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食事と一緒にワインをたしなむ文化がある国もある。また、我々日本人は仕事帰りにブハーっとビールを飲むことで仕事の疲れを癒す場合もあるだろう。
アルコールは、人をやたら陽気にし、シラフのときには考えられないようなことをさせたりする。それはなぜなんだろう?アルコールを摂取すると血中に大量のエタノールが入り込むということなる。
それがいかに危険なことなのか認識したことがあるだろうか?
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アルコールは毒物と認識され体は排出しようと必死になる
体はアルコールを毒物とみなし、できるだけ早く排出しようと必死になる。しかし、どんな種類のアルコールでも、すぐには完全に処理できるものではなく、結局は相互に作用している脳細胞に影響を与えることになる。
たとえひと口でもアルコールには毒性エタノールが含まれている。それらが胃の内壁や小腸によって血流に入る。
肝臓はアルコールを濾過して、分解する役目を担う。酵素やほかのペプチドを使って、アルコールを安全に排出させようとする。
アルコールの働き
まず、アルコールはアセトアルデヒトという毒性のある化学物質になる。これが二日酔いの原因になるのだが、一方で、別の酵素がアセトアルデヒドを、完全に無害の物質で、尿として排出されてしまうアセテートに変える。
更にもう一杯といってワインのグラスを重ねると、過剰な量のエタノールを処理するのに、肝臓が四苦八苦する。
処理しきれなかった余分なエタノールは血流を循環し、最終的に脳に達する。特殊な細胞とタンパク質でできたフィルターである血液脳関門のおかげで、普通はバクテリアや毒素は脳から締め出されている。
しかし、エタノールは脂肪とくっつくため、脂肪細胞膜をもつフィルターを通り抜けて、脳に到達してしまう。いったん、アルコールが脳に到達すると、ニューロン間の信号伝達をめちゃくちゃにしてしまい、調整、バランス、流暢なしゃべりなどを正常に機能させなくして、典型的な酔っぱらいの症状を示す。
脳の活動が低下する
脳は、ふたつの伝達物質を使って、細胞間の伝達をはかっている。それはガンマアミノ酪酸(GABA)とグルタミン酸塩だ。
抑制性神経伝達物質であるGABAは、脳内でニューロンに信号をほとんど送らせず、一方のグルタミン酸塩には、逆に興奮性神経伝達物質の性質がある。エタノールは、この信号伝達に干渉して、両方の受容体にとりつき、それらが受け取るニューロンを変えてしまう。
特に、GABAの量が増えて、グルタミン酸塩が減ると、脳の活動が低下する。これは、アルコールには抑制作用があるとされているからだ。脳の異なる部位が影響されることによって、酔っぱらいのさまざまな症状が顕著になってくる。
運動を調整する小脳の活動が抑制されることで千鳥足になり、自制や社会的抑制をつかさどる脳の部位が抑圧されると、やたらと気持ちが大きくなって、感情的になったり、危険な決断をしやすくなる。
しかし、体がエタノールを処理し続けているため、通常なら飲酒の影響は徐々に弱まっていく。適度なアルコール摂取なら、深刻な危険にはつながらないにもかかわらず、やはりアルコールは体にとって毒であることは確かだ。
短期間の大量アルコール摂取が体に悪い理由
つまり、短時間に大量のアルコールを摂取するとアルコール中毒を引き起こし、脊髄が働くのをやめてしまい、最悪、心拍や呼吸といった生命に不可欠な機能が停止してしまう事態になる。
肝硬変は、長期にわたるアルコール濫用によって引き起こされる。研究者たちは、血中のアルコールが、体のほかの組織にも危険を及ぼす可能性があると考えている。炎症を起こしたり、正常なホルモン量への干渉、細胞がDNA構造の修復をできなくしてしまうなどの影響が出るという。
アルコールは、ある種のタイプのガンになる危険性を増加させることも知られている。アルコールで脳細胞は死なないが、長期にわたって継続的に大量のアルコールを摂取すれば、なんらかの影響はあるだろう。十代の頃に繰り返し大酒を飲んでいると、体の成長や学習能力、記憶力にも影響が出るかもしれない。
長期の大量アルコール摂取は、腸がビタミンB1であるチアミンを吸収するのを妨げる。チアミンは、エネルギーを生み出す炭水化物を分解するのに必要な物質で、健康な神経や筋肉組織を維持するのに非常に重要な役目を担っている。
アルコール依存症者にしばしば発症する中枢神経疾患、ウェルニッケ・コルサコフ症候群は、チアニンの欠乏に関連していて、運動・記憶・視力障害の原因になると考えられている。
via:What REALLY happens when you're drunk?/ translated konohazuku / edited by parumo
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コメント
1.
