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千歌
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1: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/21(日) 23:55:35.47 ID:TjjyBSCi.net
曜「千歌ちゃん!好きです付き合ってください!」

千歌「えっ、そのごめんなさい」

果南「えっ」

ようちかなん「……え?」


小さな頃から私たちはずっと一緒でその後もずっと変わらない!
…訳ではなかったみたい


曜「ち、千歌ちゃん!そ、そんな~」

千歌「い、いやだってその…」

果南「千歌、曜のことが好きじゃなかったの?前、「かわいい人がタイプ♡」って言ってたから私はてっきり…」

曜「そうだよ!」

曜「だから私今日はかわいくしてきたのにー!」リボン

千歌「そ、そんなこと言われてもなー…」

曜ちゃんが私のこと好き…⁉
ダメだよ!
だって…

2: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/21(日) 23:56:14.16 ID:TjjyBSCi.net
千歌「だって…」

千歌「だってチカは果南ちゃんのことが好きだもん!」

果南「えっ」

そうだよ!私は果南ちゃんが…

果南「ごめん、千歌、無理」

千歌「!!」ガーン!

曜「ええっ!」

3: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/21(日) 23:57:16.26 ID:TjjyBSCi.net
ーー

千歌「…」ずーん

曜「…」ずーん

千歌「(お、おかしい…なんでこんなことに…⁉︎)」

千歌「(だって昨日まで…いやさっきまで!いつも通りで、これからも…)」

曜「三角関係だったんだね…」

曜「…ん?三角ってことは…果南ちゃん実は私のこと…」

果南「ごめん」

曜「あぁ!そこはもう逆に⁉︎」

果南「ってか、私彼女できたから」



果南「黙っててごめんね!」

曜千歌「えーーーーーー!」

果南「曜、千歌、うるさいよー」

4: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/21(日) 23:58:18.95 ID:TjjyBSCi.net
ーー

曜「とんだ惨劇だったね…」

曜「…千歌ちゃんって果南ちゃんのこと好きだったんだね」

千歌「うん」

千歌「曜ちゃんはチカのこと好きだったんだね」

曜「うん」

曜「果南ちゃん彼女居たんだね」

千歌「うん」

5: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/21(日) 23:59:31.44 ID:TjjyBSCi.net
私たちは、ずっとずっと一緒にいて、誰よりも一緒にいて、なんとなくそれは、これからも変わらないものだと、自分の気持ちなんて伝えなくても、一番近くにいれると
勘違いしてた

千歌「(そんなわけないんだ)」

千歌「(取られちゃったよ、果南ちゃん)」

曜「千歌ちゃん?…大丈ー」

千歌「曜ちゃん!」

でも、あきらめるもんか!

6: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/22(月) 00:00:18.99 ID:ABHeTyt1.net
千歌「チカ達こんな所でクヨクヨ立ち止まってる場合じゃないよ!」

千歌「前に進むんだ!」

大丈夫!だって私には長年つちかった
愛があるもん!

千歌「チカは果南ちゃんをとりもどす!」

千歌「(ずっと前から好きだったんだもん!チカのこの愛に誰もかなうはずがない!)」

曜「そ、そっか!千歌ちゃんはすごいね!」

7: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/22(月) 00:00:57.92 ID:ABHeTyt1.net
曜「私、応援するよ!」

千歌「……ん?なんで?」

曜「…なんでって……ち、千歌ちゃんの事が好きだから」

千歌「へ?」

好きだから応援するって…普通逆なんじゃないかな?どういうこと?

千歌「(まあ、いっか!)」

千歌「曜ちゃんありがとう!」

曜「うん!」

8: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/22(月) 00:03:52.01 ID:ABHeTyt1.net
ーー

千歌「(ふふん!果南ちゃんのためにお弁当を作ったのだー!)」

千歌「(果南ちゃんはいつもお店で忙しい!だから果南ちゃんきっと喜んでくれるはず!)」

千歌「あっ!果南ちゃーん!」

果南「あ!千歌!どうしたの?」

千歌「へへーん!実はねお弁ーー⁉︎」

千歌「か、果南ちゃん、そ、その豪華なご飯は…」

果南「あ、これ?持ってきてくれたんだ、彼女が」

9: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/22(月) 00:04:41.50 ID:ABHeTyt1.net
千歌「(うわぁぁ!やってしまったぁ!手作り料理がかぶるなんてタブーにも程がある!)」

千歌「うぅっ!バカチカだ…」

果南「千歌?それお弁当?ありがとう!」

千歌「えっ、果南ちゃん食べるの?」

果南「ふふっ、私けっこう食べるんだよ」

果南「いただきます!…うん!おいしい!」

果南「千歌、ありがとう」

11: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/22(月) 00:05:24.73 ID:ABHeTyt1.net
面倒見が良くて、かっこよくて、やさしい果南ちゃん
ーーあれは私が小学生の時

千歌「うわぁあん!分かんないよー!」

千歌「もうだめだぁ」

「大丈夫、ゆっくりでいいよ、」ぽんぽん

私をなだめる果南ちゃんの手は
誰よりもあたたかく
私を見るやさしい瞳に
恋をした

大切な私の思い出
恋のキッカケ

千歌「(あの瞳をまた私に)」

向けてほしいなぁ

13: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/22(月) 00:06:08.22 ID:ABHeTyt1.net
ーー
千歌「(それにしてもお弁当作戦は成功だったな)」

千歌「(とゆう訳で今回はクッキーを焼いてみましたの巻!)」

千歌「(果南ちゃんまたきっと喜んで…」

千歌「グェッ!」ドン!

