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http://japanese.engadget.com/2016/08/17/usb-type-c-usb-pd/


USB Type-C充電器の認証プログラム発表。ノートでも使えるUSB PD対応品が対象、ロゴにワット数表示 - Engadget Japanese


USB規格の推進団体 USB-IFが、USB充電器の認証プログラム Certified USB Charger Program を発表しました。

認証プログラムの対象は、最大100Wの大電流でノートPCなども充電できるUSB PD (Power Delivery)規格に対応した、USB Type-C端子の充電器。

認証済み機器ではメーカーを問わず安全かつ高速に充電でき、ロゴを見れば最大ワット数が確認できるようになります。

Certified USB Charger

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リバーシブルで挿し間違いのない最新のUSB端子 USB Type-C (USB-C)は、MacBookをはじめ各社の最新ノートやスマートフォン、タブレットで急速に採用が拡大しています。

同時に、最大で20V 5Aを流せる給電規格USB PB (Power Delivery) 対応機器も増えてきたことで、USB充電器がひとつあればメーカー問わずノートもスマートフォンも充電できる、シンプルな世界がようやく現実に近づいてきました。

が、近づいただけで実現に程遠いのは、USB Type-CやUSB PD対応機器とケーブルで苦心したユーザーならすでにご存知のとおり。まず端子形状がUSB Type-C (USB-C)だからといって給電規格のUSB PDに対応しているわけではなく、つながれば使えるというほどシンプルではありません。

また端子が共通になっても、各製品の消費電力まで同じになったわけではなく、USB PD対応充電器(ACアダプタ)には当然ながら給電能力の差があります。ここまでは規格本来の仕様です。

仮にUSB PD充電器とUSB PD充電対応機器があっても、規格どおりの動作には送る側・ケーブル・受ける側のすべてが対応している必要がありますが、対応ケーブルがどれなのか分からなかったり、市場には非対応どころか使うと危険なケーブルまで出回るなど、むしろ余計にややこしくなっている点もあります。

USB-Cケーブル市場の混乱については、Google社員の「USB-Cケーブルを片っ端から試して不良品を斬って捨てる男」ことBenson Leung 氏の奮戦記が記憶にあたらしいところです。



といった状況を少しでも改善すべく発表されたのが、今回のCertified USB Charger Programと認証ロゴ。USB Type-C端子の充電器のうち、USB PD規格に対応した機器が対象です。

今後、各社から認証取得USB-C充電器が出まわるようになれば、ロゴに書かれている出力の範囲内で、USB-PD対応ノートなどを充電できる(と期待できる)ことになります。



USB Type-C と USB PDをめぐる残念な話としては、本来ならば標準規格のUSB Type-C / USB PD対応にできたはずが、信頼できるとは限らないサードパーティー品と接続した際のサポートを忌避したために、メーカー側が純正AC充電器以外は認識させない仕様にした本末転倒な例もあります。

(たとえばLGの27UD88 は、USB Type-Cケーブル一本でPCからの映像入力と、PCへの給電ができる製品。ですが、HP Spectre 13 は純正のAC充電器しか正しく認識しないため、表示しつつ充電ができないなど)。

最大100Wを扱う規格だけに、早く消費者が安心して各社の製品を組み合わせられるようになってほしいものです。
USB Type-C充電器の認証プログラム発表。ノートでも使えるUSB PD対応品が対象、ロゴにワット数表示
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