開催を間近に控えたリオ五輪。
治安問題やずさんな工事などが取り沙汰されていますが、最も深刻だとされているのがボート競技などの会場となっているグアナバラ湾の水質汚染。
水上には空き缶やペットボトルは当然のこと、家庭ごみや産業廃棄物、そして人間の遺体までもが浮いていたという報道がされています。
また、海水には傷口から人体に入り込み組織を腐敗、損壊させる「スーパーバクテリア」も検出されました。
昨年、グアナバラ湾で練習していたセーリングのドイツ代表、エリック・ハイル選手がこのバクテリアに感染。炎症と化膿により足に穴が空くという症状に見舞われました。抗生物質も効かないため、感染すると命の危険もあるとされるこのスーパーバクテリアは、病院の排水がそのまま流れ込んでいるせいで発生したそうです。
水上を舞台に競い合う選手たちにとっては別の意味で命懸けとなるリオ五輪。開催前ではありますが、今から無事に終えることを祈るばかりです。