響「デビューしてから7年経った。」
オカマD「お疲れ様~響ちゃん」
自分がデビューしてから7年経った。デビューしたての頃とは違って、今の自分は、765プロのみんなと揃ってトップアイドルだ。
それにこの動物番組も、もうすぐ7年目になるらしい。夢は叶ったし、今の自分はすごく幸せなはずなのに、最近少し悩みがある……
響「ん、わかったぞ」
P「って、どうしたんだ響。元気ないじゃないか」
響「別に何でもないさー」
P「そうか?すこし疲れてるんじゃないか?しっかり休める時は休めよ?」
響「わかってるよ、プロデューサー」
さすがにいつまでもタメ口で話すのは無理があるしね。
でも、なんでかな、プロデューサーや、ピヨ子と社長は出会った時と同じ口調で話してしまう。年上って事はわかってるし、ちゃんと尊敬もしているのだけど…
P「響、やっぱり大丈夫か?顔が硬いぞ。悩みがあるならちゃんと言ってくれよ?」
原因を考えているうちに、自然と顔が硬くなっていたらしい。
P「そうか…それならいいんだけどな」
プロデューサーをうまく誤魔化しながら、また物思いにふける。
悩み…か。確かにある。
プロデューサーにタメ口使っちゃうことじゃないぞ?そんなことじゃなくて、最近、仕事の後すごく憂鬱な気分になるんだ。
別に仕事が嫌いになったわけでもないし、仕事は今でも楽しい。
そう、やっている間はすごく楽しいのだけれど……そのあとなんだ。ちょっとした休憩時間とかに、本当に自分はこのままでいいのかなって、なんだかすごく不安になったりする。
このまま1日1日が扁平に、なんの意味もなく過ぎ去ってしまうんじゃないかって…しかもその感覚が、日に日に強くなっていく…とても、怖い。
そして、その思いが強くなればなるほどに、765プロのみんなで事務所でおしゃべりしてたこと、みんなで宣材撮ったこと、みんなでliveしたこととかが、とても恋しくなる。
今自分はあの時夢見ていたことを叶えて、とても幸せなはずなのに……なんでなのかな…うがーっ!考えすぎて頭が痛いぞ……
響「ん、わかったぞ」
ー収録現場ー
響「今日もよろしくお願いします!」
共演者「そんな毎週毎週挨拶なんかせんでもええのに~響ちゃんは真面目やなぁ~」
響「なんかもう癖になっちゃって、挨拶しないと落ち着かないんです!それじゃあ、失礼します!」
共演者「無理さえしてなければええんや、ほなよろしくな~」
響「はい!」
D「いつもあの子は元気でいいねぇ!現場が明るくなるよ!まさにアイドルって感じだね!」
P「はは、ありがとうございます」
P(確かに現場での響は出会った時と同じような、自分だけじゃなく、周りも明るくする太陽みたいなアイドルだ…だけど、現場以外の最近の響は……)
響「お疲れ様でしたー!!」
あぁ、これだ。この時間だ。あの思いが、あの感覚が強くなる……このままの日々が続いてしまうんじゃないかっていう恐怖と、あの頃に戻りたくて胸が苦しくなる感覚…原因を考えてもわからない。ただただ、苦しい。
P「響、疲れてるとこ悪いんだが、事務所に帰ったらみんな集まって話がある。早めに車乗ってくれ」
響「みんな集まるの!?そんなの久しぶりだね、プロデューサー!」
P「あ、あぁ、そうだな…」
いつぶりくらいかな……?一昨年の亜美真美の誕生日に集まったのが最後だった気がする。
その後はほんとにみんな忙しくなって、誕生日祝うのも、プレゼント渡すのも、2、3人のスケジュール合わせるので精一杯だって、プロデューサーが嘆いてたのを覚えてる。
あれ?ってことはみんな集まるのって…よほど重大な話な気がするぞ。
も、もしかして!またみんなでドームliveとか!!それだったら自分嬉しいぞ!嬉しすぎるぞ!
4年前のドームliveを最後に、皆でのliveはやっていなかった。各々ユニットでのliveは毎年のようにやっていたけどね。もしドームliveをやるなら、ほんとに楽しみだぞ!
なんだかそんなことを考えてるうちに、悩みなんて吹っ飛んできた!
響「うん!ありがと、プロデューサー!」
P「お、おう?」
事務所に入ると、既にみんな集まってた。うん、すごく懐かしい!テーブルに春香のクッキーが置いてあってその横に雪歩のお茶があって…だ、だめだめ!なんだか泣きそうになってきたぞ……しっかりしなきゃ!
美希「ひびきー!おかえりなのー!」
響「ただいま!美希!ってやっぱりそこで寝てるんだな…」
春香「響ちゃん久しぶり~!クッキー、食べる?」
響「春香ぁ~!久しぶり!食べる、食べるぞ!」
雪歩「ふふっ、響ちゃん、お茶もあるよ?」
響「雪歩ぉ~!飲むぞぉ!飲む飲む!!」
律子「ん、みんな集まったわね。よし!みんnあずさ「しーっ。律子さんっ。この後はみんなお仕事ないんですし、もう少しだけ、こうしていましょう?」
律子「あ、あずささん…わかりました。あと1時間だけ…ですよ」
あずさ「ふふっありがとうございます、律子さん」
ん……?律子が話をしようとしたのにあずささんが止めたぞ…?ひょっとしてあずささん、何か知ってるのかな?
