『月刊少年ガンガン』連載、「とある魔術の禁書目録」の108話
ファミレスで戦っている当麻と 前方のヴェント。『天罰術式』によって気を失っている客や店員に危害が加わらぬように当麻は戦っているので、気の使いようは並大抵のことではありません。ヴェントは言う。ここで一人二人助けたって学園都市が今 どうなってんのかわかってるの？　今のアンタはローマ正教の敵。敵を殺すためなら日本という一国家を消滅させることもいとわないと。

事の重大性を教えるためにも店内にいる人間を全員殺すと宣言したヴェントはハンマーを大きく振りかぶった──ら、なぜかいきなり吐血してそのまま逃げてしまった。当麻は魔術の副作用？ と解釈しましたけど、実際にはAIM拡散力場（風斬氷華）が発動していることによる反動みたいです。何はともあれ逃げてもらって助かったのは間違いありません。

その頃、一方通行(アクセラレータ)は打ちひしがれていた。猟犬部隊(ハウンドドッグ)を警備員(アンチスキル)の目の前で攻撃したことにより、手配書が回って お尋ね者になってしまったからだ。これにより木原を潰して打ち止め(ラストオーダー)を助け出したところで、黄泉川の部屋で過ごす平穏な世界に戻れないと一方通行に覇気は無い。…けれどオレにはまだやるべきことがあると瞳に光が蘇る。それは打ち止めを取り戻し、木原も猟犬部隊も叩き潰してやると！

その猟犬部隊はカエル顔の医者の病院へ潜伏していた。一方通行のパシリとして運転手をさせられていたメンバーと、事の一部始終を目撃した禁書目録(インデックス)を始末するために。もっともこれを予期した医者は職員・患者とも全員避難させた後ですが。
猟犬部隊に電話を掛けた医者は「一方通行に潰されるよ」と忠告。一方通行は決して善じゃない、基本的には悪だ。そんな彼を黒く染めたのは君たちであり、彼はもう一切の手加減をしないだろうと。
　事実 この後、猟犬部隊は全滅に至ります。

その後、一方通行の携帯に 打ち止めの携帯からの連絡が入る。木原のヤツか？　と思いながら出てみれば別の人。まさかの当麻からでした。前回 打ち止めが逃げる際に落としたものを当麻が拾って、連絡をつけたという次第です。
かつて戦った者同士が携帯を介しての会話。互いに誰なのかわからないけど気持ちは通じ合えたようだ。

携帯を切りここが正念場だとする二人。助けられるのは当麻か一方通行か…戦いは佳境へと続く。