1週間のあいだに拾いきれなかったニュースを集めてお伝えします。今週は「天の川銀河ヒッチハイクガイド」、「ロボットが武装犯の銃をこっそり奪って事件解決」、「対ドローン電波銃」といったニュースをまとめました。
ESAが宇宙望遠鏡ガイアの観測データからわれわれのいる天の川銀河にある20等級以上、約10億個の恒星の3D配置図を完成しました。ガイアは2014年7月から2015年9月までに取得したデータをもとにしており、そこには4億個もの未知の恒星も含まれます。
このデータをもとにすれば、我々のいる我々の近隣(約10万光年)における「銀河ヒッチハイクガイド」も作れそうです。
[Images and Source : ESA]
このマップは移植用に摘出されたドナーの脳をもとにして、MRIおよびDTI(Diffusion tensor imaging:拡散テンソル画像)によってデジタル化された画像を使い、862に分けた脳の各部位ごとの役割が記載されています。
すでに比較神経学誌「Journal of Comparative Neurology」に掲載されたこのアレン研究所版脳機能マップは、学会で自由に使える資料として公開するのこと。
ちなみに、アレン脳科学研究所と同様、現代版脳機能マップを作ろうという動きは他にもあり、7月にはセントルイス・ワシントン大学の医学部大学院が脳を180の部位に分けた脳地図を制作、Nature誌に発表していました。
[Image : Tetra Images /Getty Images]
[Source : Allem Institute]
犯人のライフルを奪ったロボットは、7月にダラス市警が武装した容疑者を爆殺するのに使ったのと同じタイプの爆弾処理ロボット。ただ、(状況にもよるものの)操縦する警察の方針によってかたや爆殺、かたや平和的解決と、その性格にも大きな差が出るようです。
[Source : Los Angels Times]
ただ、新しいジャンルのものが普及し始めると無茶な使われかたが横行するのを防止するためどうしても規制が必要となります。しかし、ドローンほどのサイズの飛行物体は航空管制などでは監視しきれず、実質的にはオペレーターとメーカーの(搭載GPSとソフトウェアによる飛行区域制限など)自主的な対応に任されている状態です。
DARPAはそうした問題に対処するため違法に飛行するドローンをいち早く発見するためにドローンを使ったドローン監視システムのアイデアを発表。既存のハードやセンサー技術技術を用いた低コストな実現の可能性を探っています。
[Image and Source : DARPA]
新たなベンチャー企業が開発したドローン対策グッズは、巨大なライフル~バズーカ然とした格好の対ドローン電波銃。不審なドローンに対して強力な電波を照射することで操縦できなくするとともにドローンが搭載するカメラまで撮影不能にするとこのこと。
ただ、その名称が「Skynet」であったり、意味もなくエイリアンのようなUMAが登場する紹介動画であったりと、やや若気の至り感が漂うプロモーションは、真面目にドローン対策を考える企業や機関には不評を買いそうな気がしてなりません。
[Image : HiGH + MiGHTY]
[Source : Popular Sciene]
天の川銀河ヒッチハイクガイド
ESAが宇宙望遠鏡ガイアの観測データからわれわれのいる天の川銀河にある20等級以上、約10億個の恒星の3D配置図を完成しました。ガイアは2014年7月から2015年9月までに取得したデータをもとにしており、そこには4億個もの未知の恒星も含まれます。
このデータをもとにすれば、我々のいる我々の近隣(約10万光年)における「銀河ヒッチハイクガイド」も作れそうです。
[Images and Source : ESA]
高解像度な脳機能マップ作成プロジェクト