2. 匿名処理班
それでも飲まずにはいられないの・・・合掌
3.
4. 匿名処理班
「酒は百薬の長 されど万病の元」とはよく言ったものだな
5. 匿名処理班
副流煙と酔っ払いはどっちがたくさん人に迷惑かけてるんだろう…。
6. 匿名処理班
1か月〜2か月に1回程度の割合で短時間に結構飲んだりするんだけどこれも体に良くないのかな。今迄これと言って酔ったこともないんだけど。
7.
8. 匿名処理班
仕事の疲れをアルコールで癒すってのは間違ってるってことだな、うんそうだね
9. 匿名処理班
この記事だとアルコールの悪いところしか記述されてないな。
自分は呑兵衛じゃないけど、月1くらいにたま〜に飲みたくなる。
あれは脳が欲してるのか、それとも腸様の欲してるのか?
10. 匿名処理班
それでも、海で風を感じながら飲むビールや、船の上で風を感じながら飲むビール、太陽の日差しの下で飲むビール、仕事が終わり風呂に入ってからのビールなど、言葉では言い表せない格別の旨さなんだ。
11. 匿名処理班
アルコール依存症は死にいたる病
12. 匿名処理班
身体に悪いのなんて承知で飲んでるけど、実際、健康で長生きしてる人は大抵酒飲んでる不思議。
13. 匿名処理班
これだけ科学が進歩して色々解ってる今日に「酒は百薬の長」は無理あるよなー
どうあがいても体にゃ悪い、けど普通に飲酒すること自体は禁止もされてなければ悪にも見なされないんだから、
酒好きな人は体に悪いって事実に張り合おうとしないで堂々と飲めばいいと思うよ
14.
15. 匿名処理班
でも飲んじゃう
許して
16. 匿名処理班
一時的にでも判断力が低下するのは怖いので酒は飲めない。
17. 匿名処理班
アルコールは例え一滴だろうが肉体的には毒だからね
18. 匿名処理班
私の大事な人が仕事でお酒を沢山飲むんだけど。
心配だ。数値も悪いのに。1回入院しないと分かんないんだ。
19. 匿名処理班
下戸で良かった
一杯で顔真っ赤になるから職場でもお前は無理に飲まなくていいみたいな感じだったし
20. 匿名処理班
範馬勇次郎じゃないけど、毒をも食らってこその人間だろうよ
21. 匿名処理班
普段飲まないけど、料理には日本酒やワインを使う。
あれもだめなのかな。
22. 匿名処理班
それでもタバコが悪というステマにいい加減気が付いた方がいい。
嗜好品での直接的死因は、酒がダントツ1位
23. 匿名処理班
>>長期にわたって継続的に大量のアルコールを摂取すれば、なんらかの影響はあるだろう。
何にでも言えるだろ。
24. 匿名処理班
最近の研究でアルコールも喫煙も同じように害しかない事がわかってきたから飲む人も少なくなるんかな?健康リスク考えて国が規制すべきだと思うけどね
25. 匿名処理班
私は酒飲みがかなり大嫌いだ。人にあれだけ迷惑かけまくりなのに偉そうにしているし。
ただ、ネガティブキャンペーンと受け取られかねない記事は逆効果になる場合もあるのでそこがちょっと心配です。応援してます、カラパイアさん
26. 匿名処理班
10年間ほぼ毎日欠かさず飲み続けた人間として言わせてもらうが、酒はマジで体壊すよw
27. 匿名処理班
まあ、酸素も猛毒だしさ。
溺れるのは危ないけど適度にやろうぜ。
生き物なんていつか死ぬんだしさ。
28. 匿名処理班
