真「家の外から誰かが見てる」
ジリリリリリ!マッコマッコリーン!マッコマッコリーン!マッコマッ バァン!
真「うーん!よく寝た!昨日は夜にランニングしたからかゆっくり寝れたや!」
真「目覚まし時計……あっちゃー、またやっちゃった。今月でもう6個目だよ……」ボロッ
真「もう……なんでボクったらいつもボタンじゃなくて本体ごと叩いちゃうんだろ」
真「って、そんなこと考えても仕方ない!朝の光を浴びて今日も一日頑張ろうっ!」シャー!
真「ん?誰だろあの人……」
男「……」
真「なんかこっちすごい見てるし!やっぱカーテン閉めておこう!」シャー!
ーー事務所
真「うーん、せっかくのいい目覚めが台無しだよ……」
亜美「あれれー?どしたのまこちん?元気ないねー?」
真美「むっふふー、さては恋のお悩みかなぁ?」
真「違うんだ……実はね……」
亜美「ええっ!それめちゃこわでしょ!」
真美「スピーカーだよスピーカー!」
伊織「それを言うならストーカーでしょ。でも、それはないと思うわよ」
真「どうして言いきれるのさ」
伊織「だって……こんな色気のない真をストーカーする奴なんて……ねぇ?」
真「なにをー!言ったな伊織!自分はやよいにストーカーまがいのことしてるくせにっ!」バンッ!
伊織「や、やよいのことは関係ないでしょ!あれは危機管理よ危機管理!悪い虫がつかないように私が見張ってるのよ!」
真「なにが危機管理だよ!ついこの間だって悪徳絵売りに囲まれた時にボクのこと呼んだくせに!まずは自分の安全管理したらどうなのさ!」
伊織「あっ、あれは響のためでしょ!それにあんたが来なくてもなんとかなったわよ!」
真「言ったなぁ!次はぜっったい助けになんか行ってやらないからな!」
やよい「二人ともなに喧嘩してるんですかー!やめてください!」
伊織「ごめんなさいやよい。即刻やめるわ」
真「早っ!?」
やよい「なるほど、それで喧嘩してたんですねー」
やよい「まずは伊織ちゃん!真さんに謝って!真さんは本気で悩んでたのに最初にからかったのは伊織ちゃんなんだから!」
伊織「わ、わかったわよ……悪かったわね、真」
やよい「伊織ちゃん?謝り方が違うんじゃないかなーって」ニゴゴゴゴゴ
伊織「ひ、ひぃ!ごめんなさい真!ついちょっといじわるしたくなっちゃっただけなの!」
真「ま、まぁそんなに謝るなら許してあげるよ」
やよい「真さんも……伊織ちゃんのことをストーカー呼ばわりしたことは謝ってくださいね?」ニゴゴゴゴゴ
真「ひ、ひぃ!ボクこそごめんね伊織ぃ!」
やよい「これで仲直りですね!ハイ、ターッチ!イェイ!」
真 伊織「い、いぇーい」
伊織「でも、万が一本当にストーカーだったら問題よね……ここはプロデューサーにも相談すべきじゃないかしら」
やよい「私もそう思います!真さんはどうですか?」
真「そりゃ、やっぱり男の人は頼りがいがあるし……」
やよい「それじゃあ私、プロデューサーを呼んできますねー!」
P「なるほど……たしかにそれは問題だな。教えてくれてありがとうな、やよい」
やよい「いえいえですっ!」
真「どうしましょうプロデューサー、やっぱり亜美や真美の言うとおりストーカーなんでしょうか!」
P「可能性としてはありえるが……その男っていうのは今までにも現れたことがあるのか?」
真「いえ、今日だけです……」
P「だったらたまたま通っただけの人かもしれないし、真が可愛いからついつい見つめちゃったのかもしれないぞ」
真「か……可愛いだなんて///そ、そうなのかなぁ……」
P「とりあえず、明日の朝まで様子を見てみよう。念の為、明日の朝まで真の家の近くに車を停めて見張っておくよ」
真「そんな!悪いですよプロデューサー」
P「なに、これもプロデューサーの務めだよ」
真「プロデューサ……///」
P「とはいっても、いざ現れた時に一人じゃ逃がしてしまうかもしれないからな……完徹できるような体力があって……それでいて運動神経のあるやつ……真本人以外にそんなの……」
