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ネットサーフィン見聞記: 切り倒されてしまった【哲学の木】の跡を見て、いろいろ思った。
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2016年09月18日

tetsugakunoki (04)-s.JPG

かなり内容が薄いかもですよ…。

注:写真は今年7月中のものです。

北海道には様々な観光名所があるが、
その中でも北海道の中心部に位置する富良野・美瑛は
海外にも広く名を轟かせるほどの人気のスポットだ。

特に美瑛町は、十勝連邦を望む丘陵地帯が独特の景観を生み出し、
ケンとメリーの木やセブンスターの木など、
かつてはテレビCMにもたくさん取り上げられてきたところである。
また最近では、湖面が青く幻想的な青の池なども観光スポットとして名高い。

そんな美瑛にかつて存在したのが【哲学の木】である。

ついてるレオさん"Happy Life" 2013年08月10日 記事

広大な畑の真ん中で物思いにふけっているようなそんな姿から、
いつしかこの木は【哲学の木】として地元の人はもとより、
観光客からも親しまれるようになり、
知る人ぞ知る名所となった。

しかし、今年2月、

哲学の木が無くなりました! (Kent Shiraishi Photo Studio)

切り倒されてしまった。

tetsugakunoki (05)-s.JPG

当初、ネットのニュース以外にも
各種メディアでも取り上げられた。

そのうち、【哲学の木】のある畑の地主さんを知る写真家の話しが伝わってきた。

「哲学の木」は、なぜ倒れたのか 理由を知る写真家が語った悲しい現実

私自身、ここの地主さんを直接知らずとも、
近隣の方から「木自体がもう弱っていて倒木の危険がある」という話しは聞いていた。

このことは理由としては大きいだろうが、
やはり、マナーという側面が最終的な意味での決定打であったであろうことは想像に難くない。



観光という一つの産業に関して、
私は決して明るいわけではない。
ただ、実際地方に生活する者にとって、
観光客が訪れてくれることによる経済的な効果という側面においては
実感を得られてはいる。
雑な言葉を使えば『お金を落としてくれる』ということについてである。
また、私自身だって旅に出ればその土地その土地の風光明媚な景観に心打たれ、
シャッターを切ることだってある。

ただ問題は、そうだからといって何をしてもいいということにはならないという認識を持てるか否か。

先にリンクを貼った先にもたびたび挙げられていたことだが、
例えばこの木を撮るために“畑の中に入る”というこの行動を、どう考えるか。

これから先は一応現在農家を本業としている立場から私の一方的な意見を書かせたもらうが、
ぶっちゃけ迷惑極まりない。

私有地に無断で立ち入られるという不快感は
例えば一軒家をお持ちの方なら、
その庭先に勝手に立ち入られると考えれば容易に想像できるであろう。
お住まいのアパートやマンションの室内ならどうか?

では、それを勤務先の会社のオフィスに例えたらどうだろう。
高層ビル内のオフィス。
ここからの眺めがいいからといってカメラを持った人が勝手に入ってきて、
ましてや「邪魔」などという理由から会議で必要な重要な書類を無碍に放られて…。

農家にとって畑で生産している作物を、
その無碍に放られた書類と見たらどうだろう?

あるいはコンビニのバイトとして店内にいた時、
「この商品カワイイ〜」とかいう理由で、
周りにある商品を勝手にどかせて写真を撮り始めて、
挙げ句、そのどかした商品を踏んづけたりなんだり…。
踏まれた商品は、商品として新たなお客に売る気になるだろうか?
いや、まして売れるだろうか?

各地の観光協会なり行政、地元の有志がその景観を売りに
観光客を呼び込もうとしているのも確か。
お店が商品を売るためにお客を呼び込むのと同様に…。



私が耕作している土地にも、
富良野・美瑛ほどではないが、なかなかの撮影スポットがある。
ググってみても、あるいはYoutubeにも動画像が結構上がっていたりする。
ただし、そのほぼ全てが無許可だ。なんの申請もない。

「公道からなら…」

すみません、見渡す限り私有地です。
えらい至近距離ですけど、あなたのカメラについてる50mmの単眼ではこんなドアップ無理でしょ?
公道から? だってここから一番近い公道までは直線距離でも200m以上あるのよ?

さすがに身バレも怖いんで具体的な動画像は挙げませんが、
まあ、こんなことは毎年あるわけで。

年に一人くらいですかね、
作業してるとこまで来て
「すみません、撮っていいですか?」
って聞いてくるのは。
もちろん、私も同じ立場にある時があるので、エラそうなことは言えませんが、
一声いただければ快諾するし、
邪魔なものがあるならどけるし、
どういう画が欲しいというならここからどうだと提案したりもする。

でも、滅多にない。

それが現実である。



で、個人的にはこの問題をもう少し敷衍したいのだが、
これ以上書くとあまりに長くなってしまうので、
ここらへんで止めておきたい。

この問題はエゾシカによる食害や、木の伐採など、
立場を異にする間では紛糾必須なことがらにまで押し広げることができると思う。

もちろん、私自身、自分が気づかぬうちにその実行者になってしまっていることだってあるのだから、
やっぱりエラそうなことは言えない。

ただ、今回は“マナー”ということをもう一度考え直してほしいと思ってこんなことを書いたまでである。
難しいんだけど、大切なこと。
私見をいえば、「マナーとは相手への気遣い」とだけ言っておきたい。

今日もまたいたんだよな…
しかもレンタカーで乗り込んできて、
まあいろいろやってくれたこと…
自撮りしてる場合zy……



なんだかやっぱり取り留めもない書き方になってしまった。
最後に私がこの【哲学の木】の跡を巡った際に撮った写真を何枚か…。

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※おまけ※

私の家から富良野・美瑛方面に向かう際、
旭川空港横を通り抜けるのだが、
その旭川空港の真ん前にある『アイス工房 田村ファーム』はオススメです!

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公式HP:アイス工房 田村ファーム 

[ここに地図が表示されます]
 

劇近でしょ!?

一応年中やっているようですが(12月〜3月は不定休)、
夏の観光シーズンに、旭川空港からという場合には是非立ち寄ってみてください!

posted by 甚之助 at 21:00 | TrackBack(0) | 個別記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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