インターネット放送「AbemaTV FRESH!」と「ニコニコ生放送」で放送予定の「ゲイ向けのアダルトビデオ(AV)に出演していた元AV男優を、探偵を使って捜索する」という番組企画が、ネット上で議論を呼んでいる。
問題の番組は、タレントの大島薫が出演する「大島薫ちゃんねる」。本物の探偵がゲイ向けのAVに出演していた元AV男優を捜索する内容だ。捜索対象の男性は、ニコニコ動画などネット上で通称「野獣先輩」と呼ばれている人物だ。
8月18日に「AbemaTV FRESH!」と「ニコニコ生放送」で放送予定とされている。
この告知を受けて、Twitter上には、「プライバシーの侵害だ」「元はAV男優だろうが、今は家族もいるかもしれない」と、厳しく抗議する声が出ている。また、同級生に同性愛者であることを友人に公表された後、
心身に不調を来して転落死した一橋大法科大学院生の男性(当時25)の事件を例示した上で、「事件の教訓が、まったく活かされていない」と批判する声も相次いでいる。
弁護士の南和行さん(なんもり法律事務所)は、ハフポスト日本版の取材に対して、番組の企画は「AVに出ているか否かに関係なく、明らかにプライバシーの侵害だ」と厳しく警鐘を鳴らす。
今回の企画は、法的にどんな問題があると考えられるだろうか。南さんに聞いた。
略
今回の番組企画は、普通に考えて、やったらいけないレベルのことです。本当に問題だと思います。私としては、「完全なやらせだったら良いな」と思いますが、そうではない可能性がある以上、真剣に警鐘を鳴らすべきです。
――今回の捜索対象とされた男性が出演するAVが、ニコニコ動画などで勝手に投稿され、削除されずに残っています。
「AVに出ていたから、何をしてもいいだろう」ということにはなりません。AVに出たということは、その時限りにおいて出演を了解しただけで、そのあと勝手に何をされてもいいということにはならない。
おそらく撮影当時は、インターネットで流されることなど、想定していないと思います。出演者がそこまで承諾していたとは思えません。
長いので略
http://www.huffingtonpost.jp/2016/08/12/kaworu-oshima-niconico-abema_n_11468784.html?ncid=tweetlnkjphpmg00000001