▲Lightning版EarPods(付属ヘッドホン)を接続した状態
アップルオンラインストアで予約したiPhone 7 Plusが届きました。前日に出荷のお知らせを受け取っていたものの、SNSでは今回、発売日にゲットできないと嘆いている人が多くやや不安を感じていたので、無事入手できて、まずはひと安心!
いや、安心している場合ではないですね。ということで、早速ファーストインプレッションをお届けします。
なお9月16日現在、アップルオンラインストアでは、iPhone 7 Plusのジェットブラックの出荷日が11月、ブラックは2-3週となっています。今回Plusのこの2色は特に人気で、品薄になっているようです。
まず外観ですが、デザインが大きく変更されていないので、ぱっと見はiPhone 6s Plusとほぼ同じに見えます。アルミニウム独特のひやっとする感じも従来通りですが、良く見るとあるべきはずの位置にヘッドフォン端子がありません。気づいたとき、「あ、本当になくなったんだ」と、ちょっとしんみりしてしまいました。
▲底部のスピーカーの穴はiPhone 7が左右に6つずつなのに対し、iPhone 7 Plusは8つずつ。見た目にもかなり大きな音が鳴りそうです
その分Lightning端子を挟んで、左右シンメトリーに配置されたスピーカーの穴が、かなり主張しているように見えます。iPhone 7/7 Plusでは、iPhoneとしては初めてステレオスピーカーが搭載されたのですが、スピーカーの穴がズラっと並んだ底部と、耳の当たる部分が薄く切り取られただけの上部のスピーカーとで、バランスのとれた音が出せるのか、外観からはちょっと想像がつかない感じです。
ヘッドフォン端子がなくなったので、iPhone 7/7 Plusには3.5mmステレオミニジャック Lightningの変換アダプターのほか、Lightning端子に接続できるヘッドフォンも付属しています。
実際に音楽を再生してみると、当たり前ですがきちんとステレオになっていて、また左右の音量バランスも取れていました。徐々に音量を上げてみたところ、これまでのiPhoneと比べてもかなり大きな音が鳴るなぁという印象。
私はオーディオの専門家ではないので、音の良し悪しまではわかりませんが、ステレオになったおかげなのか、底部のスピーカーの穴が増えたおかげなのか、音の迫力は確実に増したように思います。
ところが、これでひとつ困ったことも。スクリーンショットを撮っていて気づいたのですが、どうやらカメラのシャッター音まで増量されてしまったようです。
▲ステレオになったシャッター音をくぐもらせつつ写真を撮るには、右手の腹で底部のスピーカーの穴を押さえつつ、左手の親指で左のスピーカーを防ぐという、なかなか高度なワザが必要です
これまでは、指でスピーカーの穴を押さえつつシャッターを切れば、シャッター音を消せないまでも、くぐもらせることができました。静かなレストランなどで写真を撮るときはこの方法で凌いでいたのですが、iPhone 7 Plusではスピーカーの穴が左右に16個も広がって、指で押さえ切れなくなっている上、反対側の耳を充てる部分のスピーカーからもシャッター音が鳴ります。
つまり、シャッター音もステレオになっているということ。電車の中でゲームのスクリーンショットを撮るときなど、これまで以上に注目を集めてしまうかもしれないので、注意した方が良さそうです。
▲手持ちのiPhone 6s(右)と背面を比較してみました。ラインが少なくなり、すっきりとした外観になっていることがよくわかります
iPhone 7 Plusの背面は、以前はあったラインが2本なくなっていて、かなりすっきりしています。金属は電波を通さないため、アンテナのためにどうしても必要という樹脂製のラインですが、今回は上下端の2本だけ。すっきりしたおかげで、どうぜなら端のラインも見えないほうがいいなと、つい欲が出てしまいます。
なおジェットブラックやブラックでは、このラインがベースカラーと同系となる黒で塗装されていて、ほとんど見えません。新色ということもありますが、これもこの2色が人気を集めている理由でしょう。
▲2眼カメラはファーウェイの「P9」などにも搭載されていますが、比べて見るとiPhone 7 Plusの方がレンズとレンズの間が少し離れています
このほか背面で目に付くのは、やはり2眼となったカメラ。そして2眼になり面積が大きくなったことで、やはり気になるのがカメラの出っ張りです。
iPhone 7/7 PlusにはFelicaが搭載されていて、10月末のサービスイン以降、登録したSuicaを使って改札を通れるようになりますが、タッチの際にレンズが傷つかないかと気になる私のような人は、ケースを付けた方が良さそうです。
なお、レンズ横のTrue Toneフラッシュは、今回から白とアンバーの2色のフラッシュがそれぞれ2灯になり、従来より明るくなっているとのことですが、こちらは大きさも見た目もこれまでと変わりませんでした。
▲カメラの出っ張りは純正のケースに入れると、かなりすっきり、いい感じに収まります。置いたときにもぎりぎり当たらないのでおすすめです
外観のほかに、今回大きく変わったのがホームボタンです。実際に押せる物理ボタンから実際には押せないけど、ハプティクスと呼ばれる振動で押した感覚になれるボタンに変更されています。
iPhoneのホームボタンは毎日の活用で一番触れる箇所なので、この触感の違いは日々の使い勝手を左右するところ。違和感があったらいやだなぁと思っていたのですが、使ってみたら意外にあっさり慣れてしまいました。
▲ホームボタンの振動強度は3段階切り替え。初期設定は2ですが、従来のボタンに近いのは3です
これまでと同じように、ホームボタンが少しへこんだ形状になっているのがポイント。手元に目線を落とさなくても位置がわかる上、押し込むとちゃんと押した感覚が返ってくるので、違和感を感じずに済んだのかも。
なお、ハプティクスの感覚は3段階に調整でき、3ではこれまでのホームボタンに近い、かなり押し込む感じを体感できます。慣れないなぁという人は3から試すといいかもしれません。