ESAが我々のいる宇宙(銀河)の地図を作っている一方で、ワシントン州シアトルにあるアレン脳科学研究所では、我々の内面的な宇宙とも言える脳の新たな機能マップを作りました。といっても、脳のどの部分がどの機能を司っているかを示した脳機能マップならすでに見たことがあるという人も多いかもしれません。ただ現在リファレンスとして用いられている脳機能マップはいまから約100年近くも前に作られたもので、現在ではそれよりも遥かに詳しく脳各部の機能が判明しています。アレン脳科学研究所はそうした新しい情報を反映させた"高解像度版"脳機能マップを作ろうとしました。このマップは移植用に摘出されたドナーの脳をもとにして、MRIおよびDTI(Diffusion tensor imaging:拡散テンソル画像)によってデジタル化された画像を使い、862に分けた脳の各部位ごとの役割が記載されています。
すでに比較神経学誌「Journal of Comparative Neurology」に掲載されたこのアレン研究所版脳機能マップは、学会で自由に使える資料として公開するのこと。
ちなみに、アレン脳科学研究所と同様、現代版脳機能マップを作ろうという動きは他にもあり、7月にはセントルイス・ワシントン大学の医学部大学院が脳を180の部位に分けた脳地図を制作、Nature誌に発表していました。
[Image : Tetra Images /Getty Images]
[Source : Allem Institute]
爆弾処理ロボットが立てこもり犯から銃を奪って事件解決
9月8日、カリフォルニア州ランカスターで武装犯による立てこもり事件が発生しました。警察とのにらみ合いは約6時間におよんだものの、その最後はなんと警察が投入した遠隔操作ロボットの"Andros"が容疑者の隙を突いてライフル銃を奪い去り、それに気づいた犯人があっけなく逮捕されるという結末を迎えました。犯人のライフルを奪ったロボットは、7月にダラス市警が武装した容疑者を爆殺するのに使ったのと同じタイプの爆弾処理ロボット。ただ、(状況にもよるものの)操縦する警察の方針によってかたや爆殺、かたや平和的解決と、その性格にも大きな差が出るようです。
[Source : Los Angels Times]
DARPA、ドローンによるドローン監視システム構築を模索
最近はテレビドラマやバラエティ番組などでも明らかにドローンで撮影したと思しき映像が日常的に見られるようになりました。日本国内でも一時期のようにニュース番組を賑わすような事件は発生していないものの、特殊ドローンを開発するメーカーも現れるなど、現在も新たな種類のドローンが続々と生まれています。ただ、新しいジャンルのものが普及し始めると無茶な使われかたが横行するのを防止するためどうしても規制が必要となります。しかし、ドローンほどのサイズの飛行物体は航空管制などでは監視しきれず、実質的にはオペレーターとメーカーの(搭載GPSとソフトウェアによる飛行区域制限など)自主的な対応に任されている状態です。
DARPAはそうした問題に対処するため違法に飛行するドローンをいち早く発見するためにドローンを使ったドローン監視システムのアイデアを発表。既存のハードやセンサー技術技術を用いた低コストな実現の可能性を探っています。
[Image and Source : DARPA]
不審ドローンを強制排除する電波銃「Skynet」
不審ドローンへの対策は、まだ新しいジャンルなこともあり定石がありません。DARPAが上記のようなドローン監視ドローンシステムを検討する一方、民間企業では捕獲ネットを射出するドローン、同じく捕獲ネットを発射するバズーカ、はたまたドローン捕獲用に訓練した鷹を用意するなど、多彩な対策が検討されています。ただそのどれも決め手に欠くというか、これだ!といったものは現れていないように思えます。新たなベンチャー企業が開発したドローン対策グッズは、巨大なライフル~バズーカ然とした格好の対ドローン電波銃。不審なドローンに対して強力な電波を照射することで操縦できなくするとともにドローンが搭載するカメラまで撮影不能にするとこのこと。
ただ、その名称が「Skynet」であったり、意味もなくエイリアンのようなUMAが登場する紹介動画であったりと、やや若気の至り感が漂うプロモーションは、真面目にドローン対策を考える企業や機関には不評を買いそうな気がしてなりません。
[Image : HiGH + MiGHTY]
[Source : Popular Sciene]