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しぶりん
smile (69)

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 21:15:21.98 ID:DaUJfx88O
よし立った

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 21:18:29.03 ID:DaUJfx88O
ガチャリ

凛「おはようございます」

シーン…

凛「……あれ? 誰もいないのかな」

凛「プロデューサー? ちひろさん?」

凛「ま、いいか。ちょっと早く来すぎたし」

凛「……あ」

凛「プロデューサーのコート」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 21:22:48.77 ID:DaUJfx88O
凛「……」キョロキョロ

凛「……」

凛(これはくんくんするしかない……!)

凛「っ! ダメ、そんなのおかしいって」ブンブン

凛「だ、だいたいアイドルとプロデューサーだよ? ないない、ないって」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 21:27:07.08 ID:DaUJfx88O
凛「うん、……ないよ」

凛「……」

凛「……ちょっとだけ」

凛「ちょっとだけならノーカンだよね」

凛「それに、プロデューサーが変な匂いとかだったら他のみんなが抱きついたときとか困るし」

凛「そう、これはプロデューサーのため。プロデューサーの……」ソーッ

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 21:29:18.38 ID:DaUJfx88O
すまん
ミスってここから先が消えてた

時間かかるけど復旧する

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 21:32:02.14 ID:DaUJfx88O
ガチャ

卯月「おはようございまーす! 島村卯月、今日も一日頑張りまーす!」

凛「!? う、卯月!」バッ

卯月「あ、凛ちゃんおはよー♪今日のラジオ収録楽しみだねっ」

凛「あ、う、うん。そうだね」

卯月「? 凛ちゃん、なんか動揺してない?」

凛「してない! してないよしてない!」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 21:35:06.86 ID:DaUJfx88O
卯月「そう?」

凛「う、うん」

凛(プロデューサーのコートをくんかくんかしたい、だなんて言えるわけない……)

ガチャ

P「あーすっきりしたっと……お、凛に卯月。おはようさん」

卯月「プロデューサーさんっ! おはようございます!」ニコッ

凛「お、おはようプロデューサー」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 21:38:06.75 ID:DaUJfx88O
P「あー、やっぱ朝一番に見る卯月スマイルは格別だなぁ」

卯月「そ、それほどでも……ありますけど♪」

P「あざといっ!」

卯月「ガーン! ひどいですよう!」

P「あっはっは、冗談だよ冗談! 卯月は可愛いなぁ」

卯月「んもう、よいしょしたってダメですからねっ」ニヨニヨ

P「と言いつつもニヨニヨする卯月可愛い!」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 21:41:26.34 ID:DaUJfx88O
凛(プロデューサーの朝一番の匂い……いい)

P「って凛、どうした? 具合でも悪いのか?」

凛「! ……ううん、なんでもないよ。心配しないで」

P「ほんとか? 何かあれば頼ってくれていいからな」

凛「うん、ありがと。そういえばプロデューサー」

P「ん?」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 21:43:55.08 ID:DaUJfx88O
凛「椅子にかかってるコート、新しいよね。買ったんだ?」

卯月「それ、私も気になりました! 着るにはまだちょっと早いですよね?」

P「ああいや、俺寒がりだからさ。こうでもしないと朝は外に出れないんだよね」

凛「へー……」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 21:46:25.63 ID:DaUJfx88O
凛(つまり)

凛(これから寒い日が続けば、どんどんコートにプロデューサーのフレーバーが……!)

凛「……ふふ」

卯月「どしたの凛ちゃん?」

凛「何でもないよ、卯月」ニッコリ

P「うんうん、凛もいい笑顔だ。この調子で頑張ろうな!」

凛・卯月「はい!」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 21:50:25.54 ID:DaUJfx88O
.
.
.
.
凛(そして、たった一人、私の孤独な戦いが始まった)

凛(すべては、プロデューサーの匂いをくんかくんかするために!)
.
.
.
.

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 21:53:54.09 ID:DaUJfx88O
数日後



凛「予報通り、ここ最近は例年よりも気温が低い」

凛「他のアイドルのスケジュールも頭に入ってる。みんなはもう少し後から来るはず」

凛「プロデューサーはいつもモーニングコーヒーを飲んでくるから、この時間はお手洗いに行く」

凛「……カンペキ」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 21:57:34.45 ID:DaUJfx88O
凛「そして目の前には、プロデューサーの、コート……!」

凛「絶好のくんかくんか日和。神様に感謝しよう」

凛「っと、プロデューサーが戻ってきちゃう。早くしないと」

凛「……」ゴクリ

ガッチャーン

未央「おっはよーございまーす!!」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 22:01:30.84 ID:DaUJfx88O
未央「本田未央、ただいま参上! 今日も張り切っていこー!」

凛(ああああああ!!?)