前後不覚になるまで飲んで被害被るのは自分の身体だけじゃないから
酔った事を免罪符に人に絡むのがなぁ
飲酒運転とか思いっきり命に関わるから酒も他者に対して無害じゃない
29. 匿名処理班
害しかないっていうけど、「常に健康であることを当然のように要求される生活」「当然のように要求してくる人たち」が息苦しくて適わんと思う人たちが、酒やたばこに手を出してるんだと思うけどね。
30. 匿名処理班
ほろ酔いくらいで鼻歌歌いながら帰るのが一番気持ちいいよね。飲み過ぎてでかい事言ったり周りの迷惑にならないように気をつければいいと思うな。当たり前のことだけど。
31. 匿名処理班
※19
俺も下戸というか体質的に合わないみたいで、飲み会とかで無理に飲むと翌日確実に酷い風邪を引く…
楽しく飲める人が心底羨ましい
32. 匿名処理班
でもまー場合によってはストレス解消にはなるよね
33. 匿名処理班
モルヒネや国によっては大麻も薬だが、健康な人間にとっては依存症の怖い麻薬にすぎない
量が多すぎれば水でだって人は死ぬが、飲食物の致死量と薬の致死量では、後者の方がはるかに少なく、それだけ危険性が高い
百薬の長というのなら…
飲酒運転の問題があるから、自己責任と突き放すことすらできない
34.
35. 匿名処理班
長時間労働でガチガチに緊張した体をほぐすのに、ちょっとした酒はバツグンに効果あるよ。
考え事や頭脳労働で頭がこんがらがってる時もまた然り。
自分もダメになるほど呑む口ですが、酒には良い部分もありますよ。
36. 匿名処理班
エタノールは三半規管のリンパ液にも溶け込む。リンパ液とエタノールの比重の違いから内部の液体に対流が発生して感覚毛が不自然に動く結果、平衡感覚が乱れてふらついたり視線が定まらなくなったりする。
37. 匿名処理班
酔ってみたいと思うけど酒が不味くて仕方ない
ハイボールにしても不味い
飲み続けてればそのうち慣れるのだろうか
38. 匿名処理班
すんません。今日も飲んでしまいました。肝臓君ごめんやでー!
(^_^;)と言いつつ、飲んでしまうアホが此処に居ります。
39.
40. 匿名処理班
それなのに飲め飲めと人に強要する人は絶えない
傷害罪は適用されないのだろうか
41. 匿名処理班
※37
わざわざ体の嫌がる毒を体内に入れる必要はないと思うが
42. 匿名処理班
※40
刑法第223条(強要)
生命、身体、自由、名誉若しくは財産に対し害を加える旨を告知して脅迫し、又は暴行を用いて、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害した者は、3年以下の懲役に処する。
43. 匿名処理班
二日酔いになったり人に迷惑かけなきゃいいんじゃないかな
44. 匿名処理班
たとえ一口でも体には有害だって最近発表されていたな。
適度に飲む分には体にいいなんて嘘だってのが証明された。
45. 匿名処理班
アルコール摂取より脂肪分の摂りすぎや常用薬による脂肪肝の方が遥かに危険で45歳を超えた辺りから肝細胞の繊維化が急速に進行し肝硬変や劇症肝炎を発症する。肝臓癌患者の70%がC型肝炎ウイルス感染によるものだが、飲酒をしなくても慢性肝炎の進行が停止する訳ではない。ところが脂肪肝を併発すると肝硬変に移行する速度が加速する。
46. 匿名処理班
ほどほどであればそこまで危険なものでもない