スターコミュニケーションズは、映像伝送、IoTやM2Mなどの通信ネットワークを介した機器通信に適したアップロード専用SIM「Starcom mobile」を発表しました。月額4800円で、40GBのデータ転送量(アップロード専用)を実現。なおアップロード専用SIMと銘打ちますが、下り通信も256kbpsに制限されるものの利用可能となっています。
スターコミュニケーションズ社は、複数のデータ通信端末の帯域を束ねて、高品質な映像伝送などをおこなう「TVUPack(TVU One)」などを取り扱っており、駅伝などのTV中継やインターネット配信などの分野で幅広く活用されています。
今回発表された「Starcom mobile」は、一般的に帯域が空いているとされる「上り回線(アップロード)」のみの使用制限(下り回線の通信速度は、Dプラン、Aプランの場合最大256kbps)を設けることで月額4,800で40GB/月の転送量を実現しました。これにより、同社が取り扱う「TVUPack」などの映像伝送装置の利用時に課題であったデータ転送量の問題を解決し、利用促進がみこまれます。
プランは、docomo回線を使用したDプラン、au回線を使用したAプランをラインナップ。ソフトバンク回線を使用したSプランを準備中とのこと。同一の契約者が複数端末契約している場合にも、マルチキャリアでのパケットの繰越、シェアが行えるなど、利用者にとって嬉しいサービスとなっています。
IoTやM2Mに対応したデータ通信SIMは、ニフティやBIGLOBE、mineoなどMVNO各社よりリリースされていますが、40GBの転送量を実現したことと、docomo、au、ソフトバンクの主要3キャリアより選べるという点が特長です。近年、IoTやM2M機器においても、動画や写真などの大容量データの転送を行う機器も増えてきましたので、そういった機器での利用も想定されるでしょう。