インドの大富豪が大盤振る舞いです。
画像:【超低価格ネット通信サービス】
http://inmobility.org/20161599/faqs-what-is-volte-and-is-the-voice-call-of-jio-really-free/
7日に報じられたもの。
インド国内で一番の大富豪であるムケシュ・アンバニ氏は200億ドル(約2兆円)を投じ、10億人が
低価格で使える第4世代(4G)通信サービス「リライアンス・ジオ」の提供を今月5日から開始しました。
画像:【ムケシュ・アンバニ氏】
http://lawnn.com/cag-revealed-discrepancies-financial-dealing-oil-ministry-reliance-industries/
同サービスは年内の利用は無料で、来年から有料となりますが、月額149ルピー(約230円)と低価
格。
通信に必要なスマートフォン端末も1台30ドル~50ドル(約3000~5000円)ほどで各種提供。
画像:【格安スマホ端末】
http://rtn.asia/t-t/16675/reliance-jio-4g-to-open-to-public-via-invite-system-this-month-report
インドでは貧富の差が根強く残っており、インターネットが利用できるのは国民の5人に1人というのが
現状。
また公衆無線LANもほぼ存在せず、高速ネット接続は都市部でも一般層や富裕層の多い地域にのみ
配備されています。
http://www.voicendata.com/india-to-cross-reach-734-million-mobile-subscriber-mark-by-2020-gsma/
https://www.flickr.com/photos/chayshots/210179769/
アンバニ氏はこの現状を打破し、ネットを庶民や貧困層でも利用できるよう、インド全土に約10万の基
地局を建設。
すでに1万8000都市と20万の村に配備し、来年3月までに国民の90%が利用できるよう低価格ネッ
ト通信の普及を目指すとのこと。
また都市ニューデリーで行われた通信速度の実際の計測でも上り21M(メガ/秒)となかなか快適なよ
うです。
なお、アンバニ氏は世界でも第5位の大富豪(2008年度調査)で、弟のアニル氏と合わせて総資産26
0億ドル(約2兆6000億円)とされているため、非常に多くの資産をこの計画に投じたことになります。
アンバニ氏の画期的な低価格通信サービス提供に合わせ、競合各社もコレまでの料金を80%ほど引
き下げるなど対抗路線を張っています。
相当思い切ったことをしますね。
日本でも同じような富豪は現れないものでしょうか・・