セガの怪作『スペースチャンネル5』が、あらかた15周年記念のVR新作として帰ってきます。
新作『スペースチャンネル5 ウキウキビューイングショー』は、主人公うららによるリポートショーを主観視点で体験するコンテンツ。9月15日(一般公開17日)から開幕の東京ゲームショウでデモバージョンが体験できます。
1999年にセガのゲーム機ドリームキャストで第一作が発売された『スペースチャンネル5』は、ポップなパルプSF風世界を舞台にした音楽ゲーム。
怪光線で人々を無理やり踊らせるモロ星人の侵略に対して、宇宙放送局スペースチャンネル5の新米リポーター『うらら』が事件をリポートしつつダンス勝負で戦うという、説明しても伝わるか不安なストーリーの怪作でした。たまたま開発中バージョンを目にしたマイケル・ジャクソンが、みずから熱望して出演を果たしたことでも有名です。
フルゲームコンテンツとしての新作は2002年のパート2を最後に移植や復刻のみですが、主人公うららはセガを代表するキャラクターのひとりとして多数のゲームやコンテンツに客演しています。
新たに発表された新作ソフト『スペースチャンネル5 ウキウキビューイングショー』は、VRヘッドセットを使ってスペースチャンネル5の世界に没入できるコンテンツ。音楽ゲームではなく、うららによるリポートショーを間近に体験する『新作ソフトウェア』と表現されています。
自分の目の前を颯爽と通り過ぎる「うらら」のウォーキングにくぎ付けになったり、 オリジナルゲームでは知り得ることの無かった番組制作の舞台裏を垣間見れたり・・・「スペースチャンネル5」の新しい楽しみ方を提供する新作コンテンツとなる予定です。
開発は元セガでスペースチャンネル5のアシスタントプロデューサーを努めた岡村氏、パンツァードラグーンの二木氏が率いる株式会社グランディング。
東京ゲームショウでの新作デモはホール9-W14 VRコーナーHTCブースで、auのVRコンテンツデモ「linked-door loves Space Channel 5」の一部として提供されます。デバイスはHTC Vive。
新作リリースに際して、初代 スペースチャンネル5 のゲームディレクター吉永匠氏、初代のアシスタントプロデューサーで本作の開発元代表取締役 岡村氏のメッセージは:
「1997年の『チャンネル5原案書を作ってた頃の自分たち』に伝えたい衝撃、 2016年にまさかのVR化対応!!はやすぎたコンテンツ(ってよく言われた)に、 時代があらかた追いついてきたような気がしております。 あの世界に、 客観者としてではなく主観者として『在る』ことのできる喜びは、 とてもハゲシクすごい勢いでちょっと嬉しいくらい官能的に、 もういいっていう程度で、 人として初めての領域に踏み込んだか如きウキウキです★」(吉永 匠)
「私がセガに在籍していた時、 スペースチャンネル5での役割はアシスタントプロデューサー、 企画開発だけでなく宣伝や広報にまで関わり、 当時の私の人生の真ん中に「スペチャン」があったといっても過言ではありません。 今回のVRは、 あえて「音ゲー」にせず「ショーを観覧」スタイルをとりました。 その理由はれからのお楽しみにしていただき、 まずは、 ずっとスペチャンのファンでいてくださった方々が楽しめるような、 スペチャン独自の世界観を掘り下げてみたいと思っています。 開発はまだまだこれからですが、 いきがかりじょう、 全力を尽くしてみたいと思います!!」(岡村 峰子)
今回出展の『スペースチャンネル5 VR ウキウキ★ビューイングショー』はHTC Viveを使ったデモ版ですが、「あらかた15周年」を記念するスペースチャンネル5フェスティバルの開幕となるべく、 今後もさまざまな展開を広げながら製品版のリリースへと盛り上げて」ゆくとされており、いずれは何らかのかたちで正式版のリリースを計画しています。現在のところは価格:未定、対応ハード:未定。