20世紀初頭に活躍したイラストレーターのJ. C. ライエンデッカー(Joseph Christian Leyendecker ジョセフ・クリスチャン・ライエンデッカー)(1874-1951)の画集「アート オブ J. C. ライエンデッカー:The Art of J. C. LEYENDECKER」が10/11にマール社から発売されます。
アメリカの人気イラストレーター、ノーマン・ロックウェル(Norman Rockwell)に「雑誌表紙の匠」と呼ばれるほど、尊敬し手本とされたイラストレーターです。400以上の雑誌のカバーを描き、代表的な仕事としては雑誌「サタデー・イヴニング・ポスト」の表紙があります。他にはケロッグの広告キャンペーン、1888〜1957年に発行されていたアメリカの週刊誌「Collier’s Weekly」の表紙など挙げられます。
最もよく知られているのは、おそらく〈アロウ・カラーの男〉のポートレートで、これは男性として最初のセックスシンボルとなり、両性から人気を集めた初めての広告スターにもなった。この洗練された優雅な紳士のイメージが、それを見た何百万という人々の心を振るわせ、熱狂する社会に絢爛豪華なライフスタイルを売り込んだのである。 (Amazon内容紹介より)
上記、「アロウ・カラーの男」で描かれた男性は長年の恋人関係にあったチャールズ・ビーチという男性であることはあまり知られていません。
ライエンデッカーは同性愛者で、作品にも同性愛的な要素を広告主にも分からないように潜ませるという、サブリミナルな効果も狙っていたそうです。
そう言われて、見れば見るほど、男性同士の視線や仕草など、そう思えてならないですね。
本書は2008年にABRAMS刊から出版された「J. C. LEYENDECKER」の翻訳版でライエンデッカーの600枚以上の原画・写真・広告・雑誌の表紙が掲載されています。図版だけでなく、テキスト量も豊富で、これまで明るみに
そしてなんと、大型本、256ページというボリュームで3,132円という超お得価格。
上:「アロウ・カラーの広告tコリー犬」(1910)
下:「観客席にて2」(1913)
左上:「クッペンハイマーの良質衣料(ハードル)」(1920)
右上:「ハウス・オブ・クッペンハイマーの広告」(1920)
下:「ハウス・オブ・クッペンハイマーの広告『コリアーズ』誌」(1919)
「リドルフォ・ジスモンダ」(1906)
「S.S.リヴァイアサン」(1918)
「兵士とフランス娘」(1917)
「デッキチェア上のふたり」(1904)
「クリスマス前夜(サンタの膝に乗る少年)」(1923)
「アート オブ J. C. ライエンデッカー:The Art of J. C. LEYENDECKER