1 名前:チェーン攻撃(宮城県)@\(^o^)/:2016/08/02(火) 21:03:22.08 ID:LLQuMqRS0●.net BE:601381941-PLT(13121) ポイント特典


ソフトバンクが史上最高3.3兆円で買収した無名企業は、「トンデモナイ」企業だった

文=宮永博史/東京理科大学大学院MOT<技術経営>専攻教授

ソフトバンクグループが7月18日、3.3兆円という巨額の買収案件を発表した。買収するのは英国の
ARM(アーム)ホールディングスという会社だ。このニュースは直後に話題となったポケモンGOの
ニュースで霞んでしまった感はあるが、そもそもアームという会社の知名度の低さも関心を呼ばなかった
理由かもしれない。

パソコンに搭載されているCPUで市場シェア80%と圧倒的なリーダーであるインテルの名前を知らない
人はいないだろう。売上高ではインテルにははるかに及ばないが、スマートフォン(スマホ)向けCPUで
インテルに相当するのがアームである。市場シェアは95%ともいわれている。

それなのにインテルと違いほとんど無名なのは、そのユニークなビジネスモデルにある。メディアは
半導体設計会社と紹介しているが、アームは単なる設計会社ではない。実に興味深い会社なのである。

http://biz-journal.jp/2016/08/post_16133.html

■サンリオのハローキティとの共通点

CPUを得意とする会社としてルネサスエレクトロニクス(以下、ルネサス)がある。自動車に搭載される
CPUでは市場シェア40%のリーダー企業だ。東日本大震災でルネサスの工場が被災した時に、
自動車生産に大きな影響が出たことも話題となった。
 
インテルの顧客はPCメーカーであり、ルネサスの顧客が自動車メーカーであるように、普通は半導体
メーカーの顧客は半導体を部品として使うセットメーカーだ。ところが、アームの顧客は半導体メーカー
なのである。どういうことか。

これはサンリオが行っているハローキティのライセンスビジネスに似ている。サンリオはキティちゃんの
ぬいぐるみなど物販事業のほかに、アパレルメーカーなどにハローキティのデジタルデータを提供する
ライセンスビジネスにも力を入れている。ライセンスビジネスのよい点は、在庫のリスクを持たず、
かつ販路を拡大できることだ。海外では特にライセンスビジネスの割合が高く、サンリオの利益率を高める
原動力ともなっている。

アームもかつてはいわゆる半導体メーカーとして、CPUをセットメーカーへ供給していた。しかし、
今や完全にビジネスモデルを転換し、セットメーカーではなく半導体メーカーにCPUの設計データを
提供している。そして半導体メーカーはそこに周辺回路を加えて最終的な半導体として出荷している。

これは「バリューネット上のポジションチェンジ」という手法である。バリューネットというのは、自社製品を
中心に、顧客、競合、補完的生産者、供給者という4種類のプレーヤーとのかかわり方を分析する手法である。
ポジションチェンジとはバリューネット上で自社のポジションを変えることによって、新たな事業展開に
踏み出すことをいう。アームもハローキティのライセンスビジネスも、自社を供給者のポジションに変えてしまった例だ。

つづく

2 名前:チェーン攻撃(宮城県)@\(^o^)/:2016/08/02(火) 21:03:59.41 ID:LLQuMqRS0
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