709 :稲川淳三 ◆YtxbdwUkqw :03/08/30 19:41
今からする話は、ここ数日の内にあたしが体験した話なんですけどね。
月曜日の晩御飯が、カレーライスだったわけですよ。あたしもカレーは嫌いじゃ
ないんで、ついバクバク食べちゃう。んでもっておいしく食べて、その日は
ぐっすり寝たわけですよ。・・・ンで~、翌日の火曜日の夕飯時、ふと台所に
立ち寄ると、カレーの匂いがするんですよ。「アァ、今日もカレーかぁ」と
思ってたら、案の定、カレーうどんだったわけですよ。まぁあたしもカレー好き
ですから、ペロリとカレーうどんを平らげちゃった。・・・ンで~、また翌日の
水曜日の夕飯時の事ですよ。家に帰宅したあたしは、な~んかイヤな予感がした
わけですよ。「うわ~ヤダなァ~、気持ち悪いなァ~」と思った瞬間、突如
「台所にいっちゃいけない!いっちゃいけない!」という声が頭の中に響いて
きたんですよ。「うわ~ヤバいなァ~」と思いつつも、思いきって台所のドアを
開けたんですよ・・・尋常じゃない・・・尋常じゃないほどカレーの匂いがする
んですよ・・・案の定、その日もカレーでした。カツカレーだったんですけどね。
いくらカレー好きのあたしと言えども、3日連続カレーはちょっとキツい。
その夜は、まんじりとも出来ずにベッドの中に入りましたよ。・・・ンで~
あたしいつの間にか寝ちゃってたんですねぇ。夜中の2時くらいでしたかねぇ。
「淳ちゃん・・・ねぇ淳ちゃん」と、部屋のドアの外でおかんの声がするんで
すよ。「うわ~ヤダな気持ち悪いなァ~」と思ってたんですが、
「イッ、イィィィィッ~」とドアを軋ませながら、おかんが部屋に入ってきた
わけですよ。そして「ねぇ、淳ちゃん。カレー美味しかった?」と耳元で囁いて
くるんですよ。あたしは「うわ~勘弁してくれナンマイダブナンマイダブ~」と
一心不乱にお経を唱えてたんですが「ねぇ、淳ちゃん。カレー美味しかった?」
とこのセリフをくり返すんですよ。あたしはもう恐怖で堪らなくなって、
「帰ってくれ~ナンマイダブナンマイダブ~」と口の中でくり返してたんですよ。
そしたらおかんが、あたしの耳元にピタリと口を近づけて、こう囁いたんですよ。

「そんな事したって、明日もカレーだよ」