伊織「社内アンケート?」
P「ああ、この前765プロの全員に社内アンケートを受けてもらっただろ」
伊織「そんなのもあったわね、仕事で忙しい時期だったから適当に書いたけど」
P「その中の項目で『事務所内で困っていることはありませんか?』ってあったんだが」
伊織「あ~、あったわね」
P「それで、伊織を除く全アイドル達がな」
伊織「ふんふん」
P「その項目に、伊織の名前を上げていたんだよ」
伊織「マジで!?」
伊織「え?ちょ……私以外のアイドルって……11人全員ってこと?」
P「ああ、14人全員だ」
伊織「14!?」
P「俺や律子、小鳥さんも書いたからな」
伊織「アンタ達も私の名前を書いたんかい!」
P「アンケートだからな、真面目に真剣に正直に書かせてもらったんだが……」
伊織「………」
P「……全員から困ったちゃん扱いを受けてる伊織が…なんだか不憫に思えてなぁ……」
伊織「困ったちゃんって言うな!そして憐れむな!!」
P「というわけで伊織」
伊織「なによ?」
P「ここに記入済みの社内アンケート用紙が全員分ある!」ドン
伊織「……それがどうしたのよ?」
P「皆からの指摘を真摯に受け止めて更生しよう!」
伊織「は、はあ?」
P「大丈夫!俺が付いてるから!」
伊織「いや、付いてるって言われても……」
P「絶対に伊織を真人間にしてやるからな!」
伊織「そういう言い方は止めなさいよ!私が問題児みたいじゃない!!」
伊織「そもそも他人が記入したアンケートを勝手に見ていいの?」
P「無記名だから大丈夫だろ」ガサガサ
伊織「まあ無記名なら……大丈夫なのかしら?」
P「それに今は幸いなことに 他のアイドル達がいないしな」
伊織「あれ?小鳥と律子と社長もでかけてるの?」
P「おう、社長と律子は一緒に出かけて、音無さんは早退した」ガサガサ
伊織「ふ~ん……」チラチラ
P「なんだ伊織?どんなことが書かれているのか気になるのか?」
伊織「うっ……そ、それは多少は気になるわよ……アンタは見たからいいでしょうけど……」
P「ははは、実は俺も全員分しっかりとは見てなくてな、一緒に見ていくか」
P「まずはこれから」サッ
こんなダメダメな私にも765プロの皆さんは、とても良くしてくださるので不満なんてありません
………ただ、あえて一つだけ挙げるとすれば、伊織ちゃんが気になりますぅ
伊織「………」
P「………」
伊織「これを書いた人ってどう見ても雪……」
P「伊織、書いた人を詮索するのは止すんだ」
伊織「いや、でも……」
P「続きを見ていくぞ」
P「冗談は置いといて……多分、傲岸不遜な伊織に対しての畏怖とか畏敬とかそんなんだと思うぞ」
伊織「まあ そうでしょうね……傲岸不遜は言い過ぎじゃない?」
P「あと恐怖も含まれていそうだな」
伊織「恐怖も言い過ぎじゃない?」
P「はい、というわけでこの案件は解決しました!次行くぞ次」
伊織「ん?その下に まだ続きが書かれているじゃない」
P「……見たいか?」
伊織「そりゃここまで見たし全部見たいわよ」
P「この後は、延々とポエムが綴られているだけだが……」
伊織「この案件は解決したし 次行くわよ次!」
伊織「誰!?最後の誰が書いたの!!?」
P「よ、止せ!詮索するのはマナー違反だぞ!?」
伊織「そんなの知らないわよ!!」
P「みんな伊織のことを思って 苦言を呈してるんだぞ?」
伊織「前の2つはともかく最後のは明らかに暴言でしょ!?」
P「落ち着けって、デコ助の部分は確かに酷いが、皆を呼び捨てにする伊織にも問題があるんだぞ?」
伊織「ぐぐぐ……」
P「今後は言葉遣いを改めて呼び捨てを止めるということでいいだろ?」
伊織「……ぜ、善処するわ」
P「よし!この案件はここまで!ハイサイ!やめやめ!次行くぞ!」
伊織「………」
P「むう……」
伊織「どうしたのよ?見せにくいことでも書いてあるの?」
P「まあ……な」
伊織「ふん、今更私のことは気にしなくて結構よ」
P「いや、伊織の事と言うよりも……これは……」
伊織「なによ、はっきりしないわね?いいから見せなさいよ!」
P「……わかった、これを見てくれ」
とても言いにくいことなんですけど~伊織ちゃんのいつも抱いている~
ウサギのお人形さんのことで~少し困っていまして~
伊織「シャルルのこと?」
前に~伊織ちゃんと一緒に仕事をした時にですね~
伊織ちゃんが~シャルルちゃんを楽屋に置いて~
先に~現場に向かったことがあったんです~
その時に~
