こんにちは、ライターのギャラクシーです。
突然ですが、みなさんはアニメがお好きでしょうか?

 

 

……うん、好きそうですね。そういう顔してる。

 

僕もアニメが好きなんですが、30歳を過ぎたあたりから「地味なアニメっていいな」としみじみ思い始めました。

派手なアクションや演出、世界を巻き込むストーリー、カラフルな色彩……ひとことで言うと、アニメアニメした作品って、頻繁に見てると胃もたれするようになってきたんです。いや、好きなんですけどね。

 

 

好きだけど胃もたれする作品の例「コードギアスシリーズ」

 


好きだけど胃もたれする作品の例2「ラブライブ!シリーズ」

 

ステーキやカツ丼もいいけど、今は煮魚とか高野豆腐を食べてホッと落ち着きたい……そんな時ってありませんか?

というわけで今回は、胃もたれしやすい大人にもおすすめな地味アニメを、ランキング形式でご紹介します。

 

 

地味アニメの条件

 

今回取り上げたいのは、マイナーだから地味という意味でも、売れてないから地味という意味でもなく、『作品内容そのものが地味』というアニメです。そして絶対条件として『良作であること』を重視しています。

それらの作品群の中から、以下の基準でポイントをつけ、ランキングにしました。

 

1、良作品度|作品としてレベルが高いこと

地味で、しかもおもしろくないアニメを見るくらいならバスタオルでも見といた方が有意義だから。

 

2、画面|絵が地味であること

カラフルな色使いとか、影が細かく描写されてる画面を見ると目が疲れる年齢になってきたから。茶色やベージュ、うぐいす色などが高ポイント。

 

3、物語|ストーリーや設定が地味であること

急な展開とか爆発とか死とか、世界のバランスを崩す超古代文明の遺跡とか、少なければ少ないほど、地味ポイントが高い。

 

4、キャラクター|登場人物の性格や行動が地味であること

汗でドロンドロンの熱血漢や、キャッハー♪っていうテンションの女子高生とかは、好きだけど疲れるので。

 

 

発表! 地味アニメベスト10

 

ではさっそく発表していきましょう。ほうじ茶などすすりながら、ごゆるりとお楽しみください。

 

10位:『花咲くいろは』

・公式サイト

 

獲得地味ポイント(5点満点)|良作度:2|画面:2|物語:4|キャラクター:4|昼ドラ度:5

あらすじ:東京育ちの女子高校生・松前緒花は、借金を作り夜逃げした母と離れ、祖母の許に身を寄せる。石川県の温泉街にある旅館で、住み込み仲居見習いとして働きながら学校に通うことになった緒花は、個性的な従業員達と共に働き、成長してゆく。

地味度評価:昼ドラがアニメ絵になったという感じの作品。ごく普通に旅館従業員同士で仲良くなったりちょっとしたトラブルがあったりといった日常が繰り返される。昼ドラと同じでなんとなくボ~ッと見てしまうアニメ。ちなみに作中に出てくる架空のお祭り「湯涌ぼんぼり祭り」が、石川県湯涌温泉観光協会主催で実際に毎年開催されている。

 

9位『四畳半神話大系』

・公式サイト

 

獲得地味ポイント|良作度:5|画面:3|物語:1|キャラクター:3|OZ度:5

あらすじ:京都大学3回生の男子学生が、1回生時に選んだサークルによって自らの大学生活をいかに変えていったか、その可能性を描く並行世界もの。ラスト、閉じた四畳半から抜けだした先に待っていたものは……?

地味度評価:若干アートなニオイのするビジュアルが地味ベスト的にはマイナスとなった。また、物語も一応平行世界を描くSFであり、ラストの緊迫感もあって9位という結果に。ただし良作度は文句なく満点なので、ぜひ見てもらいたい作品だ。

 

8位『有頂天家族』

有頂天2

・公式サイト

 

獲得地味ポイント|良作度:3|画面:2|物語:3|キャラクター:4|弁天様の声が聞き取りにくい度:5

あらすじ:京都では古来より、人に化けた狸と天狗が、人間に紛れて暮らしていた。しかしある時、狸界の頭領が人間たちに狸鍋にされ、帰らぬ狸となってしまった。遺された息子たちと天狗と人間たちの、奇想天外なコメディドラマが展開される。

地味度評価:9位の『四畳半神話大系』と原作者も舞台(京都)も同じであり、なんだったらこちらの方が色彩豊かだし、狸の变化や天狗の登場なんかもあるはずなのに、なぜか地味度は圧倒的に上。次男の矢ニ郎が泣ける。

 

7位『SHIROBAKO』

・公式サイト

 

獲得地味ポイント|良作度:3|画面:2|物語:4|キャラクター:4|丸川社長のプリティ度:5

あらすじ:上山高校アニメーション同好会の5人(全員女子)は、いつか共に商業アニメを作ろうと誓いを立てた。2年半後、制作会社に就職したあおいは忙しい日々を過ごしていた。かつての仲間達もまた、悩みや挫折を抱えながらアニメ製作の現実と戦っているのだった。

地味度評価:画面全体のカラフルな色味、OPやEDがアニメアニメしているのが(地味ベスト的には)大きなマイナスとなった。言い忘れていたが、地味度が高いのは、インストゥルメンタル > 外国の曲 > 日本の曲 > 声優の曲、の順となる。作品自体はアニメ制作のこともわかるし人間ドラマもあり良作。

 

6位『大正野球娘。』

大正野球娘

・公式サイト

 

獲得地味ポイント|良作度:3|画面:2|物語:4|キャラクター:3|おジャンでございます度:5

あらすじ:大正14年、東邦星華高等女学院に通う鈴川小梅は、親友である小笠原晶子の誘いで野球を始めることになった。当時は女性に学歴など不要、スポーツなどもってのほか、という時代だったが、メンバーの少女達はひたむきに野球に打ち込むのであった。