「ワオ!」ドサッ

千歌「ごめんなさい!…って鞠莉ちゃん?」

鞠莉「こちらこそソーリー、千歌!」

14: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/22(月) 00:07:02.23 ID:ABHeTyt1.net
千歌「だ、大丈夫?」

鞠莉「ダイジョーブ、ダイジョーブ!それじゃチャオ~!」

千歌「ちゃ、ちゃおー」

千歌「(鞠莉ちゃんってやっぱ綺麗だなぁ)」

千歌「(あれ?でも、なんかーー)」

鞠莉「あっ!果南!」

果南「鞠莉!来てくれたんだね!」

千歌「(あっ…)」

気づいてしまった

15: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/22(月) 00:07:35.14 ID:ABHeTyt1.net
ーー
千歌「(やっぱりバカだなぁ私、果南ちゃんをとりもどすなんて)」

千歌「(とられたんじゃなくて、果南ちゃんが自分で、選んだんだよ…)」

千歌「…っあんな顔見たことないよ」

千歌「はぁ…クッキー割れちゃったな、どうしよう」

18: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/22(月) 00:10:58.86 ID:ABHeTyt1.net
「先輩!好きです!付き合って下さい!」

千歌「⁉︎…こ、告白⁉︎だ、誰だろ…」ソローリ

曜「…えっ、私⁉︎」

千歌「曜ちゃん⁉︎」

千歌「(す、すごい曜ちゃん!告白されてる!)」

千歌「(曜ちゃん、モテるからなー)」

一年生かな?かわいい子だなぁ
きっと好みだろうなぁ…

19: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/22(月) 00:11:59.94 ID:ABHeTyt1.net
千歌「(…じゃあ、OKするのかな、そっかー)」

曜「ごめん」

曜「私、千歌ちゃんがいるから!」

後輩「ち、千歌って、いつも一緒にいる人ですか?付き合ってるんですか?」

曜「いやそんな!めっそうもない!」

曜「千歌ちゃんは他に好きな人がいるから応援中なんだ!私は!」

20: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/22(月) 00:12:44.92 ID:ABHeTyt1.net
後輩「??…なんでですか?好きなんですよね?」

曜「?なんでって言われても普通のことだよ?」

曜「好きな人に幸せになってほしいって思うのは普通のことでしょ」

曜「だからごめんなさい、君とは付き合えないや」

後輩「…っマジ意味わかんないです!先輩のバカー!」

21: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/22(月) 00:13:30.25 ID:ABHeTyt1.net
曜「ええっ」

千歌「曜ちゃん…そのふり方はひどいよ…」

曜「あれ!千歌ちゃんいたの⁉︎」

千歌「あれじゃ、後輩の子かわいそうだよ…」

曜「……でも、本当のことだから…」

千歌「…そんなの」

千歌「きれいごとだよ!」ダッ

曜「千歌ちゃん⁉︎」

22: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/22(月) 00:14:06.41 ID:ABHeTyt1.net
そうだよ
そんなのきれい事だ
だって私は
私はーー

23: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/22(月) 00:14:41.33 ID:ABHeTyt1.net
ーー
千歌「果南ちゃん」

果南「お、千歌、どうしたの?」

千歌「ちょっとお話ししたくて…」

果南「いいよーじゃんじゃん話しなー」

千歌「あ、あのねー、明日小テストがあって、もう大変でさー」

果南「そりゃ、大変だね、まぁでも」

果南「大丈夫だよ」ぽんぽん

24: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/22(月) 00:15:38.83 ID:ABHeTyt1.net
千歌「…果南ちゃんのソレくせだよね」

果南「ん?ソレって?」

千歌「頭ぽんぽんってやるの」

果南「んー、そうかな?」

千歌「そうだよ!」

果南「……」

千歌「小学生の時も、チカ、勉強できなくて、果南ちゃんが側にいてくれて、」

千歌「その時もこうやってくれたんだよ!」

千歌「その時に果南ちゃんの事、好きになったんだよ!」

25: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/22(月) 00:16:09.50 ID:ABHeTyt1.net
果南「……それは、私じゃないよ」

千歌「へ?」

果南「確かに勉強みてた時もあったけど、私そんなに頭良くないからなー」

千歌「(え、ちょっと、まって、果南ちゃんじゃない?)」

果南「あっ!曜じゃないかな?曜、小学生までは頭良かったし!」

千歌「(え、曜ちゃん⁉︎)」

じゃあ、私の初恋は、あれはーー

26: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/22(月) 00:17:03.74 ID:ABHeTyt1.net
果南「あ、じゃあ、曜と千歌は両想いだったってことだ!」

千歌「果南ちゃーー」

果南「良かったね!」

なんでそんな
安心してるの?

