうだ。
8. ポケモンGOは米政府の監視アプリ
拡張現実を利用した『ポケモンGO』が世界中で大流行しているが、陰謀論者はこのゲームは人々を監視するために開発されたものではないかと怯えている。
ゲームが基礎としているのはグーグル・アースだ。そして、ポケモンGOの開発元であるナイアンティック社の創立者ジョン・ハンケは、グーグル社がグーグル・アースを開発するために買収したキーホール社の創立者の1人でもある。このキーホール社はCIAが出資したベンチャー企業であるとして、陰謀論者が恐れているものだ。
ポケモンGOのプライバシーポリシーには、データを警察や”政府当局”と共有できる旨が定められている。また、当初の初期設定では、連絡先や写真など、ナイアンティック社が意図した以上のデータにアクセスするよう設定されていた。
中国のブロガーは同ゲームの国内侵入を防ごうとしている。彼らはこれが中国軍の基地を対象としたアメリカと日本の策略であると確信しているようだ。一方で、日本がアメリカに放ったスパイだという説もある。GOの本当の意味は”Global Offense(世界侵略)”だという。
7. 2016年度のNBAファイナルは八百長
2016年、NBAファイナルは7戦の末、信じられないことにクリーブランド・キャバリアーズが制した。その相手ゴールデンステイト・ウォリアーズはNBA史上最高のレギュラーシーズンでリーグを圧倒したディフェンディングチャンピオンだ。片やキャバリアーズは70年間優勝と無縁だったチームである。
疑惑が囁かれだしたのは、NBAがフェイスブックにキャバリアーズ対ウォリアーズ戦の日程を投稿したときだ。これはなんとイースタンカンファレンス・セミファイナル第7戦の前のことだ。このときウォリアーズはファイナル進出を決めていたが、キャバリアーズはまだであった。
おそらく複数用意されていた日程が誤って投稿されてしまっただけなのだろう。すぐさま削除されたが、時すでに遅しだ。ファイナルでは疑惑の判定も続出。ウォリアーズのスター選手ステフィン・カリーがファンにマウスピースを投げつけ罰金を命じられるという事件まで起きた。
6. ラッパーのグッチ・メインは政府のクローン
2014年、ラッパーのグッチ・メインは銃器不法所持で有罪が宣告された。20年の懲役が科されるほどの重罪である。2年半の懲役刑が科され、2016年に116日早く出所している。
この早期の出所は陰謀論者の注目を浴びることになった最初の出来事だ。1週間もすると、出所したのはグッチ本人ではなく、政府によって生み出されたクローンであると噂されるようになった。
グッチは服役中に痩せてスリムになり、また語彙も増えた。さらに顔のアイスクリームコーンの刺青もなくなっている。これが何らかの目的のために彼のクローンが作り出された動かぬ証拠だという。噂について訊かれて、グッチは否定も肯定もしていない。まるで楽しんでいるかのようだ。
5. ケイティ・ペリーはジョンベネ
1996年のクリスマス、コロラドでジョンベネ殺人事件が起きた。犠牲となった6歳の少女の両親の証言は一貫しておらず、さらに本人が美少女コンテストの常連であったことから、当時非常にセンセーショナルに報道された事件だ。
これに関連して、実はジョンベネは死んでいないという説がある。そして、成長した彼女はポップスターのケイティ・ペリーとして活躍しているというのだ。この説によれば、ジョンベネの名前は(体ではない)、彼女がスターダムにのし上がるために闇の勢力に捧げられたのだそうだ。これについてケイティはノーコメントのままだ。
4. カリフォルニア州の干ばつは人為的なもの
2016年、カリフォルニアは4年間も深刻な雨不足に悩まされていた。貯水槽は干上がり、水は配給となった。他州からの支援も継続しているが、雨が降らないことには真の解決はない。さて、もしこれが温暖化を遅らせるために政府が仕組んだことだとしたら信じるだろうか?
この話はケムトレイルとも関連する。政府の狙いは、アルミニウムやバリウムなど有害な物質を大気に拡散させることで、太陽光を吸収し、温暖化の進行を食い止めることにあるという。そして、最大の効果を得るには晴天が望ましい。そのための雨不足なのだそうだ。が、ここで1つ疑問が浮かぶ。政府が天候を操れるのだとすれば、それで涼しくすることはできないのだろうか?
