MVNOサービスを手がける日本通信が、「Pokémon GO専用」と謳うプリペイドSIM『b-mobile ゲームSIM』を発売します。発売は8月10日。価格は同社のWeb直販で1500円(税別)です。使用通信網はNTTドコモで、SIMの大きさは標準、microSIM、nanoSIMの3種。
システムとしては、有効化されてから30日間、または通信容量1GBに達するまで利用できるプリペイド式。容量や期間オーバーとなった場合は、利用期間終了後10日以内であれば、1回500円(税別)でチャージが可能。ふたたび30日間か1GBまでであれば使用可能です。
これに関しては、同社のリリースで「ゲームSIMは、ポケモンGOのゲームだけを楽しめるように設計された専用SIM。スマホを専用ゲーム機としてご利用いただくことが可能になります」「専用ゲーム機ができることで、ポケモンGOを思う存分楽しむことができます」とアピール。
ゲームをしたいお子様向けに、専用とさせていただきました。 なお、ポケモンGOはVAIO Phoneでも快適にご利用いただけます。 RT 日本通信、ポケモンGO専用SIMを新発売 https://t.co/5pDMn3Lqzj
— 日本通信b-mobile公式 (@bmobile_jci) 2016年7月28日
また同社の公式Twitterアカウントでも「ゲームをしたいお子様向けに、専用とさせていただきました」と記載しています。
こうしたアピールは、保護者に対して「ポケモンGO以外のアクセスができない専用端末」化することによるメリットを強調しているように見えるため、ともすればWebなどは遮断されているようにも解釈できます。
現在編集部では同社広報に問い合わせ中のため、回答がありましたら続報でお伝えしますが、安価なデータ専用プリペイドSIMとしては使えない可能性がある、と考えたほうが良さそうです。
日本通信はPOKEMOM SIM 開発して至急発売する。
— Frank Seiji Sanda (@FSSanda) 2016年7月24日
SOFTBANKと総合接続できるときはちょうどiPhone のPOKEMON SIM 発売出来るだろう。
— Frank Seiji Sanda (@FSSanda) 2016年7月24日
またこのゲームSIMは、7月25日に同社創業者兼会長の三田聖二氏が発売を予告していたもの。合わせて三田氏は、同社が現在ソフトバンクと交渉中とされる、ソフトバンク網のMVNOに関してもコメントし、ソフトバンク版iPhoneに対応したゲームSIMの開発にも意欲を見せるコメントをツイートしています。
以下余談。先ほど紹介した日本通信の公式Twitterでは、「(ポケモンGOは)VAIO Phoneでも快適にご利用いただけます」とコメントしています。しかし、現状のAndroid版ポケモンGOは、ポケモンをトレーニングする際頻繁に使う「博士に送る」処理画面など一部の画面でSoCへの負荷が非常に高く、処理速度が低いSoCではスクロールが重くなることがあります(iOS版は相対的にかなり軽いのが面白いところ)ので、本格的にプレイするなら、可能な限り高速なスマートフォンをお勧めします。
「ポケモンGO通信無料」の格安SIMは無意味? 便乗より本質的な競争をMVNO各社に望む:週刊モバイル通信 石野純也