500 名前:アーモンドチョコ[] 投稿日:2000/04/28(金) 15:58
私は小さい時からおじいちゃん子で、祖父も初孫の私をよく可愛がって
くれました。ある日、小学校から帰ってこたつに入ってテレビを見てると
祖父がきて、「お菓子あげよ」というので、嬉しくって待ってたんですが
祖父はなかなかお菓子をくれません。「お菓子どこ?」と聞くと、
「そこにある」と言ってニコニコ笑ってるだけです。こたつ机の上には
食べ物何もなかったので、「おじいちゃんまたからかってるわ」と思って
いると、祖父が自分の薬袋を私に渡して、「開けてみ」というので
中をみてみると、そこにはアーモンドチョコレートが何個も入ってました。
「薬やと思って、分からんかったやろ」と得意そうに笑った祖父が今でも
忘れられません。その時祖父は癌で、毎日薬を飲んでいて、体も目に見えて
痩せてきていたのですが、いつも何か面白いこと言っては、私と妹を笑わせて
くれていました。祖父は7年前に他界したのですが、亡くなる前は私がちょうど
高校受験の時期と重なり、また私もそんなすぐ祖父が逝ってしまうとは思って
もいなかったので、最後もっと一緒に過ごしたかったなと悔やんでいます。
アーモンドチョコレートを見ると、祖父のことを思い出します。
ちなみに、その時の薬袋はまだとってあります。