穂乃果「答えは簡単だったよ」
絵里ちゃん、希ちゃんは大学に進学したよ
一番心配だったにこちゃんは……
なんと進学せずにアイドル事務所に所属になったんだ!
みんなにこちゃん本人から聞かされたときはビックリしてたよ!
雪穂と亜里沙ちゃん以外にも沢山の入部希望者が来たよ!
しかもそのほとんどがアイドルに対しての熱意が強い人ばっかりだったんだ
花陽ちゃんも「育て甲斐がありますっ!」なんて張り切っちゃってたし
μ'sをおしまいにしてからアイドル研究部が気がかりだったんだけどこれなら当分は安泰だねっ
そんなこんなで1ヶ月が過ぎたんだ
海未「穂乃果はもう書いたんですか?」
穂乃果「えっ? 何のこと」
ことり「穂乃果ちゃん…… 忘れちゃったの?」
海未「進路希望用紙のことですよ……」
海未「期限はまだあるのでいいのですが、忘れてもらったら困りますよ……」
海未「そもそも貴方は生徒会長なんですからその自覚を持ってくださいよ……」ハァ
穂乃果「ごめーん 最近生徒会と練習でいろいろ忙しかったもので……」テヘヘ
海未「全く、貴方という人は……」
ことり「まあまあ、海未ちゃん」
海未「私は進学しようかと」
穂乃果「……えっと、文学部?」
海未「はい 作詞をしているうちにそっち方面のことに興味を持ったんです」
海未「私はいずれ家を継ぐことにはなるのでしょう」
海未「……だからと言って自分の興味のあることを学んではいけないという理由はないですからね」
ことり「……私ね、留学しようかなって思ってるの」
ことり「……実はね、あの時断った話が卒業後ならどうかって言われてるの」
ことり「今度は向こうで自分の力を試してみたいって思ってるんだ」
ことり「今こんな話しちゃってゴメンね……」
海未「ことり……」
穂乃果「あの時引き留めたことがことりちゃんの未来を奪っちゃったんじゃないかって不安だったんだ……」
穂乃果「うん、穂乃果はことりちゃんの夢を応援するよ!」
穂乃果「それに、離れていたって私たちの心はずっと側にいるしねっ!」
海未「そうですよ、だからことりは謝る必要なんてないのですよ?」
ことり「穂乃果ちゃん、海未ちゃん、ありがとう」ウルウル
穂乃果「穂乃果は実家を継ぐことになるんじゃないかなぁ?」
穂乃果「多分私にはそれぐらいしかできないしねぇ」テヘヘ
ことり「……穂乃果ちゃん」
海未「……穂乃果、本当にそれがやりたいことなのですか?」
穂乃果「海未ちゃん……?」
海未「いえ、進路希望の提出はまだ先ですからよく考えてくださいね?」
海未「貴方の未来のことなんですから」
ことり「そうだね…… 穂乃果ちゃんは前をいつも見てるからなんだろうけど……」
ことり「たまには自分を見つめてみるのもいいかもしれないね」
穂乃果「う、うん?」
海未ちゃんとことりちゃん、一体どうしたんだろう?
