913 名前:大人の名無しさん[sage] 投稿日:02/06/28(金) 18:06 ID:eAxZAZAw
私たち家族と同じ敷地に小さな家をたてて住んでいたお父さんの実妹は
家族に虐げられる私をゆいいつ愛してくれた人だった。
そんなば-ちゃんが私に残してくれたものは
くちゃくちゃのはがきと古い写真と郵便貯金。
「それはあなたの本当のお母さんの写真と送ってきたはがき。
 だいぶ昔のものだからもうそこにはいないかもしれないけど、
 もし本当のお母さんに会いたいのなら一度そこへ行ってみなさい。
 何か分かるかもしれないから。これはその時の足しにしなさい。」
その後ば-ちゃんは持病の心疾患が悪化、一年の闘病生活の後
最後の最後まで私の心配をしながら逝った。
ば-ちゃん、あの後わたし家を出て住み込みで働きながら
夜間高校に行きなんとか卒業しました。いまはある会社の寮で
一人暮らしです。生活が落ち着いた頃ハガキの住所に行ったよ。
あの住所はお母さんの実家だったようです。
代替わりしていてお母さんの弟に当たる人が実家を継いでいて
最初は事情の説明が大変でしたが、ば-ちゃんからもらった手紙と
写真を見せたらどうにか納得してくれて(私のことも一応知ってってた)
お母さんのその後を話してくれましたよ。
再婚して子供も生まれたけど失敗して子供を引き取ってしばらく実家に帰ってきていたがある時「働き口がみつかった。」っていって子供を連れて
そこを出て以来行方が分からないんだって。残念だったね。
でもねあたし一人じゃないんだよ。この世界のどっかに血のつながった
お母さんと妹がいるんだよ。生きていればいつかあえるかもしれない。
だから今日も生きていきます。おばあちゃんがくれた思い出と希望を持って。