日産自動車が、海外向けの高級車ブランドInfinitiのSUV向けガソリンエンジンVCエンジン(VC-T)を発表しました。エンジンの使用状況に応じる可変圧縮技術を市販レベルで初めて搭載し、ディーゼルエンジン並みの低燃費を実現したとのこと。10月の仏パリモーターショーで実物を公開し、2017年より生産を開始します。
VCエンジンの特徴は、走行中にシリンダー内の混合気の圧縮比を8~14の間で変化させるられるところ。これとターボチャージャーの組み合わせによって、加速時や高速走行時の圧縮比を最適に制御、異常燃焼を抑えて燃費の向上へとつなげています。
日産はこのエンジンを搭載する海外向けSUV Infiniti QX50(日本名スカイラインクロスオーバー)新モデルの燃費数値を提示していないものの、同サイズのエンジンに比べて約30%の燃費低減効果があるとしています(スカイラインクロスオーバーの燃費は約9km/l)。また、この2リッター直4ターボのVCエンジンを、これまでインフィニティブランドのSUVや、エルグランド、スカイラインなどに搭載してきたVQエンジン(3.5リッターV6)の後継として展開する予定とのことです。
なお日産はVCエンジン発表の2日前にInfiniti Q60(日本ではスカイラインクーペ)の生産を開始しており、こちらにはやはりVQエンジンの後継とされる3リッターV6ツインターボエンジン「VR30」を搭載するとのこと。VR30は300~400bhpを発する高性能エンジンとしてアピールしており、ひとくちに同じVQ後継といっても燃費と高出力を両立させたVCエンジンと、スポーティモデル向けのVR30エンジンでそれぞれのキャラクターにあった車種に搭載されていくことになりそうです。
最近はハイブリッドカーが浸透し、日産リーフに代表されるEVも普及のための地ならしをじわじわと続けています。一方で、マツダのようにディーゼルエンジン(ガソリンエンジンも)を進化させ、高いデザイン性との組み合わせで業績をあげるメーカーもあります。VCエンジンの可変圧縮比技術は、いまも主流ながら過去のもののように扱われつつあるガソリンエンジンでも、まだ進化できるということを示しているかもしれません。
ちなみに日産VQシリーズは、高級車向け主力エンジンとして1994年から長らく使い続けられてきました。米国の自動車雑誌Ward's AutoWorld magazineの年間ベストエンジントップ10には1995年から14年連続で選ばれた実績もあります。また60度V6という基本設計を守りつつもそのバリエーションは幅広く、レーシングエンジンとしても優れていることから一時は全日本GT選手権に出場するスカイラインGT-RやフェアレディZに搭載されたり、欧州のフォーミュラカーレース、フォーミュラ・ルノー用のエンジンとしてルノーのバッジを付けて使われていたりしました。
日産はこのエンジンを搭載する海外向けSUV Infiniti QX50(日本名スカイラインクロスオーバー)新モデルの燃費数値を提示していないものの、同サイズのエンジンに比べて約30%の燃費低減効果があるとしています(スカイラインクロスオーバーの燃費は約9km/l)。また、この2リッター直4ターボのVCエンジンを、これまでインフィニティブランドのSUVや、エルグランド、スカイラインなどに搭載してきたVQエンジン(3.5リッターV6)の後継として展開する予定とのことです。
なお日産はVCエンジン発表の2日前にInfiniti Q60(日本ではスカイラインクーペ)の生産を開始しており、こちらにはやはりVQエンジンの後継とされる3リッターV6ツインターボエンジン「VR30」を搭載するとのこと。VR30は300~400bhpを発する高性能エンジンとしてアピールしており、ひとくちに同じVQ後継といっても燃費と高出力を両立させたVCエンジンと、スポーティモデル向けのVR30エンジンでそれぞれのキャラクターにあった車種に搭載されていくことになりそうです。
最近はハイブリッドカーが浸透し、日産リーフに代表されるEVも普及のための地ならしをじわじわと続けています。一方で、マツダのようにディーゼルエンジン(ガソリンエンジンも)を進化させ、高いデザイン性との組み合わせで業績をあげるメーカーもあります。VCエンジンの可変圧縮比技術は、いまも主流ながら過去のもののように扱われつつあるガソリンエンジンでも、まだ進化できるということを示しているかもしれません。
ちなみに日産VQシリーズは、高級車向け主力エンジンとして1994年から長らく使い続けられてきました。米国の自動車雑誌Ward's AutoWorld magazineの年間ベストエンジントップ10には1995年から14年連続で選ばれた実績もあります。また60度V6という基本設計を守りつつもそのバリエーションは幅広く、レーシングエンジンとしても優れていることから一時は全日本GT選手権に出場するスカイラインGT-RやフェアレディZに搭載されたり、欧州のフォーミュラカーレース、フォーミュラ・ルノー用のエンジンとしてルノーのバッジを付けて使われていたりしました。