未央「お、しぶりんおっはー♪」

凛「お、お、おはよう未央」

未央「どったの、プロデューサーのコートなんかジッと見て」

凛「え、あ、ち、ちょっとホコリがついてたんだよ。それを取ろうとしたの」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 22:05:58.76 ID:DaUJfx88O
未央「そっかー、しぶりんは相変わらずプロデューサー想いだね♪私も負けないからねっ!」

凛「あ、あはは。そ、そういうんじゃ……」

凛(ハイパーくんかくんかタイムが……あああ……)

ガチャ

P「あーすっきりしたっと。お、未央に凛、おっはー」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 22:11:06.03 ID:DaUJfx88O
未央「おっはープロデューサー! 聞いて聞いて! 朝来る途中さ、私のファンだ、って子に話しかけられたんだ!」

未央「私嬉しくって嬉しくって、走ってきちゃったよー!」

凛(そんなことが……喜ばしいけど、予定が……!)

P「マジで!? やったじゃないか!」ガシィ

未央「お、おおお!? プロデューサーパワフルー!」グルングルン

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 22:14:42.34 ID:DaUJfx88O
P「良かったなー未央ー!!」

未央「えっへへー、プロデューサーのおかげだよー!!」

P・未央「あははは!!」グルングルン

凛(う、うぅ……今日を逃したらいつになるか……)

凛(ううん、諦めちゃダメだよ私! 絶対にもふもふくんかくんかするんだ!)

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 22:23:03.18 ID:DaUJfx88O
また別の日



凛「よし、今日こそは……今日こそは……!」

ガチャ

凛「おはようございます……よし、誰もいない」

凛「……給湯室、休憩室ともにクリア」

凛「もふもふくんかくんかすりすり作戦開、始……!?」

美穂「すー……すー……」


小日向美穂(17) CV:津田美波 はにかみ乙女
中々見ないから一応プロフィール

49: なんか保守助かるサンクス 2012/12/08(土) 22:28:13.67 ID:DaUJfx88O
凛(美穂がソファで寝てる……! な、なんでこんな朝早くに)

美穂「ふにゃ……」コロン

凛(しかもプロデューサーのコートがかけられてる!」

美穂「ん、んぅ……? ふあー」

凛(しまった声に……!)

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 22:32:30.63 ID:DaUJfx88O
美穂「あれ、凛ちゃん? おはよ……」

凛「う、うん、おはよ。どうしたの、早いね」

美穂「あぅ、じ、実はね」

美穂「私、アニメの声優さんに起用されてね……それで緊張しちゃって」

美穂「不安で、プロデューサーに相談したら、『一緒に練習しよう』って言ってくれて……えへへ」

凛(なんということ、なんということ……!!)

56: どっちにしても保守ありがたい 2012/12/08(土) 22:37:30.67 ID:DaUJfx88O
美穂「朝じゃないと収録間に合わないからって、さっきまで練習してたの」

凛「そ、そうなんだ」

美穂「でもね……窓ガラスから朝日が暖かくて、すごく心地良くて。ふわ……」

凛「そう……そのコートは?」

美穂「あ、これ? プロデューサーが掛けてくれたんだぁ。えへ、Pさんの匂い……♪」

凛(さすが、はにかみ乙女……! 天然でくんかくんかするなんて! しかも名前呼びなんて、油断ならない!)

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 22:41:29.20 ID:DaUJfx88O
ガチャ

P「あーすっきりしたっと。お、凛。最近早いな。はよっす」

凛「……おはよ」

P「テンションひっくいな。大丈夫か?」

凛「……うん。今日はちょっとね」

P「……んー、そっか。ま、無理すんなよ? ……で、美穂?」

美穂「はひゃい!」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 22:44:56.05 ID:DaUJfx88O
P「まったく、お前は……練習付き合うって言ったのにすぐ寝ちまって」

美穂「うぅぅ、ごめんなさい……」

P「朝早かったからしょうがないにしても……。しょうがない、今日はアフレコ付いてってやるから」

美穂「えっ、い、いいんですか?!」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 22:50:24.82 ID:DaUJfx88O
P「今日はフリーだしな。一肌脱ごうじゃないか」

凛(人肌! 脱ぐ! つまり匂い付きシャツとか諸々!)

美穂「あ、ありがとうございますっ! 私、一所懸命やります!」

P「おう、期待してるぞ。ほれ、もう一度役の声出してみな」

美穂「は、はいっ。こほん……きーば、きばきばごっ♪」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 22:54:11.39 ID:DaUJfx88O
P「うんうん、その調子でいこうな! 自分に自信持って!」

美穂「はい! 頑張りますっ!」

凛(きば……牙? ……歯! はみはみ! そういうのもあるんだ)

凛「ふふ、よかったね美穂」

美穂「うん!」

凛(私も収穫があったよ……早く、早く……!)

