カレン「なぜ」スザク「誰も」ユフィ「助けに」ルル「来ないッ!」
- 2016年08月26日 18:10
- SS、コードギアス 反逆のルルーシュ
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ハドロン砲の一撃でスザクやゼロを消し飛ばしたシュナイゼル!
だが、ユフィまで巻き添えになったことを、後から知った(?)彼は……
シュナイゼル「……ユフィもいたのかい?」
ロイド「あー……そうです、殿下……」
カノン「……」
セシル(殿下、苦悩されてるみたいだわ……)
(……やはり、ユーフェミア様の事は殿下にも想定外だっt)
一同(えっ、それだけ!?)
シュナイゼル「遺跡は後回しにして、すぐコーネリアに報告に行こう」
「ユフィはその身を挺して、にっくきゼロを討ち果たした、とね」ニッコリ
というわけで、シュナイゼルの指揮の下、ブリタニア軍は魔神コーネリアの怒りを
鎮めるべく、早々と撤収をしてしまったのであった!
したものの、彼女のワガママぶりにちょっとムカついていたメンバーはその言葉を
ガン無視、ゼロに恋い焦がれ暴れるディートハルト共々船室に閉じ込め、潜水艦は
何のためらいもなく、トウキョウ租界へと舵を切ったのだった!
そうとも知らず、神根島で顔を合わせたゼロ&ユフィとスザク&カレンは、互いに
人質(?)をとって付かず離れずいがみあっていたのだが、丸2日が経過したにも
関わらず救援の来ない状況に、これは無駄な対立ではないかという気配が漂って
きたのであった……
一体、いつ救援が来るのだろうか……
めいめいが、そう思いながらの、3日目の朝……
スザク「……なんだ、ゼロ?」
ゼロ「とりあえず、互いに人質をとっている状況は解消しないか?」
スザク「……」
ゼロ「ブリタニアか騎士団か、どちらにしても救援に来る気配がない」
「この状況で、人質で牽制し合うのは双方ともに得策とは思えなくなった」
スザク「ああ……僕もそう感じていたところだよ」
「まずは、救援が来るまで我々全員が生き残ることを優先しないか?」
スザク「……いいだろう、じゃあ同時に解放だ」
ゼロ「よかろう」
(ユフィ、済まなかったな……)ボソボソ
ユフィ(あら、私は人質のままでも良かったのに……)ボソボソ
(おいしい果物の木も見つけたし、ルルーシュと一緒だし)ニコッ
ゼロ(バカッ、俺を怖がっていないとダメだろう!)ボソボソ
(君は、嫌々ながら俺に捕まっている設定なんだぞ!)
(ゼロは信用してはいけない、彼は……)
カレン(まだそんなこと言ってんの、うっさいわね……)ボソボソ
(そんなのは帰るメドが立ってから言ってくれる?)
スザク(ユフィが行方不明なんだ、すぐブリタニアの救援は来る)ボソボソ
(いいか、その時までに考え直したなら、僕に言っぐふぇ!)
カレンがスザクの横腹に食らわした肘鉄を合図に、双方とも人質を解放した。
ユフィもカレンも、それぞれの味方(?)の男たちに駆け寄る。
スザクは、強烈な打撃のためにうずくまりせき込みながらも、ユフィに微笑みかけた。
スザク「ごほごほ!……だっ、大丈夫です……」
「ユーフェミア様こそ、奴に何か危害を加えられたりしませんでしたか?」
ユフィ「いえ、彼は常に紳士でしたわ」ニコッ
「何もありませんでした、安心してください」
スザク「そ、そうですか……」ホッ
スザクから逃れたカレンも、ゼロに向かって走り出す。
忠実な愛犬が尻尾を振りながら駆け寄ってくるような様に、ゼロも思わず喜びの声で
彼女に応えた。
ゼロ「カレン!無事だったか!」
カレン「はい!……あ、えっと……無事じゃありません!」
「わたし、水浴びしてたら、あいつに襲われて……///」カアアッ…!!
ゼロ「なッ、何イッ!?襲われただとオッ!?」
スザクは、ゼロのただならぬ叫び声に、即座に立ち上がり慌てて反論をする。
スザク「ばッ、カ、カレン!それは違う!」
カレン「違わないでしょ!」
「あんた、裸のわたしを力づくで押し倒したじゃないかっ!」
ユフィ「えっ?うそ……!」サアーッ
スザク「いや、それは君を逮捕するための行為だ!」
「誤解されるようなことを言わないでくれ!」
「わたし、汚されちゃったんです……」グスングスン
ゼロ「け……汚された、だとォ……!?」クラクラ
スザク「待て!カレン、何だその反応は!」
「僕はただ、君の胸を見ただけじゃないか!」
ゼロ「胸ッ!?」キッ!!
