9334440高橋17歳、松友16歳の2006年8月。高校総体が終わり代替えとなるタイミングで、田所総監督が2人のペアリングを発表した。学校の体育館で伝えられた当初、高橋は「え? なんで松友と組むの?」というけげんな表情。一方の松友は「私のスマッシュは弱いし、打ってくれる人でよかった」という安心感が透けてみえたという。



2人を組ませたきっかけは、正反対の性格とプレースタイル。「私についてきなさい」と前面にオーラを出す高橋と、秘めたる闘志を持ちつつも「私はあなたについていきます」という控えめな松友。強気同士ではぶつかり、弱気同士ではグダグダになる。持って生まれた性格は、2人が複を組むにはもってこいだった。

コート外でも、2人の行動は正反対だった。遠征のため授業を休む際は必ず担任に言い伝えてから海外に行く松友と、「あれ? どこ行った?」と事前の連絡がないまま高橋は出発してしまう。


髙橋・松友ペアが金メダル!



高校時代の恩師 高橋・松友ペアを生んだ田所光男氏


コンビを組んで10年目。所属先の日本ユニシスの寮も隣部屋で、遠征先のホテルでも大概は同部屋だ。互いの嫌な部分が目について駄目になるパートナーも多いが、性格が正反対の2人にその危機はない。

「性格が合わないのがプレーでは相乗効果。1本の矢じゃなくて、2本の矢で仕留めた方が強力でしょ」。

複で高校総体を連覇するなど、複のスペシャリストでもあった田所総監督の目があったからこそ、10年後のきょうがある。現地で二人の優勝を見届け、「50年のバドミントン人生で最高の出来事」と感無量の様子だった。

(source: サンケイスポーツ - タカマツは真逆の性格!快挙の秘密を生みの親・田所氏が明かす/バドミントン

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