食べる哲学。建築家がスイーツをつくったらもはやアートだった
頭を使う人は、甘い物がお好き。
今までにも、舌だけでなく目でも楽しませる食べ物は数ありましたが、ここまで幾何学的、数学的なスイーツは前代未聞なのではないでしょうか。
今回ご紹介するDinara Kasko氏はウクライナ人の建築デザイナー兼パティシエです。
彼女は幾何学要素と建築デザインを融合する達人であり、まるでスイーツを建築物のようにみたて、今までにない、最も独創的な、食べられる建造物を生み出しています。
(Cresit : flickr)
「私はまだ実現されていないアイディアと、実験への大きな野望があるんです。
何かを真似ることはしたくなくて、全く新しいものを生み出したいのです」
とKasko氏は語っており、実際にそれは実現しています。
美しいだけではなく、建築哲学のようなものも感じますね。なぜこういうデザインになったのか、またどうしてこの色を使ったか、などを考えてから食べるとより楽しめるかもしれません。
そして結局、いつまでもたっても食べられないという未来がみえるようです。
1. ビリヤードの玉かな?
2. 美しい図形の代表格、五角形。日本になじみのあるのは安倍晴明の五芒星でしょうか。西洋では魔法のシンボリズムでもあるそうです。
3. 触ったら電気ショックを受けそう。
4. この段差や面積にもきっと法則性があるんでしょうね。
5. 卵のよう。つついたら破裂しそうで食べるのも恐る恐るですね。
6. インテリアをベースに三角形、四角、球体の三種類の幾何学的形状を用いたそう。控えめに言っても全く食べ物にみえません。
7. 誰がなんといおうと、チェリーとミルクのムースだそうです。なんだか監視されている気分。
8. 今度は六角形。六芒星はダビデの星ともいわれ、イスラエルの国旗にも用いられています。
9. クリスマスをイメージしたケーキとのこと。しなやかな肢体のような上の飾りが印象的。
10. 3×3のキューブ。中にすけて見えるオレンジはまるで火山のよう。
11. 球体ぎっしり。
12. 黄金のアーモンドのような美しい形状です。
13. チーズの穴かな?
14. サワーキャラメルケーキ。食べたら怪我しそうな三角形の存在感たるや……
15. 美しい蓮の花をモチーフにしたホワイトチョコレート。上の赤い触覚は一体……
16. 和風イメージのものが続きます。でも中身はアップルチーズケーキだそうです。
17. ストロベリー・ココナッツケーキ。雪氷のような飾りが素晴らしい。
18. 10と似たようなデザイン。作者「シリコンモデルはじめました」
19. 中にはこんなものも。蜘蛛の巣のようです。
上記完成図。塗られているのはグレーズと呼ばれる、砂糖と水などを混ぜてつくるもの。よくドーナツなどにコーティングされている白いアレです。
こんな尖ったスイーツを作るなんて、どんなイカツイ理数系オヤジかと思いきや、実物はこんな人。
(Credit : Instagram)
良い意味で期待を裏切る、クールビューティさんでした。
彼女の作品は、スペインの製菓業界専門誌、『so good』にも掲載されたようです。『so good』は世界の超一流パティエシエが登場する雑誌。彼女の作品は、なんと下記画像のように表紙にもなっています。
表紙は、少し違いますが、上に掲載した5番のスイーツがモデルでしょうか。横の大きいブツは……プラスチック製の模型だとか。
なぜつくった。
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コメント
スイーツがこんなに綺麗になるってことは他の物もチャレンジすれば色んなものが生まれそう紙で建築模型を作るよりは粘土みたいなもので作るほうがすぐ形ができて楽しいかもなで、味は?で、味は?それで、味は??19は霜降り肉だよね?面白いな~
飽きるまで観た後にパクッと食べたいわ16は食べてみたい。それで、味は??これは味とか関係なく食べてみたいな
かじられた断面見てみるのも楽しそう確かに断面みてみたい。
断面も含めてアートになってたら感心するw和菓子もたいがいkちがいじみてるけどなエヴァの使徒か何か?食べるのもったいない、を地で行くのね。
この人に和菓子つくらせたらどんなものになるのかすごく興味がある。落雁なんかの打ち物で、二色くらい組み合わせたら斬新かつ素敵なのつくってくれそう
11番のケーキは動画で見たことある。固めのムースみたいな感じでうまそうだったあーケーキ食いたくなってきた美味しそう後半部分に行くに従ってちゃんと食べ物に見えるようになってきたw
どれも綺麗で食べられないなぁ…コメント欄にスネークがいますね…多少、腐っていても俺は蛇の方がいいなあ…霜降り肉わろた