【Fate】セイバー?「君が俺のマスターかい?」
遠坂邸
凛「抑止の環より来たれ、天輪の守り手よ!!」
・・・・・・
凛「かんっぺき・・・・・・!間違いなく最強のカードを引き当てた・・・・・・!」
しかし、目の前に居るはずのサーヴァントはいない。
ドガシャァァぁ!!
凛「なんなのよーーー!?」
急いで音のした居間の方へ走る、
そこには剣を背負った赤い服の男がいた。
???「・・・・・・」
凛「貴方が私のサーヴァント?」
???「・・・・・・・・・」
凛「…あんたが私のサーヴァントで間違いないのよね?」
???「・・・・・・・・・・・・」
凛「ちょっと!なんか答えなさいよ!」
???「ハハハっ悪いな嬢ちゃん。黙ってた方が面白そうだったからな。いい顔してたぜ」
凛「くっ、まあいいわ。で、あんたは私のサーヴァントなの?違うの?どっち!」
ダンテ「ああ。俺は確かに嬢ちゃんのサーヴァント、アーチャーのダンテだ」
凛「アーチャー?セイバーじゃなくて?」
ダンテ「悪いか?」
凛「悪くはないけど…いや悪いわ!えっと、じゃあその背中の剣はなんなの?」
ダンテ「こいつか?こいつは確かに俺の剣だ」
凛「…あんたアーチャーなのよね?」
ダンテ「ああそうさ」
凛「……で、あんたの宝具は剣ってわけ?」
ダンテ「ああ。イカすだろ?」
凛「んなわけないでしょ!剣が主兵装なのに、アーチャーのクラスで現界するとか劣化もいいとこでしょ!ああもうなんでこんなヤツ…」
ダンテ「こんなヤツとは心外だな。俺は別に剣しか使えないわけじゃない。もっと前向きに考えろよ、嬢ちゃん」
凛「…確かに、引き出しが多いのはいいことね。ステータスもかなり高水準みたいだし…ていうかその嬢ちゃんって言うの止めてちょうだい。私の名前は遠坂凛よ」
ダンテ「遠坂凛…か。いい名前だな。よろしくたのむぜ、嬢ちゃん」
凛「くっ…ぬぬ…はぁ、疲れた。私もう寝るから。これからよろしくねアーチャー。あと、ここ綺麗にしといてね」
バタンッ
ダンテ「フッこいつは楽しくなりそうだな」
放課後
凛「そういえば、貴方にこの街を見せておかなくちゃね。私が案内するわ」
ダンテ「おおそいつは助かる。意外と気が利くんだな嬢ちゃん」
凛「…もう怒んないわよ」
ダンテ「そうか」
それから数時間後。ほとんど暗くなってきたころ。
凛「それであっちが…」
ダンテ「嬢ちゃん。サーヴァントの反応だ」
凛「っ!どこから?」
ダンテ「学校からだな。明らかに誘ってる感じだが、どうする?」
凛「行きましょう。貴方の実力も確かめないとね」
ダンテ「いいね嬢ちゃん。なら俺も、期待に応えないとな」
そいつは校庭の中心に立っていた。
黒と白のまるで天使のような翼。ランスと呼ばれる形状の槍を持っている。
凛(!?あの姿、まるで天使そのものじゃない!そんなことが…天使がサーヴァントとして召喚されるなんて…)
???「来たか」
ダンテ「おう、来てやったぜ」
???「お前はセイバーのサーヴァントか?」
ダンテ「いいや残念。、アーチャーだ。お前はランサーでいいのか?」
ランサー「ああ」
ダンテ「そうか。じゃあ、ほら来いよ。遊んでやる」
ランサー「…誘ったのはこちらだったはずだが」
ダンテ「挑発ってのは強いほうがするもんだろ?」
ランサー「ふむ、たしかにな。では俺も、遊ぶとしようか」
ダンテ「ハッ言うじゃねぇか。おい嬢ちゃん」
凛「あれは別に天使に似ているだけであって、別に天使そのものとは限らないし…」ブツブツ
ダンテ「?おい嬢ちゃん!」
凛「ふぇ!?な、なにアーチャー?」
ダンテ「何って…自分で言ったこともわすれたか?ちゃんと見ててくれよ俺の戦いを。ま、嬢ちゃんには刺激が強いかもしれないけどな」
凛「え、ええ。アーチャー貴方の力ここで見せて」
ダンテは背中を見せたまま親指を立てる
凛(今はアーチャーをしっかりと見守らなくちゃ)
ダンテ「ふん!」
剣と槍か交差点する。
打ち合うたびに迸る、膨大な魔力。
槍が突き弾かれ、剣が振り下ろされ弾かれる。
その全が不可視の剣戟。それも、お互いに身の丈ほどの武器をそのスピードで振り回しているのだ。
人間の戦いじゃない。
凛「これが…サーヴァント同士の戦い…」
ダンテ「よっと、危ねぇ危ねぇ。デカい獲物のわりに、ずいぶんとすばしっこいじゃねぇか」
ランサー「…」
ランサーは無言で突進する。
それをまたアーチャーが受け止める。
そして幾度も打ち合い、いきなりアーチャーが校舎に吹き飛ばされた。
ダンテ「うを」
いや違う。ランサーは今、槍を握っていない。
打ち合っている途中に槍を手放し、徒手で間合いをズラし、詰めることでアーチャーを投げ飛ばしたのだ。
そしてまた槍を握り、投げる。
ランサー「ふん!」
ドスッ
凛「アーチャー!」
ランサー「…」
凛「そんな…アーチャー…」
ダンテ「やるなランサー」
凛「え?」