「き……貴様ッ、騎士団のエースパイロットの胸を……!」
ユフィ「えええ……?」ドンビキー
「見ざるを得ない状況だったというか、見ずに捕まえようと思ったら、」
「首を180度後方へ捻りながら全速力で彼女に飛びかかるしかなかった!」
カレン「そうすれば良かったでしょ!」
スザク「そんなのできるか!」
見据えながら、低い声でつぶやく。
ゼロ「枢木スザク……貴様がそんな卑劣な男だったとは……」
「女性を力づくで従わせようなどと……ッ!」
スザク「ちっ、違うんだ……!とんでもない誤解だ!」
「ユ……ユーフェミア様、信じてください!僕はそんな下品な事は……」ス-ッ
ユフィ「……」ペシッ
瞬間、場の空気が凍りつく。
スザク「え?」
ゼロ「あ」
カレン「うわ」
ユフィ「……あら?」
「スザク、わたくしはあなたを信じております」ニコッ
カレン「いや、今のはどう見ても生理的に撥ね付けた感じだったけど?」
ゼロ「己の劣情に負けた男の、当然の報いだ……」
「ユーフェミア、今のうちにこいつから騎士候の位をはく奪しては?」
ユフィ「そうですね……考慮すべき問題かもしれませんわね」ンムー
あごに指を当て、考えこむフリをするユフィ。
孤立無援となったスザクは、思わずその場にしゃがみこむのだった……
スザク「うう……ユフィイイイイィィィィー!」ブワッ!!
救援が来るまでは、この4名で自助努力をしなければならない。
彼らは、まずは雨風をしのぐことのできる場所を探した。
ほどなく、大きな洞窟の入り口を見つける……
ゼロ「ふむ……奥はけっこう深そうだな」
スザク「誰か、明かりを持ってないか?」
カレン「誰も持ってないんじゃない?」
ユフィ「私も、あいにくと……」
その反響音から、かなり大きな洞穴らしいことがわかった。
ユフィ「何か、クマとかいたりしないわよね……?」ブルッ
スザク「大丈夫、動物の匂いは感じないよ」クンクン
ゼロ「入口に足跡が見当たらない、それに糞も落ちていない」
「動物の住処にはなっていないようだ」
カレン「でも……ちょっと不気味ですね……」
「これだけ大きいなら、中でたき火をしても問題なさそうだ」
「カレン、薪になりそうな枝を集めてくれないか」
カレン「はい!」
スザク「僕も手伝うよ、手分けして集めよう」
カレン「……わたしに近寄らないでくれる?」キッ
スザク「じゃあ、君とは反対側へ行くよ……」
後に残ったゼロとユフィは、顔を見合わせる。
ユフィ「……また、二人きりになりましたね」ニコッ
ゼロ「いつ彼らが戻ってくるか知れない、親しげな態度は控えてくれ」コホン
ユフィ「はい、わかりました」ニコニコ
ゼロ(……)タメイキ
先ほどは気づいていなかったが、自然にできた洞窟にしては地面が荒れていない。
人の手がかかったような、平らな地面が奥まで続いているようだった。
たき火をすればはっきりするだろうが……
ゼロ「……かつてはここに、人がいたのかもな」
ユフィ「えっ?」
ゼロ「ここは、人工的な場所の気配を感じる」
「松明が手に入ったら、この奥を確認してみよう」
ユフィ「……そうですね……」
ゼロの指示で、スザクが火起こしをする。ほどなくして、焚き木に火がともった。
洞窟の入口近辺でたき火をしても、その明かりは奥の闇の中に吸い込まれる。
光のゲートに向かって力強く歩いていった。
シャルルの姿は……光の中に吸い込
シャルル「ヴァイデ!」ガゴォオン!!