真「ボクのトキメキを返してください」
P「あっ!一人いたぞ!」
ーーその夜 車内
響「で?選ばれたのが自分ってわけか」
P「そうだ。綾鷹並に選びぬかれたんだぞ」
響「部活帰りにアクエリかポカリか選ぶくらいの感じだった気がするぞ……」
P「俺の友達は部活帰りにカルピスソーダをよく飲んでたな」
響「うげっ、運動の後によく飲めるな……」
P「しかも一番キツい野球部だ」
響「すごいやつだなー。でも、カルピスソーダよりスコールの方が美味しいぞ」
P「あのカルピスソーダのパチモンみたいなやつか。こっちじゃあんまり売ってないよな」
響「ふふーん残念だったなプロデューサー!カルピスソーダの発売は73年。スコールの発売は72年。スコールの方が先なんだぞ!」
P「なん……だと」
響「わかったらプロデューサーもスコールを飲むんだぞ!」
P「わかった。ドクペ飲むよ」
響「同じ科学ADVでもそっちは違うぞ……」
ーー深夜0時
響「誰も来ないぞー暇だー!」
P「ふぁあ……響、全然眠くなさそうだな?」
響「ふふーん!貴音に『月の加護』っていうおまじないをかけてもらったのさー!」
P「そ、そうなのか……」
P(他のアイドルと貴音のおまじないじゃだいぶ意味合いが違う気がするな……)
響「自分、プロデューサーにもかけてあげてくれってお願いしたんだけど……純潔なきむすめ?にしかかけられないからプロデューサーにはかけられないって言ってたぞー」
P「そりゃそうだな。俺は男だし」
響「ところできむすめ?ってなんだ?」
P「…………響みたいな可愛くてはつらつとした女の子のことだよ」
響「かっ、可愛いだなんて……///照れるぞ///」
P(なんとか誤魔化せたか……響が純潔なのは当たり前だけど貴音に保証されるとなんか安心するな)
ーー翌早朝
P「はっ!俺寝ちゃったのか!……って響……?か、顔が近くないか?というかなんでオレノウエニマタガッテルノカナ?」
響「こっ、これはだな!エコノミー画質症候群にならないように体を動かしてたんだぞ!」
P「エコノミークラスな。いいから離れなさい。前がよく見えないだろ」
男「……」ジーッ
P「出、出た!どけ響!捕まえるぞ!」ムニッ
P「むにっ?」
響「プロデューサー……///!」
P「や、やめろ響!今はそんな場合じゃないだろ!」
響「問答無用だー!このヘンタイプロデューサー!」ポコポコ
P「わっ、待て響!あいつが行っちまう!」
響「うぅー!ばかばかー!」ポカポカ
ーー昼 事務所
真「で、みすみす逃したと」
P「はい……」
響「ごめんだぞ真……」
真「はぁ……まぁいいですよ。なんにせよこれでこの間のことが偶然じゃないってわかったわけですからね!」
響「そうだな!早速警察に!」
P「いや、それは無駄だ。警察は明確な被害や証拠がないとなかなか動いてはくれない」
響「じゃ、じゃあどうするんだ!」
P「これからは毎日、交代で真の家で見張るんだ。そして何日分かの証拠を撮影してから警察に持っていこう」
響「そんなことしなくても捕まえちゃえばいいじゃないか!」
P「今日から3日間、俺はあずささんと美希と貴音のロケの付き添いでいないんだ。俺がいない時にお前たちだけを危険な目に合わせるわけにはいかない。悪いがこらえてくれ」
響「プロデューサーだけじゃなくて貴音もいないのか!?さらに心細いぞ……」
P「3日分も証拠があれば警察もさすがに動いてくれるだろう。それでも動かなかったら、3日後の晩、俺が奴を捕まえる」
響「でも見張るっていってもどうやってだ?プロデューサーがいなきゃ車もないぞ!」
P「それなんだが……真、俺はまだしも、皆ならお前の部屋に泊まっても大丈夫だよな?」
真「は、はい。別にボクはプロデューサーが泊まっても……その……大丈夫ですけど……///」
P「よし、決まりだ。それじゃ次は見張ってくれる人だが……」
雪歩「話は聞かせてもらいました!」
真「雪歩!?」
雪歩「真ちゃんのピンチとあらば!この私の出番です!」ガキィン!