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 23:00:55.34 ID:DaUJfx88O
さらに後日



凛(ああもふもふしたいくんかくんかしたいすりすりしたいはみはみしたい)

凛(もうダメ)

凛(全身がプロデューサーのフゥレイヴァーを欲してる)

凛(形振り構ってられない、もう誰が居ようと居まいと、もふもふくんかくんかすりすりはみはみプロジェクトを実行しよう)

凛「いざ」

ガチャ

凛「おはようございます(美声)」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 23:04:19.72 ID:DaUJfx88O
凛「……」キョロ

凛「……」キョロキョロ

凛「……」キョロキョロキョロ

凛「……!」

凛「今日こそ誰もいない!」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 23:07:34.34 ID:DaUJfx88O
凛「ふ、ふふ……天は私の味方をしてるんだ」

凛「コート、手袋、マフラー……三種の神器が揃ってる」

凛「もう身に付けるしかあり得ないね」

ゴソゴソ

凛「……」

凛「……いい」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 23:11:20.87 ID:DaUJfx88O
凛「馴染む。実に馴染む。ちょっと大きいけど」

凛「こんな清々しい気持ち、初ライブ以来かも」

凛「……もふもふ」

凛「……くんかくんか」

凛「……すりすり」

凛「……はみはみ」

凛「……もいちどくんかくんか」

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 23:15:19.32 ID:DaUJfx88O
凛「……ふぅ」

凛「今なら飛べる気がする(万感)」

P「よう凛」

凛「」

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 23:18:56.70 ID:DaUJfx88O
P「ったく、最近俺の防寒具をジロジロ見てると思ったら……」

P「今は俺しかいないからいいものの、どうみても変態だぞ? なんだよはみはみって」

凛「」

P「いやまぁ、男としてはなんとも言えない気持ちなんだけど」

凛「」

P「凛?」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 23:22:02.90 ID:DaUJfx88O
凛「プロデューサー」

P「ん?」

凛「縄ってどこにあるかな。首括れるような」

P「ようし落ち着け凛ちゃん。大丈夫だ何も心配いらない、縄も要らない」

凛「ふふ、ふふふふ。あ、そうだ。ふふふ、ちょっと待っててねプロデューサー」

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 23:25:32.09 ID:DaUJfx88O
P「あ、おい何を」

サラサラサラリ

凛「はい」

P「え」

『じひょー』

『ぜんりゃくわたししふやりんはあいどろやめますけいぐ』

P「いやいやいや、待て待て話し合おう、な!」

106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 23:28:27.07 ID:DaUJfx88O
凛「あ、ちゃんとクリーニングして返すから大丈夫だよふふふふ」

P「違うから、せめて意識をこっちに向けろ!」

凛「あははは」

凛「あは」

凛「……グスッ」

P「!?」

108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 23:31:20.46 ID:DaUJfx88O
凛「きらわれた」

凛「ぷろでゅーさーにきらわれた」グスグス

P「お、おい凛」

凛「ごめんなさい。ごめんなさいぷろでゅーさー……」ポロポロ

P「謝るなって……嫌いになんかならないよ」

凛「だって……こんな変態、どうしようも」

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 23:35:55.57 ID:DaUJfx88O
P「むしろ嬉しいかな。いつもはクールな凛が、こんな風にアプローチかけてくるなんてさ」

P「凛の愛情表現なんだから、俺はなんだって受け入れるよ」ナデナデ

凛「プロデューサー……」

P「ほら、さすがに暖房効いてる事務所じゃ、防寒フル装備は暑いだろ? 脱いだ脱いだ」

117: 手数かけるがIDで追ってくれ 2012/12/08(土) 23:38:47.08 ID:DaUJfx88O
P「誰もいない、今のうちならぎゅってしてやるから、な?」

凛「……うん」

P「よしよし、いい子いい子」

凛「プロデューサー」

P「どした」

凛「直接嗅ぎたい」

P「……うん?」

120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 23:41:18.01 ID:DaUJfx88O
凛「プロデューサーの匂い、もっと……。直ならもっと、もっと……!」ジリジリ

P「スターップ。にじり寄るな手をワキワキさせるな」

凛「愛情表現、素晴らしいよね」ジリジリ

P「確かに素晴らしいよね。でもね、眼が据わってるんだよ凛」

124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/08(土) 23:43:44.84 ID:DaUJfx88O
凛「ちょっとだけいいよね。毎日ちょっとだけだから。いいよね、いいよね、ね、ね?」

P「凛おいやめ、あっそこはいかんっ! あ、あああっ!?」


いやああああああ……


凛「ふふ、満足……♪」テカテカ



おわり