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大炎上 | 虚構推理 4巻 虚構を虚構で塗り固めるのが鋼人七瀬への絶対策
 

虚構推理 4巻 虚構を虚構で塗り固めるのが鋼人七瀬への絶対策

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『少年マガジンR』連載、「虚構推理」の4巻です。
3巻をレビューしなかったので いきなりネタばれみたいな格好になりますけど、鋼人七瀬は虚構で作られた想像の産物であることが3巻で発表されました。ネットを通して何百何千何万もの「鋼人七瀬は実在する ないし実在して欲しい」という思いが実体化したのです。
ならば「実在しない」という具合案を提示して大多数のユーザーがこれに納得すれば鋼人七瀬は消滅するのですが、大きな事件が発生してしまいます。紗季に想いを寄せていた寺田刑事が鋼人七瀬に殺されたのだ。これにより事態はより深刻なものに…

屈強な刑事が顔面をえぐられて一撃で死亡したことは、警察内でも謎めいた事件として捜査が進んでいた。でも紗季は「警察では解決できないだろう」と踏んでいる。そりゃそうだろう、存在しないハズの想像の産物が殺人事件を犯したなんて警察が導き出せるわけがないからだ。
あの怪物を裁けるのは しかるべき力を持った者──九郎と琴子以外には居ないだろうと。

その琴子は刑事が殺されたことで「鋼人七瀬は実在する」という社会的な流れに憂いでいた。屈強な刑事が正面から、無抵抗で、顔面を一撃でえぐられたのだ。オカルトめいた話になるのは当然であり、「七瀬など実在しない」と反対意見を投じたところで逆に反発は必至だからだ。
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いや、それどころか妄想はより過激となると考えられ、鋼人七瀬の凶暴化や巨大化を考える輩も出てくることだろう。そうなったら事態の鎮静化はなんてとてもとても…
でもこれらの事象を全て打ち消す虚構を考え、世間を納得させない限りは鋼人七瀬は消えることは無い。"怪異たちの知恵の神"と言われる琴子は脳細胞の全てを働かせて解決策を考える──。そして とある意見を導き出しました。誰もが納得できるだろう虚構を。

そう、これは嘘を嘘で塗り固める行為。虚構に対して虚構をぶつけて上塗りしてしまう行為。だからこそタイトルが「虚構推理」なのだとここで理解できるのです!

また琴子は鋼人七瀬を創り上げた人物をも探り当てます。そもそも言い伝えが実体化するなんて普通だったら考えられない。それができる人物とは──九郎と同じ「望む未来を確定させる能力」を持つ 六花という女性が黒幕だと割り出しました。
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そしてラストになって九郎と七瀬との直接対決へ。その裏側では琴子と六花との嘘のつき合い、虚構の押し問答も始まりました。今夜で事件を終わらせるとした九郎と琴子はいかに解決していくや?
虚構推理(4) (講談社コミックス月刊マガジン)
片瀬 茶柴
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