真「雪歩……き、気持ちは嬉しいけど、スコップはしまって大丈夫だよ」
P「まぁやる気は十分みたいだし、真も雪歩が一番気がおけない相手なんじゃないか?」
真「そりゃそうなんですけど……なんかやる気が入りすぎてるっていうか……勢い余ってあの男の人のこと殺しちゃったりしないかなぁ……」
雪歩「大丈夫だよ真ちゃん!何かあったら穴掘って埋めるだけだから!」
真「うぅ……不安だ……」
P「まぁまぁ、俺なんかよりよっぽど心強いじゃないか。じゃ、頼んだぞ雪歩」
雪歩「お任せくださいっ!」
響(雪歩……男の人が苦手なのに大丈夫なのかなぁ)
ーー夜 菊地家
雪歩「お風呂いただきましたぁ」
真「ふー、さっぱりしたね!雪歩!」
雪歩「うん!真ちゃん!」
真「お風呂場で鼻血出した時はどうなることかと思ったけど……大丈夫?」
雪歩「だ、大丈夫だよ。ちょっとのぼせちゃったみたいで」
真「そっか。どうする雪歩?寝るにはちょっと早いかもだけど」
雪歩「大丈夫だよ真ちゃん。私は今日は寝ないから」
真「あっ……そうだった見張りに来てくれてるんだったね。でもダメだよ!ボクも交替で見張るから雪歩もちゃんと寝なきゃ!」
雪歩「真ちゃん……」
真「それじゃ10時頃までは一緒に見張ろっか!そしたら3時頃まではボクが見張るから、そこで交替しようよ」
雪歩「3時って……真ちゃんの方が見張ってる時間が長くなっちゃうよぉ」
真「いいって!せっかく雪歩は綺麗な肌してるんだからちゃんと一番いい時間に寝ないと!」
雪歩「綺麗だなんて……///ありがと真ちゃん……///」
真「ゆ、雪歩!?顔が真っ赤だよ!まだのぼせてるんじゃ……」グイッ
雪歩「はわわわわわ……ま、真ちゃんの顔が……こんなに近くに……///きゅぅ……」パタン
真「ゆ、雪歩!雪歩!?」
コメント一覧
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- 2016年09月16日 22:51
- 響はかわいいなあ!
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- 2016年09月16日 22:51
- お前ホラーも書くんか!
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- 2016年09月16日 22:53
- この人のSSなんとなくいつもコメ欄が荒れるなぁと思ってたけど今日確かに分かった
トカレフか。粗悪な銃だ…
少し休めばもっと面白いのを書けると思うんだけどなー…
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- 2016年09月16日 22:56
- ペース維持にはしゃーないんやろ
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- 2016年09月16日 22:58
- 元スレで土日泊まりで出かけるから投稿難しいかも的なこと言ってたし少しは休むんじゃないか?
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- 2016年09月16日 23:04
- 最初はは?ってなったけど読み返して伏線に気づいてすごいと思いました(小並感)
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- 2016年09月16日 23:12
- なんで伊織にトカレフのコピーがどうとか言わせちゃうのかなぁという感じ
日本の裏社会で多く流通している拳銃の1つだとか伊織絶対知らないじゃん
そういうのをいちいち入れちゃうからこいつのSSはいちいち荒れるんだよ
-
- 2016年09月16日 23:17
- 伊織は水瀬警備の人から教わったんだろ。
-
- 2016年09月16日 23:17
- パンピーが銃についてあれこれ言ってもね
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- 2016年09月16日 23:21
- SSでの伊織ちゃんの万能さを忘れちゃアカンで
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- 2016年09月16日 23:24
- 裏社会云々は萩原組がかかわってるっていう伏線だろ
そんなのもわからないんですかねえ
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- 2016年09月16日 23:26
- 765の人間は皆特殊技能持ちだから良いんだよ
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- 2016年09月16日 23:27
- また拳銃オタが喚いてるのかよ
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- 2016年09月16日 23:27
- …お前が犯人か、雪歩ぉー( ̄□ ̄;)!!
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- 2016年09月16日 23:30
- 荒らしてる本人がだから荒れるんだよとか言ってて草
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- 2016年09月16日 23:33
- 拳銃警察だ!
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- 2016年09月16日 23:37
- 雪歩黒幕やろなーって結構すぐわかるんだね♂
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