ドイツ・ベルリンのIFA 2016会場より。ソニーモバイルは、新フラグシップスマートフォン Xperia XZを発表しました。画面サイズがXperia X Performanceの5インチから5.2インチに大型化したほか、カメラ機能を大幅に強化。レーザーAFの採用や、赤外線を使ったホワイトバランス調整を売りにします。グローバル市場では10月以降に発売予定。
主な仕様は下記の通りです
- Snapdragon 820 64bitプロセッサ
- 5.2インチ フルHD(1920 x 1080)ディスプレイ
- 3GB RAM
- 32/64GBのストレージ容量
- 背面2300万画素カメラ、前面1300万画素カメラ
- 2900mAhのバッテリー容量
- USB Type-C
- Android 6.0 Marshmallow
X Performanceからカメラを大幅強化
最大の特徴はカメラ機能を強化した点。2300万画素+ISO12800のセンサーや、先読みオートフォーカス「Predictive Auto Fucus」などの要素はXperia X Performanceから引き続きます。Xperia XZでは加えて、Xperia初となるレーザーAFを採用。従来のXperiaはイメージセンサーの色情報を使って合焦していましたが、レーザーAFの導入により、暗い場所でのフォーカス性能が大幅に向上したとしています。
またホワイトバランスの識別精度も向上。X Performanceまでは、ホワイトバランスの識別にRGBの色情報を使っていました。これがXperia XZでは、ホワイトバランスを識別する色情報に赤外線を追加。これにより、ホワイトバランスの認識精度が向上し、例えば屋外にいるのに、屋内と判定されて写真が青くなるといったことが改善されるとしています。
さらに、スマートフォンとして世界初の5軸手ブレ補正に対応した点も売り。従来機では角度ブレ・ローリングに対応した3軸手ブレ補正でした。これがXperia XZではX-Y軸のシフト手ぶれ補正を追加。これにより、ズームをしたり、自撮りをする際の手ブレに効果を発揮するとしています。
バッテリーの劣化を防ぐ「インテリジェント」な機能も
Xperia Xシリーズの訴求点である「インテリジェント」な機能も強化しました。これは「Battery Care」という名称で、Xperia X Performanceに搭載された「バッテリーの寿命の2倍にする技術」の進化版です。ソニーによれば、スマートフォンを満充電のまま放置することが、バッテリーを劣化させる大きな要因。そこで、Battery Careでは、ユーザーの生活リズムを認識して、就寝時に充電を開始した場合でも、起床したタイミングで充電が完了するように、途中で充電速度を遅らることができます。これにより、スマートフォンが満充電となる時間を短縮して、バッテリーの劣化を抑えるという仕組みです。裏表を気にせずに使えるUSB-CもXperiaとして初採用。バッテリー容量は2900mAh。本体サイズは129 x 65 x 9.5mm、質量は135gです。またXperia X Performanceと同様に防水・防塵に対応します。
筐体はXperia X Performanceと同様にアルミニウム。輝度の高い素材を用いたとしており、カラーは「ミネラルブラック」「プラチナ」「フォレストブルー」の3色展開。グローバル市場では10月以降に発売予定。日本での発売予定は明かされていません。