3. ジカウイルスは遺伝子改変蚊が伝搬
お腹の中の胎児に深刻な障害を与えるウイルスが報じられるようになったのは2015年のことだ。これに感染した妊婦の子供は小頭症という頭蓋骨が小さくなる症状に見舞われる。
媒介主はジカウイルスに感染したメスの蚊だ。陰謀論によれば、この蚊はウイルスを拡散するために遺伝子を改変されているのだという。その中心にいるのはオキシテック社だ。この企業では実際に遺伝子を改変した蚊の実験を行っている。正式に発表されている実験の目的は、オスを不妊にすることで蚊の個体数を減らし、蚊が媒介する病気を防ぐことである。
2. NASAがUFOを隠蔽
2016年、国際宇宙ステーションが公開したユーチューブのライブフィードで、小さな明るい点が横切った後、地球へ向けて降下しているような場面が映し出された。だが、映像はここで突然切られてしまう。もちろん、明るい点は宇宙人の宇宙船で、NASAはこれを隠すためにフィードを終了したのだ。
NASAの担当者は、国際宇宙ステーションに搭載されている7つのHDカメラが自動で切り替わるということを辛抱強く説明した。突然終了したのは、単純にタイマーによって次のカメラに切り替えられただけだ、と。UFOについては、反射するスペースデブリならそのように見えただろう。
1. ドナルド・トランプは回し者
次期米大統領候補のドナルド・トランプの選挙キャンペーンは外国人排斥、人種差別主義、国粋主義を基礎とする。そして、同じような思想の持ち主が突如として大量に沸いて出てきたのだから、人々が困惑するのも無理はない。
が、陰謀論によれば、トランプは大統領選に勝とうとは思っておらず、実はヒラリー・クリントンの手助けをしているのだという。トランプの大げさで攻撃的な発言を考えれば、それもまあ頷ける。トランプはかつてクリントンと良好な関係にあり、自身について穏健な自由主義的価値観を持つ民主党支持者だと語っていた。2008年の大統領選ではクリントンを支援してすらいる。
おそらくトランプの偽装キャンペーンのもう1つの目的は、メディアを利用してビジネスでの知名度と影響力を上げることだろう。ありえそうな話だが、先ほど述べてことすべてが真実であると元トランプ陣営スタッフが証言するまで、このことを誰も真剣に受け止めていなかった。
10 Most Insane Recent Conspiracy Theories/ translated hiroching / edited by parumo
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コメント
1.
2. 匿名処理班
トランプ氏の件は普通に可能性の一つとして考えたけどなぁ
どっちに転んでも得しそうなのは事実だし
3. 匿名処理班
トランプさんは、日本人から見てもガス抜きだよねぇ
って感じはする
最近の支持率見ると、「あれ?」ってなるけどw
4.
5. 匿名処理班
テレビや新聞によるマスコミの情報操作には踊らされない!あれは虚偽だ!みたいに言ってる人が、それより胡散臭いネット上の噂をこれが真実!なんて信じてたりする。陰謀論っていう飴をしゃぶらされて満足しているだけなのでは・・・?
6. 匿名処理班
人間の耳の形は生涯を通じてほぼ変化しない。ジョンベネとケイティ・ペリーの耳の形は明らかに違う。ケイティもあまりの馬鹿馬鹿しさにコメントしないのだろう。
7. 匿名処理班
信じてくれスカリー!
8. 匿名処理班
出た!陰謀説!
アメリカ人本当こういうの大好きですよね
9. 匿名処理班
「な、なんだってー!!」
「いや、まだ何も…」
10. 匿名処理班
※7
モルダーあなた疲れてるのよ。
11. 匿名処理班
最後だけ事実っぽい
12.
13.
14. 匿名処理班
NIA=national intelligence agency 国家諜報機関!!
15. 匿名処理班
トランプ回しものはあり得るwww 今回の大統領選無理ありすぎwww 何だかんだで気が付けばサンダース氏もヒラリー氏側に立ってるし、元大統領選の宿敵オバマ氏までヒラリーの方が自分よりも大統領に向いているとか言い出す始末。まあ、それだけヒラリー氏はカリスマ性があるってことですね。きっとヒラリー氏が大統領になったら、シリアの悪徳大統領はボコボコにリンチされてシリア情勢は落ち着き、プーチンさんは涙流して100回謝るまでお尻ぺんぺんされちゃうだろうな
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