イーロン・マスクが提唱した超高速旅客輸送システムHyperloopを開発する企業Hyperloop Oneが、アラブ首長国連邦のドバイに初となる商業線の建設を計画中と発表しました。顧客となるDP Worldはジュベル・アリにあるコンテナ港を運営する港湾管理会社。正確には人を運ぶのではなく、船の積み荷を内陸部に新設する別のコンテナヤードへ高速移送する計画の事前調査を実施するとのこと。
またこれとは別に、ドバイから半島の反対側にあるフジャイラまで105kmの距離をHyperloopを使って10分で結ぶ計画も持ち上がっています。
Hyperloopは鉄道の線路に相当するチューブの内側を、リニアモーターカーのような車輌を使い、最高1200km/hで移動する輸送システム。比較までに言えば、日本のリニアモーターカー実験線では603km/hが現時点での最高速度です。
DP Worldの発表は、ドバイのジュベル・アリ港から内陸部の離れた場所に用意する新たなコンテナヤードまで船の積み荷を素早く移送するため、コンテナ運搬用路線としてHyperloopが使えるか調査を開始するという内容。積荷輸送にかかる時間と距離の問題を取り除くことで、現在は港にあるコンテナヤードを別の場所へ移し、そこに新たな商業施設などを建設するというのがDP World側の考えです。
またもしHyperloopが十分に利益を生み出せると判断するならば、DP Worldは上の合成写真のように陸だけでなく海底にもHyperloop路線を建設し、港を貨物ハブとして利用する計画もあります。
一方、ドバイとしてはこれとは別に半島の反対側にあるフジャイラまで、約105km、車で2時間半ほどの距離を10分で結ぶためのHyperloop線を構築する構想もあるとのことです。
さすがにお金持ちの国だけあって、新しい技術への投資が積極的なのも理解できるものの、まだ米国内のテストコースすら完成していない段階で具体的な導入の計画が出てくるあたりは、世界規模のビジネスの素早さを感じさせる話と言えるかもしれません。安全性に問題が出ないことを祈るばかりです。
ちなみに比較していいかどうかはわからないものの、1962年にはじまり未だ開発中の日本のリニアモーターカーは、このままだと最高速度だけでなく開業時期でもあっという間にHyperloopに追いて行かれることになりそうです。
またこれとは別に、ドバイから半島の反対側にあるフジャイラまで105kmの距離をHyperloopを使って10分で結ぶ計画も持ち上がっています。
DP Worldの発表は、ドバイのジュベル・アリ港から内陸部の離れた場所に用意する新たなコンテナヤードまで船の積み荷を素早く移送するため、コンテナ運搬用路線としてHyperloopが使えるか調査を開始するという内容。積荷輸送にかかる時間と距離の問題を取り除くことで、現在は港にあるコンテナヤードを別の場所へ移し、そこに新たな商業施設などを建設するというのがDP World側の考えです。
またもしHyperloopが十分に利益を生み出せると判断するならば、DP Worldは上の合成写真のように陸だけでなく海底にもHyperloop路線を建設し、港を貨物ハブとして利用する計画もあります。
一方、ドバイとしてはこれとは別に半島の反対側にあるフジャイラまで、約105km、車で2時間半ほどの距離を10分で結ぶためのHyperloop線を構築する構想もあるとのことです。
さすがにお金持ちの国だけあって、新しい技術への投資が積極的なのも理解できるものの、まだ米国内のテストコースすら完成していない段階で具体的な導入の計画が出てくるあたりは、世界規模のビジネスの素早さを感じさせる話と言えるかもしれません。安全性に問題が出ないことを祈るばかりです。
ちなみに比較していいかどうかはわからないものの、1962年にはじまり未だ開発中の日本のリニアモーターカーは、このままだと最高速度だけでなく開業時期でもあっという間にHyperloopに追いて行かれることになりそうです。