伊織「のんびりとした書き方ね、なにが言いたいのかしら?」
私……見ちゃったんですよね……
シャルルちゃんが勝手に動いちゃったところを……
伊織「へ?」
正確には動いているところじゃなくて、動いた後を見たんですがね……
ソファーに座っているな~っと思ってフッと見たら……
テーブルにね……ちょこんと座っているんですよ……
……………
……私……焦りましてね……
いやいや、これは私の思い違いだ、最初からテーブルに座っていたんだって……
目をギュ~って閉じて、自分に言い聞かせるわけですよ……
それで意を決してパッと目を開けたら……
……………
……今度は棚の上に座っているんですよ………
私は我慢できなくなって、ヒャアァァァァァっと
伊織「やめろーーーー!!!」
伊織「なんで途中から語り口調が稲川淳二になっているのよ!?」
伊織「っていうか、これってアンケートよね?『事務所内で困っていることはありませんか?』よね!?」
P「ま、まあ困っていることではあるが」
伊織「こんなの冗談にしてもタチが悪すぎるわよ!」
P「い、いや冗談とも言えなくてな……これも見てくれ」
伊織「え?」
南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏しゃるる殿南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏しゃるる殿南無阿弥陀仏
南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏しゃるる殿南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏しゃるる殿南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏
南無阿弥陀仏しゃるる殿南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏しゃるる殿南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。
伊織「………」
P「………」
伊織「た、タチの悪い冗談よ……」
P「そうなのか?この二人に限ってそんな冗談を言うとは思えないが……」
伊織「もしくは見間違えよ!多分疲れていたのね、最近忙しいし!」
P「そ、そうなのか?」
伊織「それ以外ありえないわ、はい!証明終了!終わり!閉廷!!」
P「そうなのかなあ……」
伊織「この話は止めて次に行くわよ!」
P「次は、これでいいかな」
困ったことは伊織です!伊織の存在です!
伊織「私の存在が困り事なの!?」
P「伊織……なにをやったんだ」
伊織「し、知らないわよ!ここまで恨まれるなんて……」
何なんですかあの娘は!個性が付きすぎじゃないですか!ズルいですよズルい!!
伊織「ん?」
お金持ちな上にお嬢様でしっかり者でリーダーシップもあって歌もダンスも上手くて
伊織「え?…あれ?これ褒められてるの?」
頭も良くてなんでも器用にこなせて かと思ったら見えないところで必死に努力して
伊織「………」カァー
P(照れてるいおりん可愛い)
オデコがチャーミングでどんなボケにもツッコミ入れてくれていつも助かってますありがとう!
伊織「ど、どういたしまして」
私も伊織みたいになりたいです!個性がリボンだけの人は卒業したいです!!
伊織「………」テレテレ
P(こ、個性がリボンだけの人……ププッ)プルプル
どうすればいいんだろう、どうやったら伊織みたいになれるのかな……
P「伊織さん、個性がリボンだけの人がこう言ってますが、どうすればよろしいですか?」
伊織「ふふ、私にようになりたいのなら 並大抵の努力では不可能だと言っておくわ」
やっぱり伊織みたいに 呪われた人形を持たないといけないのかな。
伊織「やめろーーーー!!」
伊織「私のシャルルが呪われているみたいに言わないで!」
P「落ち着け伊織!アンケート用紙に怒っても仕方ないだろ!!」
伊織「うるさーい!こんな紙切れ!こうして!こうしてぇ!こうしてやるわ!!」カキカキカキカキ
P「ああ!!伊織がアンケート用紙に落書きを!?」
貴女はそのままでいいと思います。貴女は気づいていないかもしれませんが
765プロの皆は貴女
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