iPhone 7の発売を控えたアップルが、ポータブルオーディオプレーヤーiPodの全シリーズを値下げしました。アップルのWeb直販では既に値下げが反映されています。
旧価格からの値下げ幅は、iPod touch 第6世代（タイトル写真）が4000円から1万円（価格表記はすべて税抜）。iPod nanoが2200円、そしてiPod shuffleは300円です。

今回の値下げは、iPhone 7の発売に合わせ、いわゆる「ドル円レート見直し」を行ったパターン。そのためか、米国価格は変っていません。新価格一覧と値下げ幅、そして米国価格との比較は続きに掲載しました。

iPod touch 第6世代に関しては下記の通り。値下げ幅は16GBと32GBが4000円、64GBが6000円、そして128GBが1万円となっています。中でも注目できるのは128GBの値下げ幅の大きさと米国価格との差です。16GBでは1ドル＝約104円となるレートですが、128GBでは97円と、米国価格に比べてもお得感が強くなる印象。

●ipod touch（第6世代モデル）
16GB ......2万800円（旧2万4800円、4000円値下げ。米国199ドル）
32GB ......2万5800円（旧2万9800円、4000円値下げ。米国249ドル）
64GB ......3万800円 （旧3万6800円、6000円値下げ。米国299ドル）
128GB......3万8800円（旧4万8800円、1万円値下げ。米国399ドル）

なお、本体の仕様やカラーリングに関しては一切変更なし。従来はこうした価格改定に合わせて背面カメラのないモデルが登場したこともありましたが、今回は純粋な値下げとなります。



iPod nanoは下記の通り。値下げ幅は2300円で、1ドル＝約104円のレート。touchの小容量モデルと同じ水準のレートなので、順当な値下げと呼べそうです。

●iPod nano ...... 1万5500円（旧1万7800円、2300円値下げ。米国149ドル）



シンプルかつ手頃なモデル、iPod shuffleは、もともと手頃なモデルということもあり、300円の値下げ。ドル円レートは1ドル＝約112円と若干高めになっているのが興味深いところです。

●iPod shuffle ...... 5500円（旧5800円、300円値下げ。米国49ドル）

▲こちらは値下げ前の価格です


このように今回のiPodシリーズ値下げは、touchの大容量モデルを中心に、かなりお買い得感を向上させるもの。
もともとtouch 第6世代モデルは、通信はWi-FiとBluetoothのみとなりますが、Apple A8プロセッサと1GBのRAM、iPhone 5並みのメインカメラ（800万画素、HDR切り替え対応）を搭載するなど、隠れた高性能機的な存在。もちろん、iOS 10にも対応します。
今回の値下げにより、こうした「手頃な価格で高性能なiOS入門機」的な性格がさらに強調された格好となりました。

16GBが2万円をわずかながら上回ってしまう点などはちょっと惜しい感はありますが（128GB並みのレートであれば1万円台に入るため）、いずれにしても仕様変更のない値下げは歓迎すべきところ。nanoやshuffle（後者は値下げ幅がかわいすぎる印象もありますが）を含めて、嬉しいニュースと呼べそうです。