テスラの事業開発担当副社長ディアミッド・オコネル氏は2日、米国ミシガン州トラバースシティで行われた自動車業界のカンファレンスで、ライバル企業が展開する電気自動車(EV)について「家電製品より少しマシ」と発言した。
米国の自動車メディア『Automotive News』によると、オコネル氏が批判した主な内容は、日産「リーフ」やBMW「i3」といったEVが、少数の顧客層以外の関心を引くに足る性能や航続距離を提供できていないということだ。その解決には、パワーの向上、航続距離の延伸、さらなるワクワク感や低価格化が必要であるというのが同氏の意見である。最後の低価格化というのは興味深い。なぜなら、彼の会社が販売しているクルマは、現時点で最も安価な「モデルS 60」でも6万6,000ドル(約670万円)もするからだ。これより安い「モデル3」も発売予定だが、その時期はまだだいぶ先になる。しかし、どのようなEVでも1台もないよりはまだいいと、オコネル氏は付け加えた。
「結論として、(古参の自動車メーカーが)EVをまったく作らないよりは個人的には嬉しい。ただ、もっと良質な製品をより迅速に提供してくれることを願う」とオコネル氏は語った。
彼はまた、今回のセミナー登壇の機会を利用して、2014年にテスラの直販モデルを禁じる法案を可決したミシガン州議会に対し、州内で購入可能なEVの台数が不足していると批判した。
「もし州議会がテスラに対し、ミシガン州で自動車を消費者に直接販売することを許可してくれたら、我々は (購入可能なEVの不足)問題に取り組むつもりだ」とオコネル氏は述べている。
By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー