武内P「魔法の鐘が鳴った後」【その2】
短いです。
前作
武内P「魔法の鐘が鳴った後」
case.高峯のあ
武内P「いただきます」パン
p「いただきます」ス
のあ「おあがりなさい……」
武内P「…………」モグモグ
p「あ、これ美味しい……」パク
のあ「そう……良かったわね」
武内P「のあ」
のあ「はい、醤油」スッ
武内P「どうも」
p「……ねえ、お母さん」
のあ「何かしら」
p「今度お料理教えてよ」
のあ「……好きな人でも出来たのかしら」
p「……いや、そういう、訳じゃ」
p「……」
p「うん……実は、そう」///
武内P「のあ」
のあ「はい、塩こしょう」スッ
のあ「いいのよp、恥ずかしがる必要はないわ」
のあ「料理とは個性……相手への情熱を込めて作ったものなら、必ず届く」
p「そう……なのかな」
のあ「私もそうだったわ……」
のあ「ねえ、あなた」
武内P「はい、そうですね」モグモグ
武内P「のあ」ゴクン
のあ「はい、おかわりね」スッ
p(なんで名前呼ぶだけでわかるんだろう……)
のあ「じゃあ明日、教えてあげる。pの選択は正しいわ」
のあ「男を落とすのには胃袋を掴むのが一番手っ取り早い……」
のあ「ねえ、あなた」
武内P「そうですね」パク
p「……飛躍しすぎ。私はまだ、そこまで……///」ゴニョゴニョ
武内P「…………」
武内P「……のあ……」
のあ「お酒ね……飲み過ぎは駄目よ」
武内P「わかっています……しかし」グスッ
p「お父さん……? なんで泣いてるの?」
のあ「pを他の男に取られて悔しいのよ」
武内P「いえ、pに大事な人が出来た……それは喜ぶべき事です」
武内P「しかし……しかし……!」ガタッ
p「だから話を飛躍させすぎ……」
のあ「あなただって、他所の家から私を奪ったのよ」
のあ「だから、私で我慢なさい」
武内P「のあ……」ウルッ
のあ「ふふ……駄目よ、pが見てるわ」
p「…………」
p(私も、いつかお母さんとお父さんのような関係を、他人と持てるのかな)
case.村上巴
武内P「ただいま戻りました」ガチャ
巴「おう、お疲れさん。ちょうどメシできたけぇ、冷めんうちに食おうや」
巴「今日は親父から新巻鮭をもろうたけえの、鍋じゃ」ドン
武内P「これは……いつもありがとうございます」
巴「なに、稼ぎに出る男を労うのは妻の務めじゃけ」
巴「ほいじゃ食うかの」
武内P「はい、いただきます」パン
巴「最近プロデュースの方はどうじゃ、ええアイドルはおるんけ?」モグモグ
武内P「ええ、皆いい子で助かっています」パク
巴「浮気したらあかんぞ」
武内P「しませんよ、私には巴がいますから」
巴「…………あほ、そがいな事言うてもなんも出んぞ」///
巴「……うちとしたことが言い方を間違えたわ。浮気してもええが、どうなっても知らんぞ」モグ
武内P「それは怖いですね……ちなみに浮気したらどうなるか聞いても?」
巴「切り落としたる」パク
武内P(……何をでしょうか)ゾクッ
巴「まぁうちが見初めた男じゃ。Pはそんなことせんじゃろ」
巴「あ、そうじゃ」
武内P「?」
巴「親父がの、会う度にいちーきうるさいんじゃ。Pからばしっと言うたってくれんか」
武内P「何をでしょうか?」ゴク
巴「前から何度も言われとったじゃろ、Pに親父の仕事手伝えて」
巴「今日び、極道も不景気じゃからのお」モグモグ
武内P「ああ……ですが、私はアイドルのプロデュースを」
巴「そんなん親父もわかっとる。親父はうちをPに取られたもんじゃから愚痴が言いたいだけじゃ」
巴「じゃが親父の気持ちもわかる。Pが極道っちゅうのも似合うと思うしの。眼力もあるし体格もええし」
武内P「はは……」
武内P(冗談を、と言えないのが怖い……)
巴「あ、あとな……これも親父の言うとったことなんじゃが……」ソワソワ
武内P「はい?」
巴「あ、跡継ぎはまだか……なんて言いよるんじゃ……ほんまに困った親父じゃけえ……のう?」
武内P「っ!?」バフッ
巴「おわっ!?」
武内P「げほっ、ごほっ」
巴「う、うちが言うたんじゃないけぇの!」
武内P「す、すみません。動揺しました」ケホッ
巴「……ったく……」///
巴「……う、うちはいつでもええからな」ボソッ
武内P「は……?」フキフキ
巴「~~~~っ!」カァァ
巴「おどれのガキの一人や二人、うちが産んだる言うとるんじゃ!」
武内P「…………」
巴「……女に言わせんなや、こんなこと」
巴「……あほたれ」
武内P「……巴」
武内P「すいません、我ながら考えが至りませんでした」
巴「ああもう、クサクサすんな。この話はやめじゃやめじゃ、さっさとメシ食って――」
武内P「では」ヒョイ
巴「おわぁっ!?」
巴「なっ、いきなりなにしよるんじゃドアホ!」ジタバタ
武内P「お姫様抱っこです」ペシッ
巴「見たらわかるわボケぇ!」グググ
武内P「巴相手には百の言葉よりも一の行動の方が想いを伝えることが出来るということを……思い出しました」
巴「こンの……離さんかいワレ!」ゲシッ
武内P「離しません」ボコッ
武内P「離しませんよ、何があっても」ニコ
巴「…………」
武内P「本当に嫌ならば止めますが」
巴「……そりゃ卑怯じゃ」
巴「ほんまに押しが強いのか弱いのかわからん奴じゃの……」ハァ
巴「……まあええ……す、好きにせえ」
武内P「ありがとうございます」
巴「ふん……そう言やうちをアイドルにする時はあの親父相手に真っ向言いよったし、うちを娶る時もうちの若いのに匕首突きつけられて平然としとったの……」
武内P「いや、あれは……」
巴「なんじゃ、なんかあるんか」
武内P「私は顔に出ないだけで相当、動揺していましたよ」
巴「そうなんか?」
武内P「実は、今もです」
巴「…………」
武内P「私は特別強くなんてありませんよ。ただ――」
巴「ただ?」
武内P「惚れた女の前では、格好つけたいだけです」
巴「……ほうか」
巴「なら、これからもうちに格好ええとこ見せてみい」ニッ
case. 本田未央
武内P「おはようございます、未央、p」
未央「おはよう、朝ご飯出来てるよ!」
武内P「はい、いただきます」
p「おはよ、父さん……くぁ」
p「今日は休みだっけ?」
武内P「はい」
p「いいなぁ、俺も休みたい……」
未央「ほらp、文句言ってないでさっさと用意して学校行きなさい」
p「んん……眠い……」ボー
p「朝くらいゆっくりさせてくれ……」
未央「夜更かししてるのがいけないんでしょ。お母さん知ってるんだからね、夜こっそり菜々ちゃん(二代目)のライブ映像スマホで見てるでしょ。ダメだとは言わないけど、ちゃんと自制して規則正しい生活をしないと後悔するのはp自身なんだからね」クドクド
p「…………うん」
未央「しゃきっとしなさいしゃきっと!」
p「ああもう、わかったよ……うるさいな……」ノロノロ
未央「うるさいって何よ!」
p「行ってきます……」フラッ
武内P「行ってらっしゃい」
未央「行ってらっしゃい、車に気を付けてね!」
ガチャ
バタン
未央「はぁ、手のかかる子だなぁ……」
武内P「あの位の年齢ならば普通ですよ」
未央「そうかなぁ? 私はもうちょっとしっかりしてた気がするけど……」
武内P(それはどうでしょうか……)
武内P「未央、コーヒーのお代わりをいただけますか」
未央「うん……えへへ」
武内P「?」
未央「やっと二人きりになれた!」ガバッ
武内P「おっと……」
未央「ねえP、今日は久し振りのお休みだし、二人でデートしようよ」スリスリ
武内P「そうですね。では未央の服でも見に行きましょうか」ナデナデ
未央「やったー♪」
p「忘れ物……」ガチャ
未央「うえっ!?」ビクーン
p「…………」ジー
未央「あっ、あのね、違うのp、これはね」アタフタ
p「いいよ今更……知ってるよ、母さんが甘えたがりな事くらい」
未央「えっ」
p「行ってきます」バタン
武内P「行ってらっしゃい、気を付けて」
未央「ま、待ってよ! 待ってってばー!」
case. 前 川
夏樹「いただきます」
李衣菜「いただきまーす!」パン
前川「どうぞ、おかわりあるからたくさん食べてね!」
夏樹「へえ、美味いじゃないか」パク