V.V.「……」
シャルル「……」
「…………」…クルリ、ノッシノッシ
しばらく硬直していたが、くるりと振り向くとV.V.の方に歩いてゆく。
彼もまた、赤くはれたおでこを痛そうにさすっていた。
シャルル「……兄さん、通れませんなぁ……」スリスリ
V.V.「うん、通れないようだね」
シャルル「……扉が、壊れたのかも、しれませんなぁ……」スリスリ
V.V.「誰が壊したんだろう」スリスリ
シャルル「……誰でしょうなぁ……」スリスリ
コーネリア「……」スウスウ
ギルフォード「……」ウルウル
ダールトン「……」フルフル
……夜半に至っても、2名の専任騎士はコーネリアから離れる気になれなかった。
彼女はとりあえず食事はとってくれたのだが、その後気絶するようにベッドに
倒れ込み、そのまま寝息をたて始めた。
ギルフォード「……それは……」ボソボソ
ダールトン「そろそろ、対外的にも隠せなくなりつつある……」ボソボソ
「病のため、一時帰国すると公表するのは……」
ギルフォード「しかしそれは、姫様にとって恥辱に等しいことでは……」ボソボソ
「姫様のお許しがなければ、とてもそのような……」
ダールトン「だが、このままでは……」
ギルフォード「……」…ウルウル
コーネリアが公務から姿を消して、3日が過ぎつつあった。
これまでの、どこへゆくにも先陣を切る彼女の振る舞いからは、とても考えられない
事態であった……当然、それはマスメディアにも感づかれていた。
ダールトン「このような時にこそ、騎士団の連中が騒ぎを起こせば、」
「姫様の異常もそれに紛れて気にされなくなろうというのに……」
ギルフォード「奴らも、ゼロの死を隠している様子……」
「この好機を活かせないのが口惜しい限り……」
「この好機を活かせないのが口惜しい限り……」
ダールトン「……ともかく、姫様のことだ……」
「どうすればよいのか……」フルフル
ギルフォード「……」ウルウル
……と、その時、二人は気づいた。
眠っていたはずのコーネリアの目が、大きく見開かれていることに……!
「……………………」
ダールトン「……殿下、お目覚めですか……?」
コーネリア「………………感じる……感じるぞ……?」
「ユフィの心を感じる……」
ギルフォード「……殿下?」
コーネリア「……間違いない、感じる……」
「ユフィは、まだ……生きている……」
その頃、神根島の滝の傍では……
スザク「ユフィ!そんな、服のまま水に入ったら、後が大変だよ!」
ユフィ「いいの!今ここでしかできないことをしたいんですから!」ニコニコ
「スザク!ほら、こちらに来て!」パシャパシャ
スザク「やっ、ちょ!ダメです、引っ張らないで!」
「落ちます、落ち……うわあ!」ザバーン!!
「髪を洗ってあげるわ!」ザバザバ
スザク「ユフィ!……うう、パイロットスーツの中まで、水が……」
ユフィ「そんなの、脱いじゃいなさい!」
「誰も見ていないのよ、平気でしょ?」
スザク「だって、君が見てるじゃないか!」
ユフィ「あなたは私の騎士でしょう?」
「私の言うとおりにしなさい?」ニコッ
スザク「でっ、でも……///」
コーネリア「……感じる!ユフィが泣いているぞ……」
「ユフィが泣きながら、私に助けを求めている……!」
ダールトン「でっ、殿下!?」
ギルフォード「し、しかしシュナイゼル殿下は、確かに……」
コーネリア「私はユフィの姉だぞおッ!」ガバッ!!
「妹の危機がわからずして、何が肉親かッ!」クワッ!!
ダールトン「ひい!」ビクッ
コーネリア「わかる、わかるぞ……!」ウルッ…
「ユフィ……ああ、私のユフィ……」
「今、それほどまでに、つらい思いを……!」ウルウル…
ユフィ「……スザク、あなたって意外と逞しい身体なのですね……」
スザク「……そんなに見ないで……///」
ユフィ「ふふ……私も、脱いで乾かそうっと」プチ、プチ…
スザク「い!?」
服のボタンを外し始めたユフィに、スザクは慌てて背中を向ける。
そんな仕草がおかしいのか、彼女は小さな笑い声を漏らしながら、濡れそぼった服を
脱ぎ去った。
スザク「は、はい……」
ユフィ「…………」
「……ねえ、スザク、私を見て……」
スザク「それだけは……だめだよ……!」…ゴクッ
ユフィ「スザク……私……嬉しかった……」
スザク「な、何がだい……?」
ユフィ「他の人に、ユフィって呼ばせたくない……そう言いましたよね?」ニコッ
ユフィ「私……あなたに、ユフィって呼んでもらうのが、一番好き……」ギュ…ッ
そう言って、ユフィはそっとスザクの背中に抱きついた。
……背中越しに感じた彼女の胸の膨らみに、スザクは彼女が、いま、一人の女性と
して彼に接しようとしていることを強烈に意識した……
そして、彼もまた、今は一人の男性として……!
