「ロシア版の忠犬ハチ公だ…」健気な犬のストーリーが感動を呼ぶ
「忠犬ハチ公」の物語は世界的に知られていますが、ロシアにもハチ公に負けない健気な犬がいると語り継がれています。
その犬は飼い主が不慮の交通事故で亡くなると、新たな家に引き取られることを断固拒否し、事故現場から離れなかったのだそうです。
7年後に犬が亡くなると、惜しんだ住人たちが忠誠心のシンボルとして銅像を建てました。
人々に感動を与えた、ある1匹の犬のストーリーをご紹介します。
Loyalty (monument) - Wikipedia
1995年、ロシアの街トリヤッチの住人たちは、1匹のジャーマン・シェパードの存在に気づくようになりました。
車が激しく行き交うサウス・ハイウェイの端の決まった場所に、いつもたたずんでいたのです。
うわさは広まり、人々はこの犬をかわいがり始めました。
やがてこの犬は、1995年の夏に男性と少女と一緒に車に乗っていたことがわかりました。
自動車は事故を起こし、少女はその場で亡くなり、男性は病院に搬送されましたが、数時間後に亡くなりました。
犬の名前は誰も知りませんでした。
人々は取り残された犬に小屋を作ってあげたり、連れて帰ろうとしましたが、誰も成功しませんでした。犬は翌日になると必ず事故現場に現れたのです。
人々から受け取ったのは食事だけでした。
雪の日も、雨の日も、同じ場所に戻っては飼い主を待ち続けたのです。そこを通る人々は、犬が必ず同じ場所で静かに休んでいるのを目にしました。
人々は犬を“コスチャ”と呼ぶようになりました。忠実を意味する言葉です。
このエピソードは語り草となって、住民たちの間に知れ渡って行きました。
そして時は過ぎ、2002年にコスチャが森の中で静かに息を引き取っているのが発見されました。
ショックを受けた住人たちは、忠誠心を見せてくれた犬の思い出を残したいと願い、いつもいた場所に銅像を建てたのです。
コスチャの忠実な行動は多くの人々の心を揺り動かし、ロシア版「忠犬ハチ公」として語り継がれています。
海外掲示板にこのエピソードが紹介され、多くのコメントが寄せられていました。
●似たエピソードに、エディンバラ(スコットランド)のグレイフライアーズ・ボビーの話がある。美しくも悲しいストーリー。パブの外にボビーの銅像があるよ。
(グレーフライアーズ・ボビー - Wikipedia)
↑ハチ(忠犬ハチ公)も忘れてはいけない。
↑自分もそれを言おうと思った。日本を訪れた時にその銅像を見たよ。
↑映画「HACHI 約束の犬」を彼女に見せて、泣くのをじっと待ったことがあるな。
↑以前、小6の子供たちに見せたよ。本と映画を比べる授業をしていたんだ。映画が終わったときにみんなに何か意見はあるかを尋ねると、最も静かで恥ずかしがり屋の女の子が手を上げて、「私は……ハチ……彼は……」そのあと5分ほど泣いていた。教師としてここまで申し訳ない気持ちになったことはなかった。
↑ハチは自分が日本を訪れた理由だよ。
●「もし永遠の時間が必要でも僕は待つよ……」
●犬はわれわれにとって良すぎる存在だ。
↑「犬が思っている人間になれ」
●もし犬ではなく猫だったら:「このロシアの猫の飼い主は交通事故に遭い、残された猫に新しい飼い主をあてがうと、すぐに成功。新しい飼い主は何の問題もないと伝えています」
●今日、うちの犬に怒鳴ってしまったことを後悔したよ。
犬の愛情や忠誠心の高さが伝わるエピソードでした。
ハチ公の知名度にも驚かされますが、忠犬は世界中にいるようです。
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