千歌「…っ」ダッ

果南「あっ!千歌!」

27: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/22(月) 00:17:49.53 ID:ABHeTyt1.net
ーー

曜「……」

千歌「曜ちゃん!」

曜「ちかーー」

千歌「チカたち付き合おっか」

曜「えっ!なんで!」

千歌「曜ちゃん、小学生の時、頭良かった?」

曜「えっ!……うーん、良かったかも」

千歌「そっかー」

28: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/22(月) 00:18:27.08 ID:ABHeTyt1.net
千歌「チカね、果南ちゃんと曜ちゃんを勘違いしてたみたいなの」

曜「……ん?」

千歌「だから、昔、やさしくしてくれた果南ちゃんをチカは好きになったけど、それが本当は曜ちゃんだったんだ…」

千歌「だから、チカ達、両想いで良かったねって」

曜「……」

千歌「果南ちゃんが…」

曜「何を言ってるの千歌ちゃん⁉︎」

29: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/22(月) 00:20:00.97 ID:ABHeTyt1.net
千歌「え」

曜「違うよ!勘違いとかそんなのないよ!」

曜「人の心はそんな簡単なものじゃないでしょ!」

曜「千歌ちゃんが好きなのは果南ちゃんでしょ!」

千歌「……うん」

30: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/22(月) 00:20:38.67 ID:ABHeTyt1.net
千歌「…でも、言えなくて、果南ちゃんが、困った顔してて」

千歌「あんな顔果南ちゃんにさせてると思ったら、これ以上困らせることなんて」

千歌「言えなかったよ!」ポロポロ
ーー
「好きな人に幸せになってほしいと思うのは普通のことでしょ」
ーー
あの言葉の意味が

千歌「チカは果南ちゃんが好きだから、言えなかったよ!」

分かった気がした

31: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/22(月) 00:22:02.10 ID:ABHeTyt1.net
曜「……、……ね」

曜「つらいね、千歌ちゃん」ポロポロ

曜「つらかったね」

千歌「な、なんで曜ちゃんが泣いてるの?」ポロポロ

曜「千歌ちゃんがつらいのは、私もつらいからだよ」

なんだろこれ

千歌「もう!意味わかんないよー!」

曜「ごめん~」

32: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/22(月) 00:23:41.52 ID:ABHeTyt1.net
なんでそんなことが言えるの?
ちょっとかわいいなって思っちゃったよ

千歌「果南ちゃんが、」

千歌「幸せになればいいなぁ」ポロポロ

曜「うん」ポロポロ


やっぱり私達の間にある愛はずーっとずーっと
変わらないんだ

34: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/22(月) 00:24:14.22 ID:ABHeTyt1.net
ーー
千歌「果南ちゃん」

果南「千歌…」

千歌「あのね…チカが好きなのはやっぱ果南ちゃんだよ、ずっと」

千歌「ずっとそうだったよ」

果南「…私も好きだよ、千歌は曜と同じくらい好きだよ」

果南「だからごめんね」

千歌「……うん!」

35: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/22(月) 00:24:42.76 ID:ABHeTyt1.net
ーー
鞠莉「うーーん、愛されてるわね、あの2人も、果南も!」

果南「ははっ!愛してるよ」

鞠莉「……わ」

鞠莉「(私とあの子達、どっちが大切なのよ!)」

鞠莉「(ってやってみたい…)」

果南「?」

36: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/22(月) 00:25:52.47 ID:ABHeTyt1.net
ーー

千歌「はぁーーー」

千歌「とゆうことで、ふられてきました」

曜「ち、千歌ちゃん」

千歌「うん、でも、」

千歌「前に進めたよ!」

37: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/22(月) 00:26:24.25 ID:ABHeTyt1.net
曜「!!…………ち、」

曜「千歌ちゃん好きです!付き合って下さい!」

千歌「⁉︎な、何その独自のタイミング?」

曜「だ、だって、千歌ちゃん前に言ってたから」

ーー
千歌「前に進むんだ!」
ーー
曜「だから、私も!」

曜「前に進むよ」

38: 名無しで叶える物語(らっきょう)@\(^o^)/ 2016/08/22(月) 00:27:14.40 ID:ABHeTyt1.net
人は何度も何度もキズついて
それでもまた
恋をする

人を愛する、繰り返し


曜「……」ドキドキ

千歌「……うん」

千歌「検討しとくね!」

曜「!!そ、そっかー!」


人を愛し、愛される

これはとある愛の話

終わり