響「おー!亜美!真美!少し見ないうちに、なんだかまた大きくなった気がするぞ!」
真美「いや、さすがにもうこの歳で大きくならないっしょひびきん…」
亜美「ほほー?そんなこと言って、またココは大きくなったんじゃない?真美~」
真美「ちょ、は、恥ずかしいこと言わないでよ亜美!」
あはは、亜美と真美は相変わらずだぞ!少し変わったとすれば、真美がいじられることが多くなったかな?
響「真ー!久しぶりだぞー!」
真「どう?最近お互い忙しいけど、ダンスとかサボってない?」
響「もちろんサボってなんかないぞー!今だって真に負けないくらいキレッキレさー!」
真「へへっ、言ったな~!僕だって時間ある時はちゃんと走ってるし、負けないからね!」
真は…なんだか大人になって一層かっこよくなってるぞ……それに少し色気が出てきて…前にもましてイケメンオーラを発してるぞ…しかもそれを本人が自覚してないのも真らしいというかなんというか…
響「貴音はフェアリーで先週会ったばっかりだぞ…」
貴音「いえ…響と一週間も会えないのは私にとってはとても長く感じました…」
響「確かに前は毎日のように会ってたからなー!それはみんなも同じだけどね!」
貴音は…大人になってもそんなに変わらなかったな~元が大人びてたからかな、ほんとに変わんないぞ。
響「やよい!久しぶりだぞ!前の料理番組以来じゃないか?」
やよい「んー?確かそうですねー!もうかなり前になっちゃいますねー!」
やよいは…前とはかなり見違えたなぁ大人になって本当にしっかりしたお姉さんって感じだぞ!………やよいに身長抜かれたのも何年前だったかな…やよいは背だけじゃなくてしっかり出るとこも出て昔の姿とはまるで別人なのに…自分はなんで伸びなかったんだろ…
響「千早!久しぶりだぞー!!」
やよい「お久しぶりですー!千早さん!」
千早「え、えぇ…高槻さんは相変わらず可愛ゴフッ」
やよい「ち、ちはやさーん!?だ、大丈夫ですか~!?」
千早「だ、大丈夫。久しぶりで少し鼻血がでただけだから…」
ち、千早は相変わらずだな…でも、外見はかなり変わったぞ!なんだか…ファッションにも気をつかって大人な女性って感じさー!………胸はないのにどうしてだろ?
まだ話してないのは…伊織とあずささんか。って、せっかく久しぶりに会ったのに伊織がいつものしかめっ面してるぞ!なに話してるんだ?
律子「あの娘もあずささんがくれた時間をあの娘なりに考えて使ってるのよ」
伊織「そ、そんなこと私だってわかってるわよ…」
律子「ま、伊織はそうやって割り切れるタイプじゃないのも私はわかってるわよ」
あずさ「ふふっそれが伊織ちゃんのいいところでもあるのよ~」
伊織「ほ、褒めたって何も出ないわよ!」
律子「でもあずささん、そろそろ時間が…」
あずさ「あらあら……もうそんなに経ったかしら…じゃあ律子さん、お願いします~」
律子「みんなー!そろそろ時間よー!!集まってー!!」
美希「えぇー……律子…さんがこっち来ればいいと思うな!」
P「はぁ……美希!早く動け!」
美希「あーん、ハニーったら大胆なの!」
伊織も何か知ってる
コメント一覧
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- 2016年08月06日 22:25
- 社長の社長感が良かった
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- 2016年08月06日 22:53
- アイドルから女優にって所でパーフェクトブルー思い出したけど普通にアイドルの話で安心した
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- 2016年08月06日 23:13
- 7年経っても千早はやっぱりまな板のままなのか…
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- 2016年08月06日 23:15
- 米1
現実でも7th以来ないんだよなぁ
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- 2016年08月06日 23:20
- 懐古できるほどの感情移入は出来なかったな
響をスレタイに使って話を進ませる役割に抜擢したところまでは作者的にはいいんだろううが
このSSはあくまで765で初の引退者が、ってところに強く焦点が当たっていて
響を前面に押し出す必然性は感じられなかったな
劇場版や本編で見せた泣き虫で寂しがりやな一面を描くにしても
もう一つもやっとした描写で、表現不足
あずささんSSでも良くて、春香SSでも通用する展開
これなら俺およびお前らの誰でも書ける
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- 2016年08月06日 23:38
- ほならね
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- 2016年08月06日 23:57
- ※6めっちゃ早口で言ってそうキモい
ほならね、
あ、ssは良かったです
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- 2016年08月06日 23:58
- 米6
多分作者的には誰か物語の中心が欲しくて、それを担当に当てたって感じかな。確かに響のSSである必要はなかったな。
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全員揃ってのライブが何年も行われないとか流石に無理がありすぎるわ