……それにしても自分を見つめ直すかぁ
そもそも私は本当に穂むらを継ぎたいのかな……
……私の足りない頭で考えてもしょうがないしみんなに話を聞いてみようかなぁ
穂乃果「ってなわけで花陽ちゃん、凛ちゃん、 真姫ちゃん!」
穂乃果「3人は将来なりたいものってあるの?」
真姫「……何よ、いきなり」
凛「穂乃果ちゃんがいきなりなのはいつものことにゃ」
花陽「あはは……」
花陽「……私はまだ決めてないけど、でもアイドルに関係する仕事をしていたいかなぁ」
凛「かよちんのアイドルへの情熱はにこちゃんと同じぐらいだもん!」
凛「にこちゃんだってアイドルになったんだからかよちんの夢だってきっと叶うよ!」
凛「それに、かよちんは部長になってから今までよりも頼もしいなって思うんだよ!」
花陽「凛ちゃん、ありがとう///」
穂乃果「そういう凛ちゃんは?」
凛「最近は体育教師とか面白そうって思えるんだ」
真姫「凛に体育教師は合うかもね まあ子供と一緒に遊んでる姿も目には浮かぶけれど……」
凛「なんで凛をディスったの??」
穂乃果「まあまあ、凛ちゃん ……真姫ちゃんはどうなの?」
真姫「今のところは医者ね」
真姫「……でもね、ピアノも続けていきたいって思っているのよ」
真姫「医者だけどピアニストっていうのもありかもしれないわね」
花陽「真姫ちゃんがピアノを続けてくれるのは嬉しいな」
花陽「だって私は真姫ちゃんの引くピアノ好きなんだもん」
凛「あーっ! かよちんだけずるいよ! 凛だって真姫ちゃんの引くピアノは大好きなんだよ?」
真姫「……二人ともありがとね」
花陽「……穂乃果ちゃん?」
穂乃果「3人ともすごいね 私なんて将来のことなんてあんまり考えたことなかったよ」エヘヘ
真姫「穂乃果はもう3年生なんだからそろそろ考えないと危ないんじゃないの?」
凛「でも穂乃果ちゃんらしいにゃ」
花陽「……もしかして今日のことを聞きにきたのって」
穂乃果「うん、みんなの話を参考にしようかなって」
凛「確かに医者になってる穂乃果ちゃんなんて想像つかないにゃ」
花陽「り、凛ちゃん??」
真姫「だから穂乃果は穂乃果に合った進路を考えないと」
花陽「……私もそう思うな」
花陽「それに私たちのやりたいことは穂乃果ちゃんのやりたいことってわけではないよね……?」
花陽「そのことは考えたほうがいいと思うよ……?」
みんなはみんなに合った進路を考えてるんだなぁ
なんとなく実家が和菓子屋だから家を継ぐんだろうなって思ってたけど……
……それって物凄く失礼なことじゃないのかな
私は和菓子に対しての熱意が花陽ちゃんのアイドルに対する気持ちみたいにあるわけじゃないし……
よくよく考えたら私って何かを持ってるのかな……?
μ'sのみんなみたいにできることがあるわけでもないし……
……私のやりたいことってなんなんだろう
何もない私にできることってあるのかな……?
絵里「将来のこと?」
穂乃果「うんっ 絵里ちゃん達にも聞いておきたくてね」
穂乃果「本当はにこちゃんにも聞きたかったんだけど忙しいみたいだったし……」
希「別にええけど…… 穂乃果ちゃんなんか焦ってない?」
穂乃果「そ、そんなことないよっ??」
希「……まあええか」
絵里「神田明神でのアルバイトの影響かしら?」
希「それもあるかな」
希「でも一番は昔からそっち系のことに興味があったっていうのが大きいのかもしれんね」
穂乃果「……なるほど、絵里ちゃんは?」
絵里「私はね、バレエをもう一度始めてみることにしたの」
絵里「μ'sをやってるうちにね、もう一度自分の夢に挑戦してみたいって思うようになったの」
絵里「だから穂乃果、ありがとう」
絵里「あなたがμ'sに誘ってくれたおかげで私の今があるのよ」
穂乃果「絵里ちゃんに言われると照れちゃうなぁ」エヘヘ
絵里「私も穂乃果と話せて楽しかったわ」
希「次はμ'sみんなで会えたらええなぁ」
穂乃果「そうだねっ!」
穂乃果「それじゃあ二人ともまたねっ!」
希「……えりち」
絵里「ええ、穂乃果の様子のことでしょ?」
希「うん ……ウチから連絡しとくよ」
絵里「悔しいけどこういうことは彼女が一番適任だものね」
みんなはいつ頃から将来について考えてたんだろうなぁ
私なんてそんなに考えたことなかったのにな……
……なんだか私だけ取り残されちゃった感じだよ
今の私にμ'sの時以上にやりたいことってあるのかなぁ……
海未「穂乃果、最近大丈夫ですか?」
海未「体調があ
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