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「ドイツ人に質問、難民問題は実感としてどのくらいひどい?」現地の反応いろいろ:らばQ
2016年09月16日 13:02

「ドイツ人に質問、難民問題は実感としてどのくらいひどい?」現地の反応いろいろ

 

ドイツ難民
ヨーロッパの難民問題が取り沙汰されてからしばらく経ちますが、大量に難民を引き受けたドイツの現状は、実際のところどうなっているのでしょうか。

「ドイツ人に質問です。
1.難民問題はニュースで取り上げられているように、ひどいと実感していますか?
2.また、難民はあなたにどんな影響を与えましたか?」

と、海外掲示板に投稿がありました。

ドイツ人の回答をご紹介します。

[Serious] Germans of Reddit, is the immigration crisis really as bad as some sources are portraying? How has the immigration affected you?

●ドイツの学生で2014年からベルリンに住んでいるけど、ここでの日常生活に影響はない。だけど同じドイツでも自分の出身地はすっかり変わってしまった(母親がいるのでよく帰省する)。
東ドイツの小さな田舎町で、正直言って若者には楽しくないところだが、大きな農場の横に、若い男の子がたくさんいる難民家族を迎えた。贅沢ではないが、住むところはもらったわけだ。
しかしこのような場所なので、彼らのほとんどは「町に魅力がない」と不満を漏らしている。「150kmほど離れたベルリンに住みたい」とね。気持ちはわかる。それが理由で自分もベルリンの大学に来たからね。だが、彼らは不平を言える立場にいるかい?
しかも彼らは、住居を自分たちで掃除しなくてはならないことにも不満を感じているようだ。
夜、外に出ると若者たちと父親たちが通りに出て、ゴミ箱を探している。ここには多くの集合住宅があるので巨大なゴミ箱を共同で使っているんだが、ちゃんと施錠されているにもかかわらず、それを壊すんだ。そしてゴミ箱の中身を道路上に撒き散らして、取れるものは何でも取っていき、汚していく。これを最初に見たときはめちゃくちゃ腹が立った。ほとんどの通りは毎朝荒らされて散らかっている。
町には店もほとんどなく、うちの母親は唯一の小さなサロンで美容師をしている。移民の何人かが客としてやってきたがコミュニケーションがとれず、美容師はみんな女性だったこともあり上手く対応できなかった。
すると移民はいらいらして自分たちの言語で怒鳴り始めた。みんながどうかは知らないが、あまり若くない女性たちにとってはちょっと恐ろしい。
そういう難民家族の近くに住む友人は、今では夜は出かけないそうだ。何が起こるかわからない理由で。

●16歳の女子高生だけど、高校の体育館はかなりを難民で占められている。その中の幾人かは同じ高校に通い、彼らのほとんどは完璧に英語を話し、速いスピードでドイツ語も学んでいる。それが一番の変化で全体としてはそれほど何も変わっていない。

●ひどいとも言え、まだひどくもないとも言える。
明確にしておくと、最初の頃は収容できないほど多くの難民がいて、山のようなペーパーワークに官庁も埋もれていた。
その間にほとんどの収容所は埋まっていった。収容所にはドイツ語の授業がほとんど無かったため、あまりに多くの文化があふれているし、多くの者がドイツの生活についてクレイジーなアイデアを抱いている。
移民手続きの決定が下されるには何か月も時間がかかり、その間、難民たちは収容所キャンプにいるが、働くことも移動することも許されていない。言語を話せず、地域の習慣を知らず、これが難民と地元民の双方に大きなストレスとなる。
理解がないこともあって、一般大衆はたやすく恐怖を植え付けられる。その恐怖が本当はどれくらいのものなのか自分はまだ結論付けたくはないが、多くの人が声を上げている。
貧困層は、多くの難民が滞在していることに恐れを抱いている。低賃金の仕事の競争率が激しくなり、自分が低賃金になるかもしれないからだ。だがそのことを考慮して、難民用の特別賃金を用意したので、これらはさほど大きな心配事にはなっていない。
彼らは難民であり移民とは呼ばないが、それは移民のための法律がないからで、やがて自分の国へ送り返されるはずなのだが、いくつかの国は彼らが戻ってくるのを拒むので、仕事を得られることもなく違法にここへ留まることになる。これらの人々が大きな問題で、追いだせないが合法に滞在もさせられず、切羽詰って犯罪者になるケースもある。

2つ目の質問についてだが、自分はドイツの大都市に住んでいる。難民たちが来る前も35%の市民は先祖が外国出身なので、自分は有色人種の人々や、スカーフを巻いている女性たちにも慣れている。
あえて言えば、昨今は中東出身の若い男性が増えたことくらいだろうか。彼らはトルコ語が話せるとは限らないが、自分にはどうでもいい。態度が悪いところも、犯罪を犯しているところも見たことはない。
難民が増えたことで税金が増えたわけではないので、余分にお金がかかることは今のところはない。90年代にはロシア人が押し寄せてきていたが(本人達はドイツ人だと言っていた)、彼らはこの12か月間に来た難民よりもずっとタチが悪かった。ギャングに強盗に、頻繁にナイフの争いがあった。自分も車を壊されたし、自転車を盗まれた。
最近の難民たちのほうが、20年前に来たやつらよりはずっといいよ。

●1.答えはNO。「危機」と呼ぶことさえ大げさだと思う。
2.下手な英語で2度ほど道を聞かれた程度。

●個人的には問題はない。だけど法律関係の仕事をしているものとしては、仕事がかなり困難になった。あまりに多いのだ。ドイツ語も英語も話さない人も多い。彼らがいても気にしないが、もっと少なくても良いとは思う。

●ベルリン在住。
受け入れ始めはかなりひどかった。特にこの都市ではマネージメントのミスが多く続いていた。個人的な範囲では特に何も変わっていない。1つ上げるとすればシリアから脱出してくるときのひどい話を聞いた。多分それくらい。

●自分は特に問題はないが、みんなが我々ドイツ人にどんなに難民がひどい問題かと言ってくるのかが嫌いだ。ドイツに危機を扱わせておけばよい。そして母国の問題を気にかけておけばよい。

●自分は移民(シリアからではなくチリ)だが、ほとんどの移民は他の国からきた移民をひどく扱う。それも本当にひどく。他の移民はゴミのように。

●難民センターの横で働いているが、かなり平和だよ。犯罪はあるが、犯罪率が上がったわけではない。難民に反対する人は、難民とかかわったことはない。差別主義にほかならない。
メルケル首相の支持者でもなく、あまり何も思っていないが、今は彼女の難民フレンドリーな政策を尊重するよ。


確かにドイツのことはドイツ人に聞くのが一番早いですね。

英語の掲示板(reddit)に書き込んでいるのはごく一部の意見でしかありませんが、メディアやニュースとはまた違った意見が見られて興味深いのではないでしょうか。

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