日本を代表するボードゲーム「将棋」の世界で、史上最年少のプロ棋士が誕生した。
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14歳のプロ棋士誕生 最年少記録62年ぶり更新 (毎日新聞)
サムネイル画像:新四段誕生のお知らせ *藤井聡太(史上最年少四段)・大橋貴洸 (日本将棋連盟) 加藤一二三9段の記録「14歳7カ月」を62年振りにやぶる快挙だという。日本将棋連盟の公式サイトをのぞいてみたら、今回プロになったのは2名じゃないですか。なんか、いつぞやの芸人さんが芥川賞を取ったときのような感じになってますね。意外と、じゃないほうの方のほうがキャラクタが濃かったりしますよね(笑)
ところで、名人戦の主催の一社ということでソースは毎日新聞なんですが、毎日新聞といえば近所の新聞屋さんにたまたま用事があって事務所に入ったら、そこに「
毎日新聞 休刊日のお知らせ」という張り紙がしてあって、日付がばーって書いてあって、思わず心の中で「毎日新聞なのに毎日じゃないのかよ!」とつっこんでしまいました(笑)
って、そんなことはどうでもいいんです!
おりしも今年の3月に30年以上将棋ファンから愛読されていた「週刊将棋」が休刊となるなど、ただでさえ囲碁に押されて影の薄い将棋界ですが、今年6月には佐藤天彦新名人が誕生するなど、長い間続いた羽生・森内時代の終焉、つまり新しい時代の到来を予感させるニュースが続いています。
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佐藤天彦新名人「今も信じられない」 一夜明け心境語る(朝日新聞)
囲碁といえば今年3月(これも今年なんだなあ、なんかすごい前に思える)に行われたアルファ碁vsイ・セドルの戦いは凄かったですねえ。職場で隠れて見てましたよ(笑) 「コンピュータが囲碁で人間に勝つにはあと10年必要」とか何とか言われてたのに、結局、コテンパンにやられちゃいましたね。でも3連敗してお葬式ムードの中、第4局イ・セドル九段が一矢報いたときは最高にアツかった!
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しかし、この歴史的敗北がボードゲーム界に残した傷跡は深かったようで、今回のニュースに対して以下のような感想をもらすひともいました。
14才でよりによって「AIに奪われる職業 No.1」に決め打ちしちゃダメだろ。たぶん10年後、遅くとも20年後には棋士は「食べていける職業」ではなくなる。
SOUCE:最年少プロ棋士の誕生に寄せて、中学生で将来の進路を決めてしまうことの是非。(togetter) でもよく考えてみてくださいよ。だったら100m走なんか、全員カール君でいいじゃんってなっちゃう。ヘイ、カール!ヘイ、カール!って言ってりゃいいじゃんって。プロゲーマーなんか特にそうだよ。コンピュータじゃなくて人だからこそ意味があるのに。ずっとCOM戦見てニヤついてたら世話ねえよ!(中にはそういうひともいます)
今朝もワイドショーでこのニュースが取り上げられてましたよ。ここ10年で競技人口が激減したにせよ、なんで将棋界のニュースがお茶の間にまで届けられてるのかっていうと、もともと「国で一番偉いひとが好きなゲームだった」って単純な理由があったからだと思うんですよね。
将棋の歴史を紐解くと、江戸時代、将棋は将軍家にばっちり保護されていましたからね。家元制度ってやつですよ。ほら、日本人って基本的に権威主義者じゃないですか。やっぱり最終的には偉い人が何かやってくれないといけない。
だから僕も待ってるんですよ。いつかゲーム好きが国のトップとかになったら、きっとプロゲーマーの立場ももっと変わるんじゃないかってね。
しかしそのワイドショーでやってました。今一番稼いでいる羽生三冠にしてもその年収(賞金額のみ)は1億2000万円くらいだって。だったら世界のトップゲーマーとあんまり変わらないよね。たとえばよくレッドブルが主催してるマイナースポーツとかあるじゃない。将棋界って世界的に見たら、その1つぐらいの規模なのかもしれないね。
まあ、何にせよ、藤井四段、そして大橋四段のこれからの活躍を期待します!
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