スザク「……!!!!!」
(ユ……ユフィ…………!)
コーネリア「ユフィイイイイイイイイイイイイイ!」ガバアッ!!
ギルフォード「ひあああ!」
ダールトン「で、ででで殿下!?」
コーネリア「わ……私のユフィに……」
「私のユフィに、生涯最大の危機が訪れているッ!」カッ!!
「いかん、邪悪なる魔の手が及びつつあるぞッ!」
ギルフォード「ひ……姫様が、覚醒なされた……!?」ブルブル
コーネリア「貴様ら、わからんのかッ!いまユフィが、暗闇の中で、孤独と恐怖に」
「耐えていることがッ!……いかん……こうしてはいられん!」
「今ゆくぞユフィ、このブリタニアの魔女が、光をも超える速さで」
「お前を救いに往くぞッ!」ガバアッ!!
ダールトン「どうか心をお鎮めくださいッ!」
「ユーフェミア様は我々が捜索隊を派遣いたしますので……」
ギルフォード「か、覚醒というか……これは、錯乱、なのか……!?」ガクガク
ダールトン「ヒッ!?」ビクン!!
ギルフォード「はあッ!?」ビクビクッ!!
コーネリア「……なッ、何だ、いまの感覚は……」
「何かが……身を、貫いたかのような……!」
「ま、まさかユフィ……ユフィの身に、恐ろしき何かが……!」ブル…ブル…!!
ユフィ「……あ……ス、ザク…………」ブル…ッ
スザク「……」ハァ、ハァ…
「……ユ……ユフィ…………」
ユフィ「…………私を……」
「……ずっと、守り続けてくれる……?」ジワ…
スザク「!!……約束する、絶対だ……!」
ユフィ「……うん……約束、よ…………」ウル…
「お願い、私を……離さないで…………!」ギュウ…ッ
スザク「ユフィ……!」グッ…
ギルフォード「……姫様、姫様アアアアアッ!」
「どうか、どうかお気をお鎮めくださいいい!」
コーネリア「のんびり報告を待つなどしていられるかああッ!」
「貴様ら、私の具足を持ってこいッ!」
「今すぐ往くぞ、あの島へッ!」
ダールトン「で、殿下、わかりましたから落ち着いてください!」
「今すぐ手配をいたします、しばしのご辛抱を!」
「グロースターを仕立てよ!フロートシステムをつけろッ!」
ギルフォード「あ、あれはまだ開発中のユニットです!」ダダッ!!
コメント一覧
-
- 2016年08月26日 18:54
- 何しょうもないSS書いてんだハゲ
彡ミミミ
( ´・ω) 彡⌒ ミ
γ/ γ⌒ヽ (´;ω;`) ウッ…
/ | 、 イ(⌒ ⌒ヽ
.l | l } )ヽ 、_、_, \ \
{ | l、 ´⌒ヽ-'巛( / /
.\ | T ''' ――‐‐'^ (、_ノ
| | / // /
-
- 2016年08月26日 19:07
- . ⊂⊃
.. (ヽ、 ノ),
.. _ノ⌒ヽ、ミ( ) 彡 ,ノ⌒ヽ、 <<1
`ー,へく,' )彡⌒ミ゙ ( 、,` ヘ ー'
ノノ, , ヽ ( (´・ω・`)ノノ \ ボクの時代が来たな・・・
'ノノノノ(| |)八ヽ)八)) )
(γ /
し/
-
- 2016年08月26日 19:54
- 全体的に見ればイイハナシダナーなのに、部分的に見るとナンゾコレェってなるw
-
- 2016年08月26日 21:22
- 終始ドタバタギャグなのにエピローグと最後の会話が絶対な…
-
- 2016年08月26日 21:23
- ギャグオチすき
-
- 2016年08月26日 21:43
- 駄作
-
- 2016年08月26日 22:10
- つまんね
-
- 2016年08月26日 22:10
- とってもよかったです(粉ミカン)
-
- 2016年08月26日 22:11
- ユフィが一番好き
-
- 2016年08月26日 22:20
- 良作
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- 2016年08月26日 23:07
- ギアス愛を感じた
また見直すかな
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