9321841訴状などによりますと、一橋大学法科大学院の男子学生は去年4月、同級生に対し、自分が同性愛者であることを伝えましたが、この同級生がLINEを通じて複数の同級生に暴露したということです。男子学生はその後、差別を受ける不安などから自殺したとしています。



男子学生の両親は、暴露した同級生と大学に対し、合わせて300万円の損害賠償を求める訴えを起こし、5日に第1回の口頭弁論が開かれました。


「同性愛だと暴露された」転落死した一橋法科大学院生の両親、同級生を提訴




訴状などによると、Aくんは2015年4月3日夜、仲良しだった同級生の男性Zくんに「付き合いたいです」とLINEで恋愛感情を伝えた。Zくんの答えは「付き合うことはできないけど、これからもよき友達でいてほしい」。

ここまでは「振られちゃった」で終わりの、よくある話だった。Aくんは実際、その後も以前と変わらず、明るく振る舞っていた。
状況が一変したのは2カ月後。Zくんが「Aはゲイだ」と、周囲にバラしたことがきっかけだった。

男性はロースクールの同級生でつくるLINEのグループで、男子学生が同性愛者であることを暴露した。そこには「おれもうおまえがゲイであることを隠しておくのムリだ。ごめん」と書かれていた。

男子学生はこのメッセージに対し、「たとえそうだとして何かある?笑」「これ憲法同性愛者の人権くるんじゃね笑」と返信している。「笑」とあるが、南弁護士は「頭が真っ白になって、震えながら打ったのではないか」と話す。
南弁護士は生前の男子学生からメールで相談を受けている。そこでは、「人生が足元で崩れ落ちたような気がする」と書かれていたという。


男子学生の妹は会見で、「同級生の一言で兄を死に至らしめたことは許せない」とのコメントを読み上げました。一橋大学は、「訴訟に関する本学の立場は、法廷の場で明らかにしていきたい」としています。


同性愛を暴露され自殺・・・両親が同級生らを提訴