李衣菜「本当だ、おいしい!」モグモグ
李衣菜「いやあ、みくも主婦がすっかり板についたねぇ」
前川「あはは……そうかな?」
前川「はぁ……」
李衣菜「なんだ、元気ないじゃん」
夏樹「みくは食べないのか?」
前川「う、うん。お腹減ってないから気にしないで――」グゥ
前川「…………」///
夏樹「あっはっは、身体は正直だねえ」
李衣菜「なに、ダイエット中?」
前川「……実はこの間の健康診断で少し……」
李衣菜「やばかったの?」パク
前川「うん……このままだとおデブちゃんになっちゃうって……」
前川「お酒飲める歳になって、ビールはおいしいし……」
李衣菜「うんうん、わかるわかるー」
李衣菜「お酒ってロックだよね!」
前川「李衣菜チャン、そういうのいいから」
李衣菜「あ、はい。そうですね」
前川「主婦になってずっと家にいるから運動不足になりがちだし……」
夏樹「アイドルのレッスンて予想より結構ハードだからなぁ」
李衣菜「だよねー」
前川「さすがにおデブにはなりたくないにゃあ……Pチャンに嫌われちゃう……」
李衣菜(あのプロデューサーに限ってそんなこと絶対ないと思うけど)
夏樹(面白いから黙っとこう)
前川「決めたにゃ! 私、絶対痩せる!」
前川「ご飯も減らして毎日ジョギングするにゃあ!」
李衣菜「でも食べないのは身体に悪いよみく」
夏樹「そうだな、しっかり食べてその分運動するのが一番だよ」
前川「ううん……わかってるんだけど……」
夏樹「…………」
夏樹「そうだ」ピコン
夏樹「なぁ、だりー。ちょっと耳貸して」
李衣菜「んー?」
夏樹「……」ボソボソ
李衣菜「…………」
前川「ん、なに、何の話?」
前川「内緒話とかイヤな予感しかしないんだけど!」
李衣菜「いいねそれ! ロックだぜ!」
夏樹「いやいや、みくの為を思っての内緒話だよ?」
夏樹「なあ、だりー?」
李衣菜「うんうん、私たち親友だもんね!」
前川「……怪しすぎるにゃあ」
武内P「ただいま帰りました」ガチャ
前川「Pチャン、おかえりなさい!」
李衣菜「お帰りプロデューサー!」
夏樹「こんばんわ、お邪魔してるよ」
武内P「多田さんに木村さん。いらっしゃいませ」
前川「ご飯用意してくるねー」タッ
武内P「お願いします」
夏樹「ねえPさん、今日泊まっていってもいいかな?」
武内P「ええ、勿論。いいですよ」
夏樹「で、ちょっと話があるんだけど――」
武内P「?」
―深夜―
前川「くにゃあ……
コメント一覧
-
- 2016年08月21日 22:42
- いいssです
-
- 2016年08月21日 23:15
- こういう節操ないことするから武Pファンは厨と一緒くたにされるんだよ
姿見せなかったらと言って幸子のPの存在をなぜ考えないかな?やたらまゆ(アニメバージョン)と絡ませたがる奴と同類だよ
-
- 2016年08月21日 23:25
- やはり武内Pはいいな
-
- 2016年08月21日 23:26
- ぶっちゃけ、Pを武内にしようが、オリPにしようが変わらんがな
いやなら、レズものだけみたらええやない?
-
- 2016年08月21日 23:28
- 幸子がお婆ちゃんになっても可愛すぎて泣けた
-
- 2016年08月21日 23:31
- いい夫婦です。
-
- 2016年08月21日 23:33
- 武内Pがリゼロのスバルみたいに描かれていて悲しい
-
- 2016年08月21日 23:35
- mknyn「初代ウサミンはどうなったの・・・?」
-
- 2016年08月21日 23:48
- 兼任だぞ
-
- 2016年08月21日 23:51
- ウサミン星人(二代目)…子供の頃に読んだウルトラ怪獣大百科を思い出すなぁ。
-
- 2016年08月21日 23:54
- ※10
のあさんによるウルトラスラッシュで真っ二つにされるんだろうな
フィニッシュはタカミネニウム光線
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