地味度評価:スポーツものとは思えない地味さ。もちろん魔球なんてない。最終的に「ちょっとうまくなる」くらいなのがとても良い。ピッチャーの晶子が、最初は腕だけで投げてたのに、少しずつ上達して、腰の入ったそこそこの球が投げられるようになるのを見てると、父親のような気持ちになれる

 

5位『夏目友人帳』

・公式サイト

 

獲得地味ポイント|良作度:4|画面:4|物語:3|キャラクター:2|モノローグ度:5

あらすじ:主人公・夏目貴志は普通の人には見えるはずのない妖怪を見てしまうことが多かった。ある日、貴志は祖母・レイコの遺品の中から「友人帳」を見つける。友人帳は貴志と同様に妖が見え、天涯孤独だったレイコが、妖怪たちと勝負して負かした結果、奪った名を集めた契約書の束だった。

地味度評価:妖怪が出てくるので派手な戦いになるかと思いきや、大体毎回「想い」みたいな話を聞いたり解決してやったりといった形で終わるハートフルなストーリー。2008年から不定期にアニメ化されている長寿作であり、2016年10月より第5シリーズが放送予定。

 

4位『氷菓』

・公式サイト

 

獲得地味ポイント|良作度:4|画面:3|物語:5|キャラクター:4|わたし気になります度:5

あらすじ:神山高校1年生の折木奉太郎は、姉・供恵からの勧めで古典部に入部する。同じ1年生の部員・千反田えるの強烈な好奇心を発端として、奉太郎は日常の中に潜む様々な謎を解き明かしていく。やがて古典部と、その文集「氷菓」にまつわる33年前の真実に挑むことになる。

地味度評価:学園推理もの。といっても殺人などではなく、アレがなくなったとかあの時なんでこう言った~みたいなごく日常的なものを推理していく作品。『ハルヒ』や『けいおん』の京都アニメーションが作っている。作画がすごいと言われる京アニ作品の中でも、屈指の美作画。

 

3位『蟲師』

・公式サイト

 

獲得地味ポイント|良作度:5|画面:3|物語:3|キャラクター:4|実写映画はなかった度:5

あらすじ:動物でも植物でもない、生命の原生体「蟲」。 本来棲む世を隔てたヒトと蟲とが重なるとき、人智を超えた妖しき現象が生まれる。主人公・ギンコはそういった現象に対峙する「蟲師」として、旅の途中で様々な人や蟲に出会ってゆく。

地味度評価:音楽もキャラも、そして特に色彩が圧倒的な地味度。独特の雰囲気があり、作品としての質は非常に高い。今回は「大人が見れるアニメ」という面も重視しているので、その意味で言うと一番おすすめかもしれない。

 

2位『灰羽連盟』

・公式サイト

 

獲得地味ポイント|良作度:5|画面:5|物語:4|キャラクター:5|実は……度:5

あらすじ:水に満たされた繭の中で目を覚ました少女・ラッカ。古びた建物の一室で彼女を迎えたのは背中に飛べない灰色の羽を持つ、「灰羽」と呼ばれる人物たちだった。高い壁に囲まれたグリの街、灰羽たちの暮らすオールドホーム、そこでの仲間たちとの穏やかな日々が始まる。

地味度評価:特に何の説明もなく、背中に灰羽の生えた少女たちが優しい世界で生活していく。が、終盤にいくにしたがって彼女たちやこの世界の謎がなんとなくわかるようになっており、その事実を知った上で見るとさらに優しい気持ちになれる作品。地味、という以外は文句なしの良作。

 

1位『英國戀物語エマ』

エマ

・公式サイト

 

獲得地味ポイント|良作度:4|画面:5|物語:5|キャラクター:5|ヒロインがメガネ度:5

あらすじ:1890年代、ヴィクトリア朝時代のイギリス。主人公のエマは老婦人・ケリーの下で家事全般を取り仕切るメイドとして暮らしていた。ある日、貿易商ジョーンズ家の跡取り息子・ウィリアムと出会うことで、お互いにほのかな恋が芽生えるのだが……。身分違いの恋を描いた作品。

地味度評価:キングオブ地味アニメ。オープニングは歌詞なしのインストゥルメンタル。ヒロインはごくごく普通の奥手な女性で、しかもメガネ。色彩は茶色とえんじ色ばかり。大人どころか、お婆ちゃんでも見れるアニメと言えるだろう。当時の生活が細部まで描かれ、身分違いの恋を抑えめなトーンで描いた良作。

 

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。

他にも『凪のあすから』や、『彼氏彼女の事情』、『あの夏で待ってる』、あと、すべての地味アニメの源流じゃないかと思っている『宇宙船サジタリウス』なども紹介したかったんですが、それはまた次の機会に。

 

 

最後に、今回まとめてみて地味アニメの傾向みたいなものが見えてきたので、それを発表することで本記事の締め括りとさせてもらいます。

 

地味アニメは―

 

・日本語タイトルが多い

 

・明朝体のロゴが多い

 

・公式サイトがわかりにくい(プロモーションが上手ではない?)

 

・声優・阪口大助が脇を固めてたら安泰

 

・画像検索でド下手なファンアートがヒットする(二次創作数が少ない?)

 

 

そして……

 

 

 

 

PA

・P.A.WORKS(アニメ制作会社)の地味アニメ安打率がヤバい

※作品紹介ページ(SHIROBAKO、凪のあすから、有頂天家族、花咲くいろはなど)

 

 

以上です。

「他にもこんな作品があるよ」「◯◯が入ってない、やり直し!」などのご意見があれば教えてくださいね!