アーチャーは自分で胸に刺さった槍を引き抜いた。
ランサー「手応えは感じなかったが、まさか無傷とはな」
ダンテ「まあ、そういう体なんでね」
凛「アーチャー…いったいどうやって…」
ダンテ「ん?やっぱり嬢ちゃんには刺激が強すぎたか?」
凛「そんなことじゃなくて!」
ダンテ「ほら返すぜ」
槍が先ほどのランサーに匹敵する速度で投げ出される。
パシィ
ランサーはそれを容易く受け取る。
お互いに間合いをはかっている。そして…
ジャリ
ランサー「誰だ!」
士郎「ふう、かなり遅くなっちまったな」
ガキィン
士郎「ん?校庭の方から何か?」
何かよく分からない者がいた。
赤い男と翼の生えた奴が斬りあっている。
士郎「なんだ…あれ…」
赤い男が校舎に吹き飛ばされる。
人間の戦いじゃない。
士郎「やばい…逃げないと!」
ジャリ
???「誰だ!」
士郎「ーーーー………!!」
全力で逃げる。だが、
???「運が悪かったな少年」
士郎「なっ!?」
それはたやすく衛宮士郎の心臓を貫いた。
???「今の俺には少年に幸運をやることはできない。悪いな」
ダッダッダッ
???「っ……アーチャー、ランサーを追って」
???「わかった」
???「……やめてよね。なんたをって、あんたが…」
そこで意識は完全に途切れた
士郎「……あ…はあ、はあ…っく」
胸が痛む。それが真実を伝えていた。
あれは夢ではないと。
士郎「くそっ…何だったんだよあれ…」
ランサー「運が良かったようだな少年。いや悪いと言った方が正しいか」
士郎「!?」
逃げて逃げて、土蔵の所まで追い詰められた。
士郎「くそったれ」
ランサー「じゃあな、少年。今度は迷わないでくれよ」
士郎「ふざけんな、俺はーーーー!」
ガキィン
それは魔法のように現れた。
その剛撃をうけ、吹き飛ばされるランサー。
ランサー「ほう。七人目のサーヴァントか」
俺と同い年くらいの少年が立っていた。
その右手には漆黒の剣がにぎられている。
セイバー「えっと…君が俺のマスターかい?」
セイバー「俺も聞きたいことがあるんだけど…まずこの状況をどうにかしないとな」
少年は躊躇うことなく土蔵の外へ踏み出る。
士郎「あ、待て!あぶーーーー」
ない、と言おうとした声は遮られた。
戦いが始まった。
俺と同じくらいの背丈、年の少年はあのランサーと打ち合っている。
大地を揺るがすような少年剛撃。ランサーはそれを受けきれず、少しずつ後退する。
確実にあのランサーを追い詰めている。
士郎「何なんだ、あいつ…」
セイバー「はあ!」
ガキィン
ランサー「くっ……大した腕力だな、セイバー」
セイバー「そりゃどうも。…なあランサー一つ提案があるんだけど?」
ランサー「…なんだ?」
セイバー「お互い初見だしさ、ここらでやめにしないか?」
ランサー「ふむ。…まあ、いいだろう。さらばだセイバー」
ランサーは翼を広げ飛び去っていった。
士郎「お前…何者だ」
セイバー「一応セイバーのサーヴァントだ。よろしくマスター」
士郎「セイバーとかサーヴァントっていったい…」
セイバー「悪いけどマスター、話はもう少し待ってくれ。すぐ近くに敵がいる」
士郎「なっ…敵っていったい、おい待ってくれ!」
へんじを待たずセイバーは塀を乗り越える。
士郎「もうなんなんだよ!」
急いで後を追う。
ガキィン
ダンテ「おっと、こりゃまたカワイイのが出てきたな」
セイバー「できれば退いてくれないかな?こっちは色々立て込んでるんだ」
ダンテ「斬りかかってから言う事じゃねぇな坊や」
セイバーは剣を背中にしまう。
セイバー「悪かった。あんたが剣をとらなければ、俺もとらない」
ダンテ「いい子だ」
そしてマスターの登録と聖杯戦争につてもう少し詳しく聞くため、言峰教会に向かった。
綺礼「喜べ少年。君の願いはようやく叶う」
士郎「なっ、お前…」
綺礼「さらばだ衛宮士郎。帰り道には気を
コメント一覧
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- 2016年08月11日 23:44
- セイバーキリトかよ...
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- 2016年08月11日 23:49
- こいつは痛いぜ……。
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- 2016年08月11日 23:55
- 士郎とキリトの朝チュンかいよ
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- 2016年08月12日 00:01
- ヤン・ウェンリーがアーチャーとして召喚されるSSは